世界の医療事情

マリ

令和2年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 マリ共和国・バマコ市(国際電話番号223)

2 公館の住所・電話番号

在マリ日本国大使館 (土日祝日休館)
住所:Avenue du Mali, devant le Ministère de l’Economie et des Finances, Hamdallaye ACI 2000, Commune IV, Bamako, Mali
電話:44 97 92 20、FAX:44 90 49 47
ホームページ:https://www.ml.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 マリはアフリカ諸国の中でも特に衛生状態や医療事情の悪い国の一つです。滞在期間にかかわらず、さまざまな健康上の問題が生じる恐れがありますので十分注意してください。

(1)衛生事情

 上水道はニジェール川を水源とし、バマコ市内の大部分で利用できます。しかし水道設備は古く、また浄化処理が不十分なため水が濁っていることがあり、そのまま飲用するには適しません。ペットボトル入り飲用水の購入をおすすめします。うがいも可能なら浄水器を使用した水道水かペットボトル入りの飲用水で行った方が安全です。下水道の普及は不十分で、汚水は溝や川に排出される事が多いです。街中ではゴミが道端や広場に捨てられており、ペットボトルやビニール袋が道路や溝また川に散乱しています。舗装されている道路は少なく乾季には砂埃が舞い、雨季には水たまりやぬかるみが増えて蚊の発生源になっています。野菜・果物や卵などの食品が露店で売られ、食べ物の屋台も多くありますが、ハエも多く衛生的とは言えません。このように不衛生な環境のためマラリアや感染性胃腸炎などを中心にさまざまな感染症が発生し易い状況です。

(2)医療事情

 マリ人の平均寿命は2018年WHOのデータで60.8歳となっており、他のサハラ以南のアフリカ諸国とほぼ同等です。妊産婦死亡率は10万出産あたり562人、新生児死亡率は1,000人出生あたり33人、5歳未満児死亡率は1,000人出生当たり67.6人とアフリカ諸国の中でも高い部類に入ります。その原因として、衛生環境の悪さと衛生教育の不十分さ、医療機関へのアクセスの困難さ、医療従事者の数とレベルが十分でないこと、薬や医用物資はほとんどが輸入品で高価かつ供給が不安定であること、有用とはいえない伝統医療を利用する人が多いことなど発展途上国に共通する問題が挙げられます。これらは特に地方では顕著で、首都バマコとそれ以外の地域での医療環境の格差は大きいです。首都バマコであっても病院で対応できる疾患には限りがありますので、まず病気にならないよう予防することが大切です。万が一重症の病気や大きな怪我をした場合は、できるだけ早期に医療先進国での治療を検討した方が良いでしょう。航空事情上、その行き先はほとんどの場合フランス・パリになります。緊急移送の際の高額な移送費や医療費に備え、その費用が十分カバーされている海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。

5 かかり易い病気・怪我

(1)マラリア

 マラリアはハマダラカという種類の蚊に刺されることで感染する寄生虫感染症です。人に感染するマラリア原虫は4種類ありますが、マリではそのほとんどが、致命的となることのある熱帯熱マラリアです。マラリアは北部のサハラ砂漠地域を除く全土でみられ、蚊が多くなる雨季(6月から10月)に患者が増えます。病気自体は一年を通じて発生しています。蚊に刺された後3日から3週間の潜伏期を経て高熱・悪寒で発症することが多いですが、特に熱帯熱マラリアは発熱が不規則であったり、嘔吐や下痢といった消化器症状、重度の貧血、低血圧、呼吸困難、血液凝固異常、異常行動や意識障害など多彩な症状を呈します。マリ国内のマラリアによる死亡率は全年齢で0.83%、5歳以下は15.0%です。マラリアに対する免疫を持たない日本人は現地人に比べ重症化率が高い可能性があり、効果的な治療の遅れが致死的となることがあります。発熱を認めた場合は常にマラリアを考え、すぐに医療機関を受診して下さい。確定診断は血液中のマラリア原虫を顕微鏡で見つけるか、迅速診断キットを用います。顕微鏡的診断は熟練した技術が必要であり診断が困難な場合も多いため、当地では発熱があれば確定診断をせずにマラリアとして治療を行う事もあるようです。治療は早期あるいは軽傷であれば内服薬(アトバコン・プログアニル配合錠(マラロン®配合錠)やアーテメター・ルメファントリン配合錠(コアルテム®)など)を用いますが、アトバコン・プログアニル配合錠が効かないマラリアも最近はいるようです。重症であればアーテメーターやキニーネなどの注射薬を使用します。重症となった場合は、人工呼吸器管理、透析、輸血といった高度医療が必要になることも多いためマリでの治療は困難です。マラリア予防には蚊に刺されないことが最も大切ですが、当地のハマダラカは深夜となっても活動性が高い種類ですので、夕方から深夜までの間、蚊の多い場所は避ける、長袖・長ズボンを着用する、虫除けスプレー(DEET30%以上含有またはイカリジン含有のものを推奨します)や蚊帳を使用するといった対策が重要です。また、メフロキン(メファキン「エスエス」®)、ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)、アトバコン/プログアニル合剤(マラロン®配合錠)などの予防薬は有効ですが、マラリア感染を100%防げるわけではありません。予防内服を行っているにもかかわらず発熱などの症状があるときはすぐに医療機関を受診し、いずれの薬を予防内服中であるかを医師に伝える必要があります。予防内服を希望される際は渡航前にマラリアに詳しいトラベルクリニックを受診し入手してください。なお、当地のマラリアはクロロキン耐性で、クロロキンは予防・治療ともに有効ではありません。

