国・地域
日米韓外相会合
令和4年2月12日



現地時間2月12日午後2時30分(日本時間13日午前9時30分)から約2時間、米国(ホノルル)を訪問中の林芳正外務大臣は、アントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)及び鄭義溶韓国外交部長官(H.E. Chung Eui-yong, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea)との間で、日米韓外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです。
なお、会合終了後、日米韓外相共同声明(仮訳(PDF)/英文(PDF)
)が発出されました。
1 北朝鮮
- (1) 会合では、1月30日の中距離弾道ミサイル(IRBM)級の弾道ミサイルの発射を始め、最近の北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射に対する深刻な懸念を共有しました。その上で、北朝鮮の核、ミサイル活動は地域及び国際社会の平和と安定を脅かすものであるとの共通認識の下、今後の対応について綿密にすり合わせを行いました。
- (2) 具体的には、地域の抑止力を一層強化していくことで一致し、日米韓の安全保障協力を強化していく必要があるという点で一致しました。また、国連安保理制裁の厳格な履行の重要性についても一致し、国連安保理における今後の対応においても、一層緊密に連携して対応していくことで一致しました。
- (3) 同時に、外交の重要性についても認識を共有し、この観点からも、日米韓で一層緊密に連携していくことを確認しました。
- (4) さらに、拉致問題について、両長官の引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。
2 地域情勢及びグローバル協力
中国やウクライナ情勢を含む地域情勢、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組についても意見交換を行いました。また、林大臣及び鄭長官は、米国が新たに発表した「インド太平洋戦略」を歓迎しました。さらに、国際社会が直面する喫緊の課題である新型コロナウイルスへの対応を始め、国際保健、気候変動といったグローバルな課題についても意見交換を行い、引き続き三か国で連携して対応していくことで一致しました。
3 今後の日米韓協力
林大臣から、日米韓三か国の連携は北朝鮮への対応を超えて地域の平和と安定にとっても不可欠であり、今後も発展させていきたい旨述べ、三者の間で今後とも、日米韓の連携を重層的に進めていくことで一致しました。