大韓民国

24日午前9時頃（現地時間）から約50分間，日中韓サミット出席のため中国・成都を訪問中の茂木外務大臣は，康京和（カン・ギョンファ）韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ，概要以下のとおりです。

1. まず，康長官から，15か月ぶりの日韓首脳会談を足がかりとして，日韓関係改善に向け努力していきたい旨述べました。これに対し，茂木大臣から，日韓首脳会談の前という重要なタイミングでこのように外相会談を行うことができ嬉しい旨述べました。
2. 茂木大臣から，目下の日韓関係の最大の課題である旧朝鮮半島出身労働者問題について，改めて国際法違反の状態の是正を強く求めました。その上で，両外相は，今後とも，外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。
3. また，両外相は，先般の輸出管理政策対話が有意義に実施されたことを歓迎し，今後とも対話が継続されることへの期待で一致しました。
4. さらに，茂木大臣から，両国関係が困難な状況にある時だからこそ，両国間の様々な交流が重要であり，来年の東京オリンピックも踏まえ，両国政府が様々な交流の重要性につき発信していくことが重要である旨述べました。その上で，両外相は，両国間の様々な交流が重要であるとの点で一致しました。
5. 両外相は最新の北朝鮮情勢についても意見交換し，日韓，日韓米での緊密な連携を改めて確認しました。また，茂木大臣から，拉致問題の早期解決への協力を求めたのに対し，康長官から，拉致問題及び日朝関係についての韓国側の理解と支持は変わっていない旨の発言がありました。