(2)感染性胃腸炎

 衛生状態が悪いため一年を通して感染性胃腸炎が非常に多いです。ウイルス、細菌、赤痢アメーバ、寄生虫などに汚染された食べ物や飲み物を摂取することで感染し、嘔吐、下痢や発熱などの症状をきたします。症状は病原体により摂取直後から現れることもあれば、数時間から数日たって現れることもあります。嘔吐・発熱・下痢などの症状が見られたら、十分な量の水分・電解質(塩分)・適度な糖分をできれば経口補水塩(ORS)などで補給し、医療機関を受診することが重要となります。下痢止めの薬は原則使わない方が良いでしょう。また、日本ではほとんど見ることのないランブル鞭毛虫が原因のジアルジア症や赤痢アメーバが原因のアメーバ性腸炎も見られるため、抗原虫薬のメトロニダゾール(フラジール®)が有効なこともあります。感染性胃腸炎の予防法には、こまめな手洗いが最も大切です。特に食事前はしっかり手洗いをするようにしましょう。手づかみの食べ物は控えるべきです。疑わしい食べ物や飲み物には手を出さず、よく火の通った物を食べることが大切です。水もペットボトル入りの飲用水か浄水器を通した水、一度沸騰させた水を飲むようにしましょう。腸チフスやコレラに対しては有効なワクチンがあります。マリ渡航前にトラベルクリニックにご相談ください。

(3)熱中症・脱水症

 マリはサヘル乾燥地帯に位置し、特に3月から5月の乾季は非常に乾燥して最高気温は35~45℃になるため、水分摂取が不足すると熱中症・脱水症になる恐れがあります。熱中症は倦怠感で始まり、発熱・けいれん、さらには意識障害、多臓器不全に至ることもある危険な疾患です。マリでは乾燥と高温のため汗が出てもすぐ乾いてしまい、脱水に気付かないこともあります。熱中症や脱水症予防のため、意識して十分な水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの塩分)と適度な糖分を補給することが必要です。外出時には十分な量の水を携帯しましょう。

(4)呼吸器疾患

 当地は年間を通じてほこりが多く、呼吸器疾患を持つ方には厳しい環境です。特にハルマッタンと呼ばれるサハラ砂漠から飛来する細かい粉塵を含んだ季節風の吹く12月から3月頃までは、咳や痰などの呼吸器症状を訴える人が多く、気管支喘息など慢性呼吸器疾患のある方は症状が悪化することもあります。3月から5月は気温が非常に高く乾燥しているので、のどや鼻を痛める人が多くなります。首都バマコでは土埃に加え、整備状態の悪い車やバイクによる排気ガスなども呼吸器障害の一因となりえます。

(5)髄膜炎菌性髄膜炎

 マリの国土の大部分は、髄膜炎ベルトと呼ばれる髄膜炎菌性髄膜炎(流行性髄膜炎)の多発地帯に含まれます。ここ数年マリでは大きな流行はありませんでしたが近隣諸国では流行がみられました。主に乾季に流行し、ヒトからヒトへ飛沫感染します。特有の皮疹(出血斑)と発熱・頭痛・項部硬直・嘔吐・意識障害などの症状が見られ、早期に治療を開始しないと致死的となり、重篤な後遺症を残すこともあります。予防にはワクチンが有効で、A, C, Y, W-135の4つの型を含んだ4価のワクチンが適当です。

