モンゴル国
日・モンゴル首脳会談
令和6年9月22日


現地時間9月22日午後3時40分(日本時間23日午前4時40分)から約40分間、第79回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、オフナー・フレルスフ・モンゴル国大統領(H.E. Mr.Ukhnaa KHURELSUKH, President of Mongolia)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
なお、冒頭、フレルスフ大統領から、能登半島における大雨災害についてお見舞いのメッセージがありました。
- 総論
岸田総理大臣から、8月の地震発生を受けた対応のためのモンゴル訪問延期に対するモンゴル側の理解に改めて感謝の意を表明したのに対し、フレルスフ大統領から改めて理解が示されるとともに、モンゴルの経済発展に対するこれまでの一貫した日本の支援に謝意が表明されました。
両首脳は「特別な戦略的パートナー」である日本とモンゴルの協力関係を政治・経済の両面でより一層強化・拡大していくことで一致しました。 - 二国間関係・地域情勢
両首脳は、国際社会が対立と分断を深めている中、2022年の「共同声明」で打ち出した、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化等の原則が益々重要性を増していることを再確認しました。
また、岸田総理大臣から、「日本とモンゴルの行動計画(2022 年~2031 年)」の方向性の下、今後も具体的な協力を着実に進めたい旨述べ、両首脳は、防衛装備品・技術移転協定の締結交渉が実質合意に至ったことを歓迎し、早期署名を目指すことで一致しました。
さらに岸田総理大臣から、両国の協力の新たな象徴であるチンギスハーン国際空港について、旅客需要の拡大を踏まえ、空港施設の改善に向けて、引き続き協力していく意向を表明し、フレルスフ大統領から謝意の表明がありました。
このほか、両首脳は、北朝鮮情勢を含む地域情勢について意見交換を行いました。北朝鮮については、双方は、安保理決議の完全な履行を含め、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。また、岸田総理大臣から、拉致問題へのモンゴルの理解と協力に改めて謝意を伝えました。
(参考)今後進めていく主な二国間協力案件(新規案件を含む)
・防衛装備品・技術移転協定の早期署名
・政府安全保障能力強化支援(OSA)の実施に向けた調整
・チンギスハーン国際空港の拡張課題への対応
・日モンゴル官民合同協議会の早期開催
・経済連携協定の原産地証明書の電子化
・通関施設の整備及びモンゴル国内の線路補修に係る協力に向けた調整
・モンゴル文化施設における教育機材整備に係る協力に向けた調整
・「10億本の植樹」国民運動への協力(植林、青少年の派遣・招へい)
・大阪・関西万博を通じた人材育成
・青少年交流事業(日・モンゴル学生フォーラム、JENESYS 等)の推進
・国際交流基金による日本語パートナーズのモンゴル派遣に向けた取組