世界の医療事情

マリ

令和6年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 マリ共和国(国際電話番号223)

2 公館の住所・電話番号

在マリ日本国大使館(土曜日、日曜日、祝日休館)
住所:Avenue du Mali, devant le Ministère de l’Economie et des Finances, Hamdallaye ACI 2000, Commune IV, Bamako, Mali
電話:44-97-92-20
大使館ホームページ:在マリ日本国大使館別ウィンドウで開く

(注)土曜日、日曜日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内しています。

4 衛生・医療事情一般

 マリは、アフリカ諸国の中でも特に衛生状態や医療事情の悪い国の一つです。滞在期間に関わらず、様々な健康上の問題が生じる恐れがありますので、十分注意してください。

(1)衛生事情

 上水道はニジェール川を水源とし、バマコ内の大部分で利用可能です。しかし水道設備が古く、浄化処理も不十分なため、水が濁っている事があり、飲用には適しません。また、下水道は普及しておらず、汚水は溝や川に排出される事が多いです。街中ではゴミが道端や広場に捨てられており、ペットボトルやビニール袋が道路や川に散乱しています。舗装されている道路が少なく、乾季には砂埃が舞い、雨季には水たまりやぬかるみが増え、蚊の発生源になっています。野菜・果物や卵などの食品が露店で売られ、調理品の屋台も多くありますが、衛生的とは言えません。このような理由により、マラリアや感染性胃腸炎など、様々な感染症が発生しやすい環境です。

(2)医療事情

 マリは、首都バマコの総合病院であっても、対応できる疾患に限りがありますので、病気を予防することが大切です。重症の病気や大きな怪我をした場合は、早期に医療先進国での治療を検討した方が良いでしょう。緊急時の高額な移送費や医療費に備え、海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。

5 かかり易い病気・怪我

(1)マラリア

 マラリアはハマダラカという種類の蚊に刺されることで感染する寄生虫感染症です。人に感染するマラリア原虫は4種類ありますが、マリではそのほとんどが熱帯熱マラリアです。マラリアは北部のサハラ砂漠地域を除く全土でみられ、蚊が多くなる雨季(5月から10月)に感染者数が増えます。蚊に刺された後、7日から3週間の潜伏期を経て高熱・悪寒で発症することが多いですが、特に熱帯熱マラリアは発熱が不規則であったり、嘔吐や下痢といった消化器症状、重度の貧血、低血圧、呼吸困難、血液凝固異常、異常行動や意識障害など多彩な症状を呈します。マラリアに対する免疫を持たない日本人は、現地の方に比べ重症となる可能性があります。発熱を認める場合は常にマラリアを考え、すぐに医療機関を受診して下さい。確定診断は血液中のマラリア原虫を顕微鏡で見つけるか、迅速診断キットを用います。顕微鏡的診断は熟練した技術が必要で、診断が困難な場合も多いため、当地では発熱があれば確定診断をせずにマラリアとして治療を行う事もあるようです。治療は軽症であれば内服薬を用い、重症であれば入院のうえ注射薬を使用します。呼吸器管理、透析、輸血といった高度医療が必要になる場合、マリでの治療は困難です。蚊の多い場所は避ける、長袖・長ズボンを着用する、虫除けスプレー(DEET30%以上含有またはイカリジン含有のものを推奨します)や蚊帳を使用する、といった対策が重要です。また、メフロキン(メファキン「ヒサミツ」®)、アトバコン/プログアニル合剤(マラロン®配合錠)などの予防薬は有効ですが、感染を100%防げるわけではありません。発熱などの症状がある時はすぐに医療機関を受診し予防内服中である旨、医師に伝えて下さい。予防内服を希望される際は、渡航前にトラベルクリニック等を受診し、入手して下さい。

(2)デング熱

 デングウイルスを持っている蚊に刺されることで感染します。3日から7日の潜伏期間の後突然の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛を発症します。発症後3から4日に皮疹が現れます。通常は発症から1週間程度で回復しますが、2回目以降の感染でまれに重症化することがあります。ワクチンは開発されましたが、まだ普及していません(2024年10月現在)。治療薬はありません。防蚊を心がけてください。

(3)感染性胃腸炎

 食品や水の衛生状態が悪いため、一年を通して感染性胃腸炎が多発します。ウイルス、細菌、赤痢アメーバ、寄生虫などに汚染された食べ物や飲み物を摂取することで感染し、嘔吐、下痢や発熱などの症状をきたします。症状は病原体により異なり、摂取直後から現れる事もあれば、数時間から数日たって現れる事もあります。嘔吐・発熱・下痢などの症状が見られたら、水分・電解質(塩分)・適度な糖分を、できれば経口補水塩(ORS)などで補給し、医療機関を受診して下さい。下痢止めの薬は原則として使わない方が良いでしょう。感染性胃腸炎の予防法には、こまめな手洗いと、よく火の通った物を食べる事が大切です。腸チフスやコレラに対しては有効なワクチンがありますので、渡航前に実施する事をお勧めします。

