大韓民国

平成30年1月16日

 本16日午前、河野太郎外務大臣は康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官との間で日韓外相朝食会を行ったところ、概要は以下のとおり。

1 北朝鮮問題

 両大臣は、南北高官級協議の結果を含む最近の北朝鮮情勢について意見交換した。その上で両大臣は、北朝鮮から非核化に向けた真剣な意思や具体的な行動を引き出すべく、圧力を最大限まで高めるべきことを改めて確認し,こうした考え方に基づいて今回の北朝鮮に関する関係国外相会合に対応することで一致した。また、今後の南北対話を含め、北朝鮮問題に対応するに当たり、日韓、日韓米で引き続き緊密に連携していくことを確認した。

2 日韓関係

  • (1)両外相は、日韓間には困難な問題があるが、これらを適切にマネージしつつ、日韓関係を未来志向で前に進めていけるよう協力していくことで一致した。
  • (2)その上で、康長官から、慰安婦問題について韓国政府の立場の説明があったのに対し、河野大臣から、日韓合意で慰安婦問題の「最終的で不可逆的」な解決を確認したにもかかわらず、韓国側が日本側に対して更なる措置を求めるというようなことは、我が国として全く受け入れることはできず、そのような協議には応じられない、韓国政府が合意を着実に実施するよう強く求める旨を申し入れた。
  • (3)また、河野大臣から、「旧民間人徴用工」をめぐる問題について我が方の立場を伝え、特に、我が方公館前等に「労働者像」を設置する動きについて、適切な対応をとるよう強く申し入れた。
  • (4)竹島問題についても簡潔に提起した。

3 その他

 康長官から、平昌五輪時の安倍総理の訪韓の招待があり、河野大臣から、今後、国会日程等を踏まえて検討されることになる旨応じた。また、両外相は、日韓中サミットの早期開催に向けて協力していくことで一致した。


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