大韓民国
日韓外相会談
令和元年11月23日


11月23日午後3時半過ぎから約35分間,G20外相会議出席のため名古屋を訪問中の茂木外務大臣は,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 冒頭,茂木大臣から,康長官による今般のG20外相会議のための訪日を歓迎する,G20外相会議への積極的な貢献に感謝する旨述べたのに対し,康長官から,先般9月の国連総会の機会での会談に続いての二回目の会談を嬉しく思う,G20外相会議の成功裏の開催に祝意を述べる旨述べました。
- 茂木大臣から,北朝鮮問題等への対応のための日韓,日韓米の連携の重要性に言及する文脈で,韓国政府による日韓GSOMIAの終了通告の停止に言及しました。
- また,茂木大臣から,日韓間の最大の課題である旧朝鮮半島出身労働者問題について,現金化が行われれば,日韓関係がさらに深刻になる旨述べ,韓国側の責任で,国際法違反の状態を早急に是正するよう強く求めました。さらに,両国関係が厳しくとも,経済関係や民間交流に影響を及ぼしてはならないとのメッセージを共に発信していくことが重要である旨述べました。
- さらに,茂木大臣から,輸出管理政策対話が再開されることとなったことについて,有意義な対話となることを期待している旨述べたのに対し,康長官は,これに同意する旨述べました。
- 加えて,両外相は,北朝鮮問題の最新の情勢について意見交換を行い,北朝鮮の非核化に向け,日韓両国で米朝プロセスを後押ししていくことで一致するとともに,日韓,日韓米で連携していくことで一致しました。また,茂木大臣から,拉致問題の早期解決への協力を求めたのに対し,康長官の理解と支持を得ました。
- その上で,両外相は,今後とも,外相レベルを含め,外交ルートでの意思疎通を継続していくこととし,来月の開催で調整されている日韓中サミットの機会での日韓首脳会談の開催に向け,調整を開始することで一致しました。