(4)熱中症・脱水症

 マリはサヘル乾燥地帯に位置し、特に3月から5月は暑く非常に乾燥し、最高気温は35から45℃になります。暑い場所で長時間過ごしたり、水分摂取量が不足すると、熱中症・脱水症になる恐れがあるので注意して下さい。熱中症は倦怠感で始まり、発熱や痙攣、さらには意識障害、多臓器不全に至る事もある危険な疾患です。乾燥と高温のため汗が出てもすぐに乾いてしまい、脱水に気付かない事もありますので、意識して予防して下さい。熱中症を疑ったら、すぐに涼しいところに移動して水分を摂取しましょう。

(5)呼吸器疾患

 マリは年間を通じて砂塵が多く、呼吸器疾患を持つ方には厳しい環境です。特に12月から3月、ハルマッタンと呼ばれるサハラ砂漠から飛来する季節風が吹く頃は、咳や痰などの呼吸器症状を訴える人が多く、喘息など慢性呼吸器疾患のある方は体調が悪化する事があります。また、3月から5月は気温と乾燥の関係で、のどや鼻を痛める人が多くなります。

(6)髄膜炎菌性髄膜炎

 国土の大部分は、髄膜炎ベルトと呼ばれる髄膜炎菌性髄膜炎(流行性髄膜炎)の多発地帯に含まれます。この病気は主に乾季に流行し、人から人へ飛沫感染します。特有の皮疹(出血斑)と発熱・頭痛・項部硬直・嘔吐・意識障害などの症状が見られ、早期に治療を開始しないと致死的となる事があります。予防にはA、C、Y、W-135の4つの型を含む4価ワクチンが有効です。

(7)寄生虫症

 様々な寄生虫症があり、特に地方では感染の危険性が高く注意が必要です。病気を媒介する虫に刺されないよう対策し、川や池に入らないことが重要です。

  • オンコセルカ症(回旋糸状虫症):ブユに刺された後、掻痒感や腫瘤形成を認め、長期間放置すると失明に至ります。
  • ビルハルツ住血吸虫症:川、湖、沼など寄生虫に汚染された淡水に触れた際に皮膚から寄生虫の幼虫が侵入し、皮膚炎、発熱、頭痛、頻尿、血尿などの症状を呈します。慢性化すると膀胱壁に定着し、尿管閉塞から腎不全を来す事があります。
  • リーシュマニア症:サシチョウバエに刺されて感染します。皮膚に病変が起こる場合と内臓に病変が起こる場合があります。皮膚の場合は、数週間から週か月後に小さな傷かイボのようなものができて、それが次第に大きな潰瘍になります。内臓の場合は、数週間から数か月後に発熱、体重減少、肝臓や脾臓が腫れる、などの症状が出ます。
  • ハエ蛆症:様々な種類のハエが人の皮膚や耳などに卵を産み付けたり、あるいは衣服に産み付けられたハエの卵が孵化した後に幼虫が皮膚へ進入する事で、痒みを伴う硬いしこりができます。

(8)黄熱

 主にネッタイシマカなどヤブカという種類の蚊により媒介されるウイルス性疾患です。マリでの大規模な流行はこれまで報告されていませんが、入国時1歳を超えるすべての渡航者が黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められます。イエローカードは予防接種日から10日目以降生涯有効です。入国10日前までに接種を済ませて下さい。

(9)狂犬病

 狂犬病は狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれる事により感染し、発症した場合は100%死亡します。マリは野良犬が多く、狂犬病のリスクは高いと考えられます。動物に咬まれ狂犬病ウイルスの感染が疑われる場合は、直ちに狂犬病ワクチンや抗狂犬病ウイルス免疫グロブリンによる治療が必要です。

(10)A型肝炎

 A型肝炎ウイルスに汚染された生水や野菜、魚介類等を摂取する事で発症します。治療は対症療法のみです。感染予防には、予防接種、飲食前の手洗い、十分加熱処理をした食品の摂取が重要です。

(11)破傷風

 土壌中の破傷風菌が傷口から進入し感染します。3日から3週間の潜伏期の後、口が開けにくい・首筋が張る・手足の異常感覚などが現れます。治療が遅れると、全身痙攣から呼吸困難となり死に至る事が多いため、早期の診断・治療が必要です。予防にはワクチンが有効です。小児期に予防接種を済ませていても、10年以上経過している場合は追加接種が必要です。ワクチンをいつ接種したかはっきりしない場合は、外傷時に破傷風予防のためにワクチンを接種する方がよいでしょう。

