世界の医療事情

リベリア

平成30年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 リベリア共和国(国際電話国番号231)

2 公館の住所・電話番号

Embassy of Japan, Fifth Avenue Extension, West Cantonments, Accra, Ghana(毎週土日休館)
電話:030-2765060,030-2765061

3 医務官駐在公館ではありません。

 在ガーナ日本国大使館医務官が兼轄

4 衛生・医療事情一般

 リベリアの気候は平均気温25.1(22.2-29.7)度と高温で多湿(71~95%)の熱帯性の気候です。5月から10月の雨季と11月から4月の乾季があります。電気は停電が多く,発電機を備える必要があります。改善された水供給(上水)へのアクセス率は75%,改善された衛生施設(下水)へのアクセス率は17%と衛生水準は低くなっています。衛生水準が低いため当国では腸チフスなど食べ物や飲み物を介した感染症が例年多くみられ,死亡原因の69%が感染症とされています。リベリアの平均寿命は62歳で死亡原因は肺炎,エイズ,マラリアと続きます。マラリアは病院を受診する理由の中で最も多く一年中流行しており,治療が遅れれば死亡する熱帯熱マラリアです。したがって,当国に滞在し生活するためには感染症に対して予防接種や予防薬等の対策が不可欠です。前述の腸チフス,そしてA型肝炎,髄膜炎菌に対する予防接種も必要です。狂犬病に対しても受傷後にワクチンを当地で入手することが困難な可能性があるため渡航前の狂犬病ワクチン接種も忘れないようにしましょう。

 当国は内戦やエボラ熱流行により依然として医療水準が極端に低い状況にあるので滞在する際には緊急医療が受けられるよう準備が必要です。医療従事者は極端に不足しており,例えば医師数は対人口あたりで日本の1/214となっています。一般に公立の医療施設は老朽化し医療機器の維持や整備も十分に出来ていませんが,現在は初期医療や緊急医療に利用できる私立の医療施設がいくつかあります。ただし高度医療はありませんので,万一の場合に備えて医療先進国で治療が受けられる水準の旅行傷害保険に加入して下さい。ワクチンについても常に必要なものが病院に保管されているとは限らないため,必ず日本もしくは医療先進国で接種してから渡航するようにして下さい。

 2016年6月9日,WHOはリベリアにおけるエボラ熱の集団感染に対して終息宣言を行いました。

5 病気になった場合(医療機関等)

モンロビア市

薬局

B-Kay Pharmacy Inc.
住所:Mr. Sanjay Khurana, Management Director,Monrovia, Liberia
電話:+231-(0)88-651-2090,+231-(0)88-651-0775
ここではSD社のマラリアRDTキットやマラリア治療薬が手に入ります。日本人への対応が非常によいです。ここは医療物資を現地の医療施設に卸しているのでここでも現地医療情報や連絡の取り次ぎ等を介助してくれます。

モンロビア市

医療施設

(1)Aspen Medical Liberia
住所:Cnr 16th Street & Russell Ave, Sinkor, Monrovia
電話:+231-(0)77-002-9511
外国人や富裕層が利用しているクリニックです。診療時間は平日8時から17時,土曜日8時から13時,それ以外は救急時間帯となり医師は呼び出し体制になります。末梢血・生化学的検査が院内に完備されており,結果は即日判明しますが技師も時間外は呼び出し体制であるため夜間はマラリアの顕微鏡による血液塗抹検査は行っていません。また,エボラウイルスの迅速診断キットがあります。院内には簡易レントゲンとエコーが1台あります。処置室と24時間滞在できる観察室がありますが入院ベッドはありません。人工呼吸器も完備しており,初期治療ならびに保険会社との協力の下,緊急移送の手配を24時間補助してくれます。医師は総合医1名,小児科医1名,産科医1名,眼科医1名の4人が常駐しています(2018年10月現在)。ロイヤルホテルの裏通りに面しているので交通至便です。原則,契約が必要ですが,受診可能かどうかはAspenにお問い合わせ下さい。
(2)SOS Children77-0et & Russell Ave, Sink
住所:P.O.BOX 1924 Congo Town, Monrovia
電話:+231(0)88-652-1196,+231(0)77-055-1551
ドイツのNGO団体が運営しているクリニックです。Childrenと書いてありますが成人の診療も行っています。診療時間は8時から16時までそれ以外は時間外対応となります。自施設での血液検査が可能です。レントゲンも1台完備しています。毒蛇の血清抗体があります(要確認)。また,エボラ疑い患者が来院した際の隔離個室が1部屋あります。
(3)John F. Kennedy (JFK) Medical Center
住所:22nd St. & Tubman Blvd. Sinkor, Monrovia
電話:+231(0)77-905-9995
リベリアでの医師養成の基幹病院であり,骨折や虫垂炎など緊急外科手術も行っています。アメリカの支援で建設された病院で24時間受け入れ可能な救急外来と個室を含む入院施設があります。また,エボラ疑い患者に対する一時的な隔離室があります。インドの支援による眼治療センターがあり,目の疾患に対して対応が可能です。2019年から新診療センター及びリベリア初のMRI・CT画像検査室が稼働する予定です。
(4)Redemption Hospital
住所:New-kru town 1000, Monrovia
電話:+231(0)88-864-8515
モンロビア市内の中心部から北へ車で1時間のところに位置する公立病院です。外国人が一般診療で利用する病院としては適しませんが,限られた医療資源の中で国民に無料で医療を提供しています。この病院には海外ドナーの支援によって建設されたエボラ患者専用の隔離病棟があります。今後,エボラ患者が発生した場合はリベリア人,及び外国人に関わらず診断確定後はこの病院に搬送されることになります。
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