中華人民共和国
「日中植林・植樹国際連帯事業」大連市普蘭店区古蓮研究所訪問団
平成29年1月23日
1 プログラム概要
大連市普蘭店区古蓮研究所が派遣した大連市普蘭店区古蓮研究所訪問団(団長:徐鋼(ジョ・コウ)大連市普蘭店区古蓮研究所 所長)計17名が、10月12日から10月18日までの6泊7日の日程で来日しました。
本事業は「日中植林・植樹国際連帯事業」の「日中青少年等交流事業」の一環として行われ、訪問団は東京・千葉・京都・和歌山を訪問し、植樹活動をはじめ、環境及び防災関連施設の視察、日本における古代蓮栽培に関する関係者との交流、自治体における緑化活動の取り組みの視察等を通じて、環境及び防災意識を高めるとともに日本に対する包括的な理解を深めました。
2 日程
3 画像
10月13日 旧東大緑地植物実験所にて蓮栽培の状況を視察
10月13日 千葉公園視察 蓮栽培に関する説明を聞く
10月13日 葛西水再生センター視察
10月14日 東京臨海広域防災公園視察
10月14日 二階俊博 衆議院議員表敬訪問
10月14日 歓迎夕食会
10月16日 舞妃蓮の郷 蓮公園視察
10月16日 植樹活動 左から、森下誠史 美浜町長、
二階俊博 衆議院議員、徐鋼 団長、
髙瀨一郎 和歌山県企画部長
10月16日 植樹活動
10月16日 和歌山県「花を愛する県民の集い」大会にて、
活動発表する徐鋼団長
10月17日 紀三井寺参観
10月17日 中村愼司 紀の川市長表敬訪問
4 参加者の感想(抜粋)
- 第一に、日本人は環境保護の意識が高い。葛西水再生センターを視察して、私はとても感動した。日本はこの分野に早くから取り組み、絶えず技術の改良を続け、今日のレベルまで発展させた。中国は同分野で大きく水をあけられていると感じる。帰国したら、環境保護の分野で、中国は対策をもっと改善していくよう訴えを強化したい。
第二に、日本人は秩序を重んじ、街はきれいで、通行車輌の多い・少ないに関係なく、交通ルールを無視している人はいない。
第三に、日本人は日常生活を心から大切にしている。旧東大緑地植物実験所を視察し、ボランティアの方々がそろって彼らの生活を愛し、高齢者がそれぞれの能力を活かして社会活動に参加している様子を目の当たりにした。日本は高齢化社会に向けた対策で中国の先を行っている。我々も参考にすべきだと思った。 - 訪日全体の印象
今回の訪日で訪れた場所は、いずれも強く印象に残っている。国会議員から、一般市民にいたるまで、人々はみな礼儀正しく、温かく親切で、異国にいるという感覚が全くしなかった。きれいで清潔な環境、色とりどりの草木と美しい水、ゴミのない道路、スムーズな交通、秩序のある社会。また、同時に、自然災害対策にもしっかり取り組んでおり、汚水処理にも力を入れている。汚水処理の過程で発生した有害物質も有効利用し、廃棄物を価値ある宝物に変えている。こうした取り組みは中国も参考にすべきだ。
公園や寺社の参観、「花を愛する県民の集い」大会への参加を通して、日本人の環境保護や古跡の保護・伝承に対する意識の高さ、より良い暮らしを送ることへの熱意を感じた。
帰国したら、今回感じたことを家族や友人に伝えたい。日本から学ぶべきことがあると、皆に知ってもらいたいと思う。再び日本を訪れる機会があることを望んでいる。
環境、防災について- 日本は環境保護に力を入れている。国民の素養が高く、街はキレイだ。また、ゴミの分別が非常に細かい。
- 自然災害対策がしっかり行われている。防災教育が行き届き、防災施設も完備されている。秩序のある行動を良しとし、事前の準備を怠らない。我々も学ぶべきだ。
- 日本は森林率が高く、森林や草木の保護に手が行き届いている。植樹や造林を続け、美しい緑や水を守ることは、日本国民が快適に暮らせる自然環境をつくることにつながる。また、地球環境全体にとっても大きく貢献することになる。
- 以上はすべて、我々中国人も学ぶべき部分だ。
- 環境保護や防災に関する視察、交流プログラムや植樹などの活動に参加し、下記の2点が特に印象に残った。
- 日本人の仕事ぶりは真面目で周到。どんな細かい部分にも配慮がなされ、合理的に手配されている。生活面では、精神的な修練を重んじ、他人を尊重し、他人を理解してくれる。誠意があって、我慢強い。
- 災害を未然に防ぐという意識が非常に強い。事前の対策が、将来起こり得る自然災害への有効な予防策になる。
- 植樹に関するレクチャーで、日本政府のリーダーたちが中日の友好関係構築を重視していることと、そのために注いできた労力の大きさに気づかされた。しかも、その取り組みはずっと続いている。このことについて、自分には理解が欠けていたと思った。
- 以下が今回の訪問で印象的だった事柄だ。
- 日本の環境はとてもきれいで、清潔だ。空気は新鮮で空が青く、気持ちが良い。
- 訪日プログラムの手配はとても周到で、どの訪問先でも参考にするべき学びがあった。例えば、東京臨海広域防災公園では、子どもの頃から防災意識を身につけさせている様子を視察した。国民の意識を絶えず高めていかなければ、国の対策がうまく機能することはない。
- 「花を愛する県民の集い」大会は参加者の環境保護意識を育て、各家庭で草木を育てることを促している。塵も積もれば山となる、だ。さらに、花を育てている人を表彰することで、皆の積極性を高めている。この方法はとても効果的だ。
- 葛西水再生センターでは、同施設の設計者の知恵を目の当たりにした。どのデザインも細かな部分にまで配慮が行き届いている。汚水の再生処理は、環境の保護や資源の節約につながるだけではない。今回の視察はとても収穫の多い、意義のあるものだった。
- 最後に述べたいのは、今回私たちをもてなしてくれたスタッフがとても熱心だったことだ。旅程の初めから終わりまで、どんなことでも我々のために丁寧な対応をしてくださり、忘れがたい思い出を残してくれた。
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- 文化程度、礼儀正しさなど、国民の素養が非常に高く、誠実で親切だ。
- 環境の管理が秩序正しく行われている。非常に体系化されており、中身も実質的である。
- 衛生面では、どこもきれいに掃除され、ちりひとつ落ちていない。美しい環境を堪能した。
- 日本では、国が具体的な防災・災害救援活動を実施している。また、国民の防災・自力救済意識を高めるなど、数多くの措置をとっている。
- 交通、衛生、環境保護など、各分野の法律の周知度が非常に高い。それは、国民の一挙手一投足から見て取れる。
- 文化の伝承、文物や古跡の保護、古代の優れた文化の保存がしっかり行われている。それらは、住居から人々の生活にいたるまで、あらゆるものから見て取れる。