(12)結核

 マリでは、未治療のまま結核菌を排菌し続けている人が多数存在すると考えられています。咳をしている人の周囲や、人の密集した市場や家屋に長時間滞在する際は、注意して下さい。

(13)性感染症

 マリはアフリカの中ではHIV感染が少ない国でしたが、近年増加傾向です。B型肝炎も性行為で感染します。アメーバ赤痢は男性同士の性行為で感染しやすいです。安易な性行為は避け、コンドームを使用することで予防できます。

(14)交通事故

 首都バマコでは、1日約100件の交通事故が発生しています。特にオートバイと歩行者の事故件数が多く、注意が必要です。路面の状況が悪く、予期せぬ穴があったり、街灯や信号も極めて少ないため、運転は行わない方が良いでしょう。夜間歩行時は十分警戒し、バイクタクシーの乗車もなるべく避けて下さい。

6 健康上心がけること

  1. なるべく蚊や虫に刺されないようにして下さい。外出時は長袖と長ズボンを着用し、虫除け剤(DEET30%以上含有またはイカリジン含有のもの)を使用しましょう。屋内では網戸やエアコンを使用し、殺虫剤や蚊取り線香の使用を心掛けましょう。就寝時は蚊帳を使用しましょう。
  2. 食べ物・飲み物を介した病気にならないよう、清潔な水を飲み、火の通った食品を食べるようにしましょう。氷、アイスクリーム、果物ジュースや生野菜、屋台の食べ物には注意して下さい。
  3. 脱水、熱中症を起こさないよう、水分・塩分・糖分の補給に努めて下さい。
  4. 動物に咬まれないよう注意し、野良犬や猫には絶対に近づかないで下さい。地方では病気を媒介する昆虫や毒を持った蛇・蜘蛛・サソリなどの有害生物が多数います。裸足を避け、靴の中も確認しましょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

(1)赴任者に必要な予防接種

  • 成人:黄熱、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、髄膜炎菌性髄膜炎、ポリオ
  • 小児:上記に加え日本で実施されている定期予防接種と任意予防接種

(2)現地の小児定期予防接種一覧

初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
経口ポリオ 出生時 6週 10週 14週
DTwP/Hib/HepB(注) 6週 10週 14週  
肺炎球菌 6週 10週 14週  
麻疹 9か月      
黄熱 9か月      
髄膜炎菌 9か月      

(注)ジフテリア(D)、破傷風(T)、百日咳(P)、インフルエンザ菌b型(Hib)、B型肝炎(HB)の5種混合。
ワクチンの種類や接種時期、回数が日本とは異なるものがあるので、接種計画を立てる際には注意が必要です。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

  • 入国の際は、有効期間内の黄熱予防接種証明書(イエローカード)提示が必要です。
  • 現地の学校やインターナショナルスクールに入学する場合、必要とされる予防接種内容は学校によって異なります。

8 病気になった場合(医療機関等)

首都バマコ

 当館調べにより、下記医療機関が受診可能と考えます。(3)、(4)、(5)、(6)、(7)は総合病院で、重症患者の受け入れや手術が可能です。受診時はパスポートと現金(診察時25,000FCFA前後に加え、検査費や処置代金が別途必要)をご準備下さい。救急車が必要な場合は、各病院に直接要請して下さい。

