オーストラリア連邦
日豪外相会談
平成29年4月20日


4月20日(木曜日),岸田外務大臣はビショップ豪外務大臣と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 二国間・多国間関係
(1)冒頭,岸田大臣から,ビショップ大臣の訪日を歓迎した。その後,岸田大臣は,日豪両国がインド太平洋地域における戦略的な課題及び機会に関する見方を共有する中で,特別な戦略的パートナーシップを深化するとともに,地域及びグローバルな課題や経済,農業,イノベーション等,幅広い分野で実質的な協力を一層進めたい旨述べました。
(2)ビショップ大臣からは,本年が日豪通商協定締結60周年であること,発効後2年を迎えた日豪経済連携協定(日豪EPA)が成果を挙げていること等,経済面や交流面での緊密な関係に言及するとともに,本年1月の安倍総理の訪豪の成功を受けて,地域や国際社会の課題について,インド太平洋地域で最も考え方の近い日本との間でさらに議論を深めたい旨述べました。
(3)両大臣は,インド太平洋地域の平和,安定及び繁栄に関し,米国が果たす役割の重要性を確認するとともに,今後,日豪米の連携を一層強化することで一致しました。さらに,この地域におけるインドの重要性についても認識を共有し,日豪印の連携も強化すべく取り組むことで一致しました。
(2)ビショップ大臣からは,本年が日豪通商協定締結60周年であること,発効後2年を迎えた日豪経済連携協定(日豪EPA)が成果を挙げていること等,経済面や交流面での緊密な関係に言及するとともに,本年1月の安倍総理の訪豪の成功を受けて,地域や国際社会の課題について,インド太平洋地域で最も考え方の近い日本との間でさらに議論を深めたい旨述べました。
(3)両大臣は,インド太平洋地域の平和,安定及び繁栄に関し,米国が果たす役割の重要性を確認するとともに,今後,日豪米の連携を一層強化することで一致しました。さらに,この地域におけるインドの重要性についても認識を共有し,日豪印の連携も強化すべく取り組むことで一致しました。
2 地域情勢等
(1)両大臣は,朝鮮半島情勢や中国との関係も含め,地域情勢について意見交換を行いました。また,岸田大臣は,拉致問題に対する豪州の理解に謝意を表するとともに,引き続き緊密に連携することを要請しました。
(2)岸田大臣は,今月18日の日米経済対話に言及し,自由で公正な市場を世界に広げるべく建設的な議論を続けていくとの日本の考えを説明しました。その上で,岸田大臣からTPPについて,日豪で緊密に連携し,あらゆる選択肢を排除せず,何が最善か議論したい旨述べ,ビショップ外相から前向きに議論していきたいとの発言がありました。
(2)岸田大臣は,今月18日の日米経済対話に言及し,自由で公正な市場を世界に広げるべく建設的な議論を続けていくとの日本の考えを説明しました。その上で,岸田大臣からTPPについて,日豪で緊密に連携し,あらゆる選択肢を排除せず,何が最善か議論したい旨述べ,ビショップ外相から前向きに議論していきたいとの発言がありました。
3 国際場裡での協力
岸田大臣から,日本の国連安保理の常任理事国入りへの豪州の支持に謝意を表するとともに,国連での政府間交渉における,文書に基づく交渉の早期開始が重要との考えを伝えました。また両大臣は,国連安保理改革をはじめとして,国際場裡での協力を続けていくことで一致しました。