(6)寄生虫症

 さまざまな寄生虫症があり、特に地方では感染の危険性が高く注意が必要です。病気を媒介する虫に刺されないよう対策をとり不用意に川や池に入らないことが重要です。

  • オンコセルカ症(回旋糸状虫症):ブユに刺された後、掻痒感や腫瘤形成を認め、長期間放置すると失明に至ります。
  • アフリカ・トリパノソーマ症(アフリカ睡眠病):ツェツェバエに刺されることで感染し、発熱、リンパ節炎を発症します。病気が進行すると中枢神経が冒され意識障害を来し死に至ることがあります。
  • ビルハルツ住血吸虫症:川、湖、沼など寄生虫に汚染された淡水にふれた際に皮膚から寄生虫の幼虫が侵入し、皮膚炎、発熱、頭痛、頻尿、血尿などの症状を呈します。慢性化すると膀胱壁に定着し、尿管閉塞から腎不全を来すこともあります。
  • ハエ蛆症:さまざまな種類のハエが人の皮膚や耳などに卵を産み付けたり、あるいは衣服に産み付けられたハエの卵が孵化した後に幼虫が皮膚へ進入することで痒みを伴う硬いしこりができます。

(7)黄熱

 主にネッタイシマカなどヤブカという種類の蚊により媒介されるウイルス性疾患です。マリでの大規模な流行はこれまで報告されていませんが、隣接するセネガル、ブルキナファソ、コートジボワールでは過去に流行がありました。マリ入国の際は、1歳を超えるすべての渡航者について黄熱ワクチン予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要です。イエローカードの有効期間はワクチン接種後10日以後であるため、入国の10日前までに接種する必要があります。現在マリでは、黄熱の予防接種は1回の接種で生涯有効とされています。

(8)狂犬病

 狂犬病は狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれることにより感染し、発症した場合100%死亡します。マリは野良犬が多いため狂犬病のリスクは高いと考えられます。動物に咬まれて狂犬病ウイルスの感染が疑われた場合、発症を防ぐため直ちに狂犬病ワクチンや抗狂犬病ウイルス免疫グロブリンによる治療を行う必要がありますが、バマコ市内では狂犬病ワクチンや抗狂犬病ウイルス免疫グロブリンの入手が困難です。むやみに動物に近づかないことが最も重要ですが、加えて渡航前に狂犬病の予防接種を済ませておくことをお薦めします。いかなる場合でも動物に咬まれた際は直ちに医療機関を受診する必要があります。

(9)A型肝炎

 A型肝炎ウイルスに汚染された生水や野菜、魚介類を飲食することで発症します。治療は対症療法のみです。感染予防のため飲食前の手洗いと十分加熱処理をした飲食物を摂取することが重要です。予防接種は極めて有効であり、日本の国産ワクチン(エイムゲン®)は従来接種対象が16歳以上となっていましたが、現在では1歳以上の小児への接種も認められています。

(10)破傷風

 土壌中の破傷風菌が傷口から進入し感染します。4~7日間の潜伏期の後、口が開けにくい・首筋が張る・手足の異常感覚などが現れます。治療が遅れると、全身の筋肉痙攣から呼吸困難となり死に至るため、早期の診断・治療が必要です。予防にはワクチンが有効です。小児期に予防接種を済ませていても、10年以上経過している場合は追加接種が必要です。ワクチンをいつ接種したかはっきりしない場合は、外傷時に破傷風予防のためにワクチンを接種する方がよいでしょう。

(11)結核

 マリの結核罹患率はWHOの2015年のデータで57/10万人年とのことですが、結核患者は十分把握されていない可能性があります。結核治療を受けている方の割合は全結核患者中68%との報告(WHO、2015年)もあり、未治療のため結核菌を排菌し続けている人が多数存在すると考えられます。咳をしている人の周囲や人の密集した市場や家屋に長時間滞在することはできるだけ避けた方がよいでしょう。

(12)ウイルス性出血熱

 2014年3月に国境を接するギニアでエボラウイルス疾患が発生し、その後西アフリカ一帯へ感染が拡大しました。2020年7月時点でコンゴ民主共和国にてエボラ出血熱の発生が認められていますが、現在マリでの報告はありません。

