
医療面での国際的支援について
(受け入れ希望等についての照会)
平成23年7月5日
- 今般の震災を受けて,日本政府に対して,これまでに海外30カ国以上の国々から医療支援の申し入れがあります。3月27日(日曜日)から4月10日(日曜日)まで,イスラエル医療支援チーム約50名が訪日し,宮城県栗原市を拠点に,現地で活動する日本人医師との緊密な連携の下,南三陸町で活動しました。また,福島県立医科大学において,4月25日(月曜日)から5月13日(金曜日)までヨルダンの医療支援チームが,また,5月9日(月曜日)から6月3日(金曜日)まではタイの医療支援チームも来訪し,日本人医師とともに避難所を巡回しました。さらに6月29日(水曜日)から「心のケア」などを目的としたフィリピンの医療チームが岩手県大船渡市,陸前高田市を中心に活動しています。
(イスラエル医療支援チーム,ヨルダン医療支援チーム,タイ医療支援チーム及びフィリピン医療支援チームの活動状況)
- 政府としては,被災3県の各自治体及び被災された方々の各避難所における個別の要望・希望に応じて,医療支援を申し出ている国々との間で医療支援の内容,活動期間等を積極的に調整し,現地における医療サービスの提供に役立てたいと考えています。現在,被災地の医療ニーズは慢性疾患への対応や心のケア等に移っている傾向があると承知しており,これらへ対応できる支援(検査技師,検査機器の提供,医薬品の提供など)も調整しております。
- つきましては,医療面での国際的支援についてご希望・ご関心を有する各自治体,避難所等におかれましては,以下の連絡先まで御連絡頂けるようお願いいたします。
- なお,国際的支援を実際に受け入れる際には,以下のような体制を整えることによって,受け入れ自治体,避難所等の負担が最小限となるよう調整することとしています。医療の需要がある各自治体,避難所等におかれては,質問,照会等でも構いませんので,まずは御一報頂けるようお願いいたします。
【医療支援の体制】
- 人員を派遣する場合には,自己完結型での活動体制(医薬品,医療器具はもとより,食料,水,燃料等についても必要なものは,全て予め自前で準備。)
- 必要な数の通訳に加えて,受け入れに伴う不安等への対応のため,国際協力の経験を有する日本人医師を併せて派遣。
- 個々のご要望に応じて,2~4週間程度の派遣が可能。
- 現地対策本部の指揮下に入るかたちで活動。
- 医薬品や検査機器の通関にあたっては,できる限り政府としても円滑化に協力。
【連絡先】
外務省大臣官房地方連携推進室
電話:03-5501-8491(直通)