中華人民共和国

日中首脳会談

平成27年4月23日

 バンドン会議60周年行事出席のためにインドネシア・ジャカルタを訪問中の安倍総理は,4月22日(水曜日)17時(日本時間19時)頃から約25分間,習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席との間で日中首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり(日本側同席者:加藤官房副長官,長谷川総理補佐官,杉山外務審議官,伊原亜洋局長,山崎財務官他,中国側同席者:楊潔チ国務委員,王毅外交部長,丁薛祥・習近平主席弁公室主任,劉振民外交部副部長他)。

1 冒頭,習近平主席より,本日,バンドン会議60周年記念行事に共に参加する機会を利用して,安倍総理とお目にかかることになった,北京APECでの日中首脳会談は重要な意義を有するものであり,その後,両国の政府と国民の努力により,日中関係には一定の改善が見られている旨述べた。

2 これに対し,安倍総理より,習主席と再会できて嬉しい,北京での首脳会談以降,日中関係が改善しつつあることを評価したい,日中関係の発展は,両国国民の利益であり,また,「戦略的互恵関係」の推進によって地域と世界の安定と繁栄に貢献していくことは,我々の責務である,今後,青少年交流を含め,様々なレベルの対話と交流を深め,日中関係をさらに発展させるために,共に努力を重ねていきたい旨述べた。

3 続いて習近平主席より,日中関係のさらなる関係改善のために中国側が重要と考える点について説明があった。この中で歴史認識についての中国側の立場や「一帯一路」,AIIBについても言及があった。

4 これに対する安倍総理からの発言は,概要以下のとおり。

(1)北京APECの成功を祝福する。前回の首脳会談後,日中関係に様々な面で改善が見られることを改めて評価する。

(2)国民の間の相互理解こそが良好な日中関係の基礎。最近は多くの中国人が訪日しているが,青少年交流を始め,国民各層の対話・交流をさらに進めたい。

(3)一方,東シナ海では緊張状態が継続している。東シナ海を「平和・協力・友好の海」としていくことは,両国の共通の目標かつ利益。この点を改めて習主席と確認したい。防衛当局間の海空連絡メカニズムについて,早期に運用を開始したい。「2008年6月の合意」の実施に向けた協議を加速させたい。

(4)安全保障分野の対話も重要であり,約4年ぶりに日中安保対話が開催できたことを評価する。この分野の対話をさらに推進し,地域と国際社会の平和と安定にともに貢献していきたい。

(5)歴史に関しては,安倍内閣として,村山談話,小泉談話を含む歴代内閣の認識を全体として引き継いでおり,このことは何度も表明している。本日のバンドン会議記念行事におけるスピーチでも述べたとおり,日本は,先の大戦の深い反省の上に平和国家として歩んできた。この歩みは今後も変わらない。

(6)AIIBについては,アジア地域に高いインフラ需要があるとの認識は共有するが,公正なガバナンスの確保や借入国の債務持続可能性といった点について,中国側から明確に説明してほしい。「一帯一路」については,今後どのように具体化されるか注目している。

(7)今回,スカルノ大統領と周恩来総理のリーダーシップで実現したバンドン会議の記念会議においてこうして習主席と会い,有意義な対話ができた。今後もこうした機会があれば,なるべくお会いして話し合いたい。習主席とともに日中関係を発展させていきたい。

 

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