オーストラリア連邦

中根外務大臣政務官の豪州訪問(暴力的過激主義に関する閣僚級地域別会合出席)

平成27年6月17日

平成27年6月11日(木曜日)及び12日(金曜日)の両日,中根外務大臣政務官は,シドニーにおける暴力的過激主義対策閣僚級地域別会合に出席するため豪を訪問,同会合に出席した他,豪及び各国要人との会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 暴力的過激主義対策閣僚級地域別会合

(1)本件会合は,2月にワシントンDCにて,ケリー米国務長官主催にて開催された「暴力的過激主義に関する閣僚級会合」を受けて,各地域において開催される7つの地域別会合の一つであり,ブランディス豪司法長官が議長を務め,アボット豪首相,ビショップ豪外務大臣も出席。東アジア・大洋州諸国から24カ国の閣僚,高級実務者とともに国連,EU,市民社会等からの代表等も参加しました。

(2)中根政務官ステートメント概要
同会合において中根外務大臣政務官は,本年3月に邦人にも犠牲者が出た銃撃テロ事件直後にチュニジアを訪れ,テロの現場を目の当たりにし,また,シリアにおける邦人殺害テロ事件後に発足した「海外在留邦人の安全対策強化に係る検討チーム」の座長を務めていること等も踏まえ,主要点以下のステートメントを行い,テロや暴力的過激主義対策についての我が国の考えや施策を説明しました(12日午後)。
  • 世界中で止むことのない卑劣極まりないテロ事件を強く非難。
  • 我が国は,シリアにおける邦人殺害テロ事件を受けて策定した3本柱からなる包括的な外交上の取り組み等を行って,アジアを含む各国に対して,法整備や国境管理能力等のテロ対処能力向上のための支援を実施。  
  • 今次会合の暴力的過激主義についても,上記3本柱からなる包括的な外交上の取り組みの第三の「過激主義を生み出さない社会の構築の支援」を実施。安倍首相の唱える「中庸が最善」といった考え方に基づき,ASEAN等とも協力して,各国に支援を行っている。
  • 貧困や紛争の中で暴力的過激主義化が進展し,経済発展が困難になり,それがまた新たな暴力的過激主義化の根源を生む,この悪循環を断ち切るべく,日本は,いわば「テロの根源」への効果的な対策を講じていく。同時に,テロに立ち向かっていく責任を毅然と果たしていく。
(3)会合の概要
会合には,市民社会や民間セクターの代表等も参加し,各国,各コミュニティーの暴力的過激主義の現状及びその対策のためにそれぞれが行っている施策についての情報共有とともに,研究者による問題の実態に関する分析の紹介,対応策についての意見交換等が行われました。
アボット豪首相はオープニング・セッション(11日午前)において,ISIL対策として強力な軍を派遣しイラクを支援していること,豪の国境をテロリストが超えることのないよう国境管理の厳格化等種々施策を講じていること等,豪のテロと闘う施策について説明等を行いました。
また,ビショップ豪外相は,「テロリストのプロパガンダに対抗するための女性及び家族の役割」のセッション(11日午前)において基調講演を行い,多くの女性がISILの犠牲になっていること,若者の暴力的過激化を防ぐために,女性の果たすことができる役割は大きいことなどを指摘しました。
会合の最後に,以下を主な点とする会合の成果文書(Official Statement)が採択されました(12日午後)。
  • 市民社会の地域ネットワークの確立,及び(市民社会の)各リーダーや各社会に影響力を有する者の特定と一層の活用。
  • 暴力的過激主義対策に関するより一層の協調行動を促進すべく,民間部門と効果的に協働していくための政府と市民社会の指針作り。
  • テロリストのプロパガンダを阻止するための各国による法的措置に関するベストプラクティスの作成。
  • (テロリストの過激な言説に対抗するため)のメッセージのとりまとめ。
  • テロリストのプロパガンダに対抗するため,コミュニティーの役割強化。

