大韓民国
日韓外相会談
平成30年9月26日


26日午後5時頃(現地時間)から約50分間,国連総会出席のためニューヨークを訪問中の河野外務大臣は,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり。
1 冒頭発言
河野大臣から,先月,ハノイでお目にかかって以来の会談,南北首脳会談等北東アジアの平和と安定に直接関わる動きがある中,日韓の連携をしっかりできていることは重要,先日の南北首脳会談及び「平壌共同宣言」の発出に向けた韓国のリーダーシップと努力に敬意を表する,朝鮮半島の完全な非核化に向け,日韓,日韓米で引き続き緊密に連携したい,中長期的な日韓関係の前進のため,未来志向の関係をいかに築いていくべきか,率直な意見交換をしたい旨発言した。これに対し,康長官から,先般のハノイにおける会談から2週間ぶり,本年に入り,すでに7回会談しており,嬉しく思う,先般の南北首脳会談後に発出された「平壌共同宣言」に対し,日本政府による支持表明に感謝する,「日韓パートナーシップ宣言」20周年を契機に未来志向な日韓関係を中長期的に発展させていきたい旨述べた。
2 北朝鮮問題
河野大臣から,先日の南北首脳会談において,拉致問題を含む日朝関係に言及していただき,感謝する,北朝鮮に対して,完全な非核化に向けた行動を促すという観点からも,関連安保理決議の完全な履行を確保することが重要である旨述べた。両外相は,完全な非核化の実現に向け,日韓,日韓米で引き続き緊密に連携していくことを確認した。
3 日韓関係
河野大臣から,自らが主導する「日韓文化・人的交流推進に向けた有識者会合」から10月初旬に提言が提出される予定であることを紹介し,両外相は,今後,同有識者会合のメンバーと康長官が主導する「韓日文化・人的交流活性化タスク・フォース」のメンバーとの意見交換の場を調整していくことで一致した。また,両外相は,有識者同士の意見交換の結果も参考にしつつ,今後,両政府間で,文化・人的分野での交流強化の方策につき,議論を加速していくことで一致した。さらに,河野大臣から,慰安婦問題及び「徴用工」の問題につき,我が国の基本的な立場に基づき改めて提起し,両外相は,日韓間の困難な問題を適切にマネージしつつ,未来志向の関係構築に向け,協力を進めていくことを確認した。