(1)Polyclinique Pasteur(ポリクリニック・パストゥール)
所在地:Avenue du Mali, Hamdallaye ACI 2000
電話:20-29-10-10、20-29-14-38
ホームページ:Polyclinique Pasteur(フランス語)別ウィンドウで開く
当館至近。24時間対応。夜間は救急科、小児科の医師が対応。診療科は内科、外傷科、産婦人科、循環器科、小児科、整形外科、救急科。病床は一般58床、集中治療室4床。設備は採血、レントゲン、CT、MRI、マンモグラフィー、エコー、上部・下部消化管内視鏡。言語はフランス語、英語、アラビア語で対応可能。マラリアや感染性胃腸炎での邦人入院治療実績があります。
(2)Polyclinique Guindo(ポリクリニック・ギンド)
所在地:Rue 18 / Porte19-Badala-Est
電話:20-22-22-07
FAX:20-22-01-95
ホームページ:Polyclinique Guindo(フランス語)別ウィンドウで開く
外来:8時から20時
24時間対応。診療科は内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、神経科、血液科、腎臓科、リウマチ科、腫瘍科、外傷科、産婦人科、小児科、泌尿器科、皮膚科、耳鼻科、歯科。病床は一般17床(全個室・3食付き)、集中治療室3床。設備は採血、細菌検査、レントゲン、心電図、エコー、上部・下部消化管内視鏡、手術室3室。言語はフランス語、英語で対応可能。発熱でマラリアの鑑別が必要な時は迅速かつ正確な診断が可能な医療機関と考えます。2018年5月マラリアで邦人入院治療実績があります。
(3)Golden Life American Hospital(ゴールデン・ライフ・アメリカン・ホスピタル)
所在地:Badalabougou, Rue 50 Porte 734
電話:20-22-11-11、20-22-99-99
ホームページ:http://www.goldenlifehospital.com/別ウィンドウで開く
外来:8時から17時(月曜日から金曜日)、9時から15時(土曜日)
24時間対応。診療科は内科、外科(腹腔鏡手術可)、感染症内科、産婦人科、循環器科(血管造影、ステント留置、ペースメーカー植え込み術可)、小児科、整形外科、外傷科、神経科、腎臓科、泌尿器科、眼科、歯科(インプラント手術可)。病床は一般44床(全個室)、集中治療室14床、小児集中治療室9床、救急室7床、内視鏡検査室2床、血管造影室6床。設備は採血、レントゲン、CT、マンモグラフィー、エコー、上部・下部消化管内視鏡。眼鏡作成可能。院内処方。2017年12月開院の外資系総合病院。トルコ人医師が多数在籍。自院救急車あり。言語はフランス語、英語、アラビア語、ロシア語、トルコ語で対応可能。2022年の邦人小児入院治療をはじめ、邦人入院治療実績があります。
(4)CHU Gabriel Toure(ガブリエル・トゥーレ)
所在地:Centre commercial, Avenue Van Vollenhover Bamako
電話:20-23-07-80
外来:8時から16時
24時間対応。診療科は外科、消化器科、外傷科、脳外科、循環器科、神経科、糖尿病科、腎臓科、小児科、産婦人科、耳鼻科、麻酔科。病床は一般440床。救急室22床。外傷を主とする救急患者受け入れ機関です。設備は採血、レントゲン、CT、手術室多数。言語はフランス語が主体。
(5)CHU du Point G(ポアン・ジェ)
所在地:Point G Bamako
電話:20-22-50-02、76-28-11-84、66-79-71-20
外来:8時から14時(月曜日から金曜日)
24時間対応。診療科は救急科、循環器科、外科、産婦人科、血液内科、感染症科、腎臓科、神経科、精神科、リウマチ科、呼吸器科、泌尿器科、放射線科。病床は一般547床。腹部手術は可能。血液透析可能。設備は心エコー他。バマコ大学医学部に隣接しています。言語はフランス語が主体。
(6)Hopital du Mali(オピタル・ドゥ・マリ)
所在地:Missabougou, pres du 3eme pont Bamako
電話:20-72-75
外来:8時から16時(月曜日から金曜日)
24時間対応。診療科は外科、外傷科、脳外科(手術用顕微鏡あり、脳腫瘍、脳血管障害、脳挫傷などの手術可)、胸部外科(食道、結核、肺癌など300件/年ほど)、心臓血管外科(件数は少ないとの事)、内科、小児科、循環器科、糖尿病科、血液内科、腫瘍科、眼科、鍼灸。病床は一般136床、ICU10床。救急車:30件/日(事故、脳梗塞など)。設備は採血、レントゲン、CT、MRI、マンモグラフィー、エコー、血管造影。国内外からの来院があるとのことです。バマコ大学医学生の実習施設です。言語はフランス語が主体。中国から定期的に医師や技術者が派遣されています。
(7)Centre Hospitalier Universitaire "Mere-Enfant" Le Luxembourg(リグザンブル)
所在地:Hamdallaye prés du Lycée Prosper KAMARA
電話:20-29-44-44
24時間対応。母子医療を行う目的でルクセンブルグの援助で設立された病院。診療科は小児科、心臓外科、産婦人科、外傷科、脳外科、内科、感染症科、循環器科、腎臓科、泌尿器科、消化器科、神経科、リウマチ科、皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科等があります。病床は一般120床、ICU7床、救急室4床。年間約1000人の救急患者あり。脳外科手術、人工心肺を用いた心臓外科手術、心臓カテーテル検査・治療が可能。設備はレントゲン、エコー、心エコー、CT、上部・下部消化管内視鏡、透析。自院救急車あり。言語はフランス語、英語で対応可能。2018年1月邦人の脳外手術歴あり。フランスの医療支援è(La Chaine de l’Espoir)より、定期的に医療チームが派遣されており、小児心臓外科手術など高度医療の提供が可能です。

地方都市

 地方病院は、医療レベルと衛生面から、応急処置の場と考え、早期にバマコ市内の医療機関に移動し治療を受けるか、そのまま先進国への移送を考えたほうがよいでしょう。2024年10月現在、マリは首都バマコを除く全域に退避勧告が発出されており、イスラム武装勢力によるテロ攻撃も頻発しています。

10 現地語・一口メモ

 マリの公用語はフランス語で、通常の医療用語としてもフランス語が使われます。医師の一部には英語が通じる事もあります。主要言語版については、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(フランス語、英語)を参照願います。

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