2 会合に参加の各国要人との会談

中根外務大臣政務官は同会合のマージンにおいて,アボット豪首相と短時間懇談をするとともに,同会合に参加したエム・サム・アン・カンボジア内務長官,マサゴス・シンガポール首相府大臣兼第二内務大臣兼第二外務大臣,タン・ベトナム公安副大臣及びフィンレイソンNZ司法長官兼国家情報局担当大臣とそれぞれ主に二国間関係についてバイ会談を実施しました。

(1)エム・サム・アン・カンボジア内務長官(12日午前)

3月のフンセン首相の来日や先般4月に日本の支援で開通した「つばさ橋」などの良好な二国間関係の発展の中,より一層の経済関係の強化や治安・テロ対策についての協力について具体的に意見交換が行われました。

(2)マサゴス・シンガポール首相府大臣兼第二内務大臣兼第二外務大臣(12日午後)

冒頭,中根外務大臣政務官からリー・クァンユー元首相の御逝去に心からのお悔やみを述べました。中根外務大臣政務官は,シンガポールはASEANのオピニオン・リーダーとして我が国としても関係を重視していることを伝えました。先方からは日本の文化や技術に関心が示され,両国関係の一層強化やテロ対策について意見交換が行われました。

(3)タン・ベトナム公安副大臣(12日午後)

中根外務大臣政務官から,5月の同政務官のベトナム訪問時にズン首相への表敬機会を得たことやベトナムの若者ら幅広い人々と交流できたことについて謝意を述べました。アジア地域の情勢や両国が同地域で果たす役割等について意見交換が行われたほか,両国経済関係の強化についても話されました。

(4)フィンレイソン・ニュージーランド司法長官兼国家情報局担当大臣(12日午後)

中根外務大臣政務官から,2月のNZ訪問時のマカリー外相及び先般来日したケイ防災担当大臣との会談を説明し,中根外務大臣政務官も同席した,キー首相来日時の安倍総理との首脳会談や,中根外務大臣政務官が出席したクライストチャーチ震災4周年式典等にも言及しつつ,様々な分野で両国の「戦略的パートナーシップ」を更に強化していくことを確認しました。また,暴力的過激主義対策についても,活発な意見交換が行われました。

3 豪州要人との会談

中根外務大臣政務官は,シドニーにおいてビショップ豪外相と会談,ベアード・ニューサウスウェールズ州首相と懇談を行うとともに,埼玉県鴻巣市との姉妹都市提携について協議が行われている豪ビクトリア州ベンディゴ市を訪問し,コックス同市市長他同市関係者と会談を行ったところ,概要はそれぞれ以下のとおりです。

(1)ビショップ豪州外相との会談(11日午前)

冒頭,中根政務官からビショップ外相の第7回太平洋・島サミット(福島県いわき市)出席への謝意を表すると共に,姉妹都市をはじめ様々なレベルで日豪関係の深化に向け尽力したい旨述べました。ビショップ外相からは,日豪関係は前例のない高いレベルにあり,幅広い協力関係を築いている旨述べました。また,双方は,テロ対策,安保理改革,核軍縮・不拡散,地域情勢等について意見交換を行いました。

(2)コックス・ビクトリア州ベンディゴ市長等との会談(11日午後)

ベンディゴ市では,市庁舎においてコックス市長からの歓迎を受けた後,チェスターズ連邦下院議員と共に市議会議場等を視察するとともに,市内視察等を行いました。市長主催夕食会にも参加し,両市の学生も含めた人的交流の強化が重要であり,ビジネスも含め関係を深めていきたい旨述べ,中根政務官からコックス市長に鴻巣市長からの親書を手交しました。

(3)ベアード・ニューサウスウェールズ州首相との懇談(12日午前)

ベアードNSW州首相から5月の訪日時の歓待について謝意を表したのに対し。中根政務官からは,NSW州との関係を更に強化したい旨述べ,日本とNSW州の友好関係を確認しました。


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