(13)交通事故

 首都バマコでは、狭い道に車・オートバイ・自転車・リヤカー・人・家畜等があふれ路面の状態が悪いので、交通事故が頻繁に起こっています。特にオートバイとソトラマと呼ばれる小型の乗り合いバスは運転マナーが悪く、これらの事故が多発しています。また地方の幹線道路では、整備されていない道路を高速で車が走っているので、重大事故がしばしば発生しています。地方で交通事故にあった場合、地方の病院での治療は不十分であるため、初期対応後早期にバマコ市内の病院に搬送し、状況に応じて先進国への緊急移送を検討する必要があります。マリで自動車やオートバイの運転は行わない方が良いでしょう。

6 健康上心がける事

(1)なるべく蚊に刺されないよう、次の事を心掛けて下さい。夕方、夜間、明け方の不必要な外出を控えましょう。外出時は長袖、長ズボンの着用や虫除け剤(DEET30%以上含有またはイカリジン含有のもの)を使用しましょう。屋内では網戸やエアコンを使用し、殺虫剤や蚊取り線香の使用を心掛けましょう。就寝時は蚊帳を使用しましょう。

(2)食べ物・飲み物を介した病気にならないよう、ペットボトル入りの清潔な水を飲み、十分火の通った食品を食べるようにしましょう。氷、生の果物(ジュースを含む)や野菜(サラダなど)、屋台の食べ物は食べない方が賢明です。

(3)脱水、熱中症をおこさないよう、意識して水分・塩分・糖分の補給に努めて下さい。

(4)日差しや紫外線が強いので、外出時はサングラスや帽子を着用し、日焼け止めなどを使用しましょう。

(5)動物に咬まれないよう充分注意して下さい。犬や猫にも近づかないようにしましょう。

(6)地方では病気を媒介する昆虫や毒を持った蛇・蜘蛛・サソリなどの有害生物が多数いますので、それらと接触しないよう十分注意しましょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

成人:黄熱、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、髄膜炎菌性髄膜炎、ポリオ

小児:上記に加え日本で実施されている定期予防接種と任意予防接種

(2)マリでの定められた小児定期予防接種計画

初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
経口ポリオ 出生時 6週 10週 14週
DTwP/Hib/HepB(注) 6週 10週 14週
肺炎球菌 6週 10週 14週  
麻疹 9ヶ月      
黄熱 9ヶ月      
髄膜炎菌 9ヶ月      

注:ジフテリア (D)、破傷風 (T)、百日咳 (P)、インフルエンザ菌b型 (Hib)、B型肝炎 (HB)の5種混合ワクチンの種類や接種時期、回数が日本とは異なるものがあるので、接種計画を立てる際には注意が必要です。

(3)その他

  • マリに入国の際は、有効期間内の黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要です。
  • マリに入国の際は、7日前までに行われた新型コロナウイルス感染症PCR検査陰性証明証が必要です。(2020年10月25日時点)
  • 現地の私立校やインターナショナルスクールに入学する場合、必要とされる予防接種や接種証明書は学校によって異なります。

8 病気になった場合(医療機関等)

 衛生面や医療技術の面でマリ国内の病院における邦人の大きな手術や長期にわたる入院治療はお勧めできません。早期に先進国への搬送を考える必要があります。そのためマリを訪れる場合は先進国への緊急移送費用が十分に補償される海外旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。

首都バマコ

 首都バマコでは軽症の病気やけがの場合、下記の(1)(2)のクリニックが利用可能です。(3)(4)(5)(6)(7)は総合病院で重症患者を扱い手術も可能です。しかし、衛生面や医療技術の面でこれらの病院での邦人の長期入院治療はお勧めできませんので、先進国への搬送を早期に考える必要があります。

