アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流(キズナ強化プロジェクト)の一環として,7月30日から8月8日まで訪日している韓国の高校生約60名が,3日午後外務省を訪問し,中野譲外務大臣政務官を表敬しました。
冒頭,中野外務大臣政務官から歓迎の言葉を述べ,東日本大震災への韓国側の支援に改めて感謝の意を表するとともに,韓国の若い方々の被災地訪問は被災地域の皆さんにとっても心強いものである旨述べ,両国の活発な文化的,人的交流の現在の流れを,未来を担う方々に更に深めて欲しいと考え「キズナ強化プロジェクト」を実施している,ぜひ帰国後は本プロジェクトを通じて感じた「ありのままの日本」を一人でも多くの人に伝えて欲しい旨挨拶しました。
その後,訪日研修団一行を代表して,仁川大仁高等学校の朴成鎭(パク・ソンジン)君から被災地訪問等の所感が述べられました。朴成鎭君からは,「キズナ強化プロジェクト」を通じて,東日本大震災の被害につき多くのことを知り考える機会を得た,訪日前には被災地に対する漠然とした不安があったが,実際に茨城県を訪問し地元の人々から多くの話を聞くとともに様々な場所を視察する中で,茨城県が安全でかつ美しい場所であることが分かったと述べるとともに,日本の完全な復興までの道のりは遠いかとは思うが,我々はこの道のりを応援していきたい,本件プロジェクトを通じて形成された「キズナ」を今後も大切にしていきたい旨の発言がありました。
その後,質疑応答が行われ,訪日研修団一行からは,「キズナ強化プロジェクト」を実施するにいたった経緯等に関する質問があり,中野政務官から,少しでも多くの方々に日本の復興の現状について知ってもらいたいという気持ちから事業を実施している旨回答しました。