(1)Polyclinique Pasteur(ポリクリニック・パストゥール)
所在地:Hamdallaye ACI 2000
電話:20 29 10 10、 73 00 21 52 FAX:20 29 14 38
ホームページ:http://www.cliniquepasteurmali.com/contact/別ウィンドウで開く
24時間対応。夜間は救急科、小児科の医師が対応。診療科は内科、外傷科、産婦人科、循環器科、小児科、整形外科、救急科。病床は一般58床()、集中治療室4床。設備は採血、レントゲン、CT(16列)、MRI、マンモグラフィー、エコー、上部・下部消化管内視鏡。言語はフランス語、英語、アラビア語で対応可能。米国大使館が利用しています。マラリアや感染性胃腸炎での邦人入院治療実績があります。
(2)POLYCLINIQUE GUINDO(ポリクリニック・ギンド)
所在地:Rue 18 / Porte19 - Badala-Est
電話:20 22 22 07 携帯電話:79 02 64 64 FAX:20 22 01 95
ホームページ:https://www.polycliniqueguindo.com/別ウィンドウで開く
外来:8:00-20:00 
24時間対応。診療科は内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、神経科、血液科、腎臓科、リウマチ科、腫瘍科、外傷科、産婦人科、小児科、泌尿器科、皮膚科、耳鼻科、歯科。病床は一般17床(全個室・3食付き)、集中治療室3床。設備は採血、細菌検査、レントゲン、心電図、エコー(心エコーも可)、上部・下部消化管内視鏡。院外処方。言語はフランス語、英語で対応可能。発熱でマラリアの鑑別が必要なときは迅速かつ正確な診断が可能な医療機関と考えます。2018年5月マラリアで邦人入院治療実績があります。
(3)GOLDEN LIFE AMERICAN HOSPITAL(ゴールデン・ライフ・アメリカン・ホスピタル)
所在地:Badalabougou, Rue 50 Porte 734
電話:20 22 11 11、 20 22 99 99
ホームページ:http://www.goldenlifehospital.com/別ウィンドウで開く
外来:8:00-17:00(月曜日~金曜日)、9:00-15:00(土曜日) 
24時間対応。診療科は内科、外科(腹腔鏡手術もしています)、熱帯医学科、産婦人科、循環器科(血管造影、ステント留置、ペースメーカー植え込みもしています)小児科、整形外科、外傷科、神経科、腎臓科、泌尿器科、眼科(レーザー治療も含めほとんどのことが可能です)歯科(インプラントも行っています)。病床は一般44床(全個室)、集中治療室14床、小児集中治療室9床、救急室5床、内視鏡検査室2床、血管造影室6床。設備は採血、レントゲン、CT(32列)、マンモグラフィー、エコー、上部・下部消化管内視鏡。眼鏡作成可能。院内処方。2017年12月開院の新しい病院。アメリカ資本の病院でトルコ人医師が多い。自院救急車あり。言語はフランス語、英語、アラビア語、ロシア語、トルコ語で対応可能。
(4)CHU GABRIEL TOURE(ガブリエル・トゥーレ)
所在地:Centre commercial, Avenue Van Vollenhover Bamako
電話:20 23 07 80、 FAX:20 22 60 90
外来:8:00-16:00 
24時間対応。診療科は外科、消化器科、外傷科、脳外科、循環器科、神経科、糖尿病科、腎臓科、小児科、産婦人科、耳鼻科。病床は一般440床。救急室22床。救急患者受入数:25,000人/年。平均70人/日。西アフリカでも有数の救急受け入れ機関です。年間手術数:1,000例以上。設備は採血、レントゲン、CT(16列)言語はフランス語が主体。
(5)CHU du Point G(ポアン・ジェ)
所在地:BP 333, Point G Bamako
電話:20 22 50 02、76 28 11 84、66 79 71 20
外来:8:00-14:00(月曜日~金曜日) 
24時間対応。診療科は救急科、循環器科、外科、産婦人科、血液内科、感染症科、腎臓科、神経科、精神科、リウマチ科、呼吸器科、泌尿器科、放射線科。病床は一般547床。腹部手術は可能。頭部、胸部の手術、外傷は他院をすすめているとのことです。血液透析可能。設備は心エコー他。バマコ大学医学部に隣接しています。言語はフランス語が主体。
(6)Hopital du Mali(オピタル・ドゥ・マリ)
所在地:Missabougou, pres du 3eme pont Bamako
電話:20 72 75 69
外来:8:00-16:00(月曜日~金曜日)
24時間対応。診療科は外科、外傷科、脳外科(マイクロスコピーあり、脳腫瘍、脳血管障害、脳挫傷などの手術をしているとのこと。)、胸部外科(食道、結核、肺癌など300件/年ほど)、心臓血管外科(件数は少ないとの事)内科、小児科、循環器科、糖尿病科、血液内科、腫瘍科、放射線治療科、眼科、鍼灸。病床は一般136床、ICU10床。救急車:30件/日(事故,脳梗塞など)。設備は採血、レントゲン、CT(16列)、MRI(0.35テスラ)、マンモグラフィー、エコー、血管造影。放射線治療施設があり、国内外からの来院があるとのことです。バマコ大学医学部学生の実習施設です。言語はフランス語が主体。
(7)CENTRE HOSPITALIER UNIVERSITAIRE“MERE ENFANT”LE LUXEMBOURG(リグザンブル)
所在地:Hamdallaye prés du Lycée Prosper KAMARA
電話:20 29 44 44
24時間対応。母子医療を行う目的でルクセンブルグの援助で設立された病院。診療科は小児科、産婦人科、」外傷科、脳外科、内科、感染症科、循環器科、腎臓科、泌尿器科、消化器科、神経科、リウマチ科、皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科等があります。病床は一般120床、ICU7床、救急室4床。年間約1000人の救急患者あり。顕微鏡を必要としない脳外科手術、人工心肺を用いた心臓外科手術、心臓カテーテル検査・治療が可能。設備はレントゲン、エコー、心エコー、CT(16列)、上部・下部消化管内視鏡、透析。自院救急車あり。言語はフランス語、英語で対応可能。2018年1月邦人女性の脳外手術(転落による頭部打撲)および入院歴あり。

【地方都市】

 地方病院は、医療レベルと衛生面からあくまで一時的な応急処置の場と考えて早期に首都バマコへ移動しバマコ市内の医療機関で治療を受けるか、そのまま先進国への移送を考えたほうがよいでしょう。2020年10月現在、マリ北部および中部全域、南部の一部には退避勧告が発出されており、イスラム武装勢力によるテロ攻撃も頻発しています。

9 その他の詳細情報入手先

(1)世界保健機関(WHO)国別情報:https://www.who.int/countries/mli/別ウィンドウで開く

(2)アメリカ疾病予防管理センター(CDC Travelers’ Health):https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/mali別ウィンドウで開く

(3)国立感染症研究所 感染症疫学センター:https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html別ウィンドウで開く

(4)厚生労働省検疫所:https://www.forth.go.jp/index.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 マリの公用語はフランス語で、通常の医療用語としてもフランス語が使われます。医師の一部には英語が通じる事もあります。下記の他に、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療フランス語、英語)も参照ください。

  • 医師:médecin(メドゥサン)
  • 飲み薬:médicament(メディカマン)
  • 注射:piqûre(ピキュール)
  • 頭痛:mal à la tête(マララテット)
  • 胸痛:mal à la poitrine(マララポワトリンヌ)
  • 腹痛:mal au ventre(マルオヴァントゥル)
  • 下痢:diarrhée(ディアレ)
  • 発熱:fièvre(フィエーヴル)
  • 吐気:nausée(ノゼ)
  • 傷:blessure(ブレッシュール)
  • マラリア:paludisme(パルディスム)
  • 黄熱:fièvre jaune(フィエーヴル ジョーンヌ)
  • 狂犬病:rage(ラージュ)
  • 髄膜炎:méningite(メナンジット)
  • 予防接種:vaccination(ヴァクシナスィオン)
  • 具合が悪い。:Je me porte mal.(ジュムポルトゥマル)
  • 病院へ連れて行って欲しい。:Amenez-moi à l'hôpital.(アムネモア アロピタル)
  • 英語の話せる医師はいますか?:Y a-t-il un médecin qui parle anglais?(イャ ティル アン メドゥサン キ パルル アングレ)
  • 熱があります。:J’ai de la fièvre.(ジェ ドゥ ラ フィエーヴル)
  • ここがひどく痛いです。:J’ai très mal ici.(ジェ トレ マルイシ)
  • 下痢をしています。:J’ai la diarrhée.(ジェ ラ ディアレ)
  • 息が苦しいです。:J’ai du mal à respirer.(ジェ デュ マラ レスピレ)
  • 吐き気がします。:J’ai des nausées.(ジェ デ ノゼ)

11 新型コロナウイルス関連情報

2020年10月25日現在マリ国内の発生状況は累計感染者数3490例、死亡数132例

発生率は人口2093万人中0.017%であり他のアフリカ諸国や欧州、また遠く本邦に比べても低く推移しています。一方死亡率は3.8%と比較的高く、感染予防を忘れてはなりません。感染を疑う所見(発熱、倦怠感、呼吸器症状、消化器症状など)を自覚した場合は、早期に医療機関を受診して下さい。バマコ市内におけるPCR検査機関は4カ所ありこれまでに7万1000例強の検査実績があります。陽性者の治療は市内5カ所(Centre Hospitalier Universitaire POINT G, Hopital de Dermatologie de Bamako, Hopital du Mali, Centre Hospitalier Universitaire Gabriel TOURE, Centre Hospitalier Universitaire mere-enfant Le Luxembourg)に配置されています。


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