
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
欧州(中・東欧その4)
クロアチア
- ザグレブのビンゴ・ベク盲学校から,見舞金1万円と点字による見舞いの手紙が日本大使館に届けられました。
- 日本大使公邸に隣接するレメテ小学校職員,生徒から,お見舞いのメッセージと被災者への思いを描いた絵数十枚が公邸に届けられました。
- 行進途中の反政府デモ参加者が, 日本大使館前に花束やろうそくを捧げ,震災犠牲者を追悼しました。その様子がユーチューブで公開され,日本人からクロアチア人に対する感謝を表明する書き込みが多く寄せられています。
- オシエク市(東部の都市,紛争時の激戦地の一つ)の市民有志が,芸術アカデミーの向かいの煉瓦壁に,「オシエク市は日本の人々と共にいます」と記された日本国旗の絵を掲げました。また,震災犠牲者を追悼するろうそくが置かれ,多数の市民が祈りを捧げました。
- 3月15日,草の根無償支援署名式報道の中で,日本は自国が震災に遭った中でも,クロアチアの紛争被災地域への支援を行っており,こうした日本人の他者を思いやる心をクロアチア人は見倣うべき,と報道されました。
- 3月16日,シサク・モスラビナ県の知事と県幹部が,被災者支援のために寄付を行いました。県知事は,クロアチアの全県,特に草の根無償支援を受けてきた各県に対して,これまでの日本の支援に対する恩返しとして,被災者支援のための寄付を呼びかけました。
- 3月19日,スイス(レンツァーハイデ)で行われたスキーW杯の表彰式で, アルペンスキーで総合優勝したクロアチアのイビツァ・コステリッチ選手が,クロアチア国旗と共に日本国旗を掲げ,被災した日本国民を励ますメッセージを送りました。
- 3月20日,ザグレブ大聖堂で,地震犠牲者のための追悼ミサが行われました。参列したクロアチア市民が義援金が寄付しました。
- 4月4日,ザグレブフィルが,被災地域を支援するためのチャリティ・コンサートを実施。
セルビア
- 数多くの市民の要望に応える形で,日本大使館建物の入口に記帳所が設置され,記帳や献花,ろうそくをともす人々が絶えませんでした。千羽鶴の提供もあり,大勢の子供達も記帳しました。
- 3月19日,ベオグラード市中心部の共和国広場で,市民が被災者を励ます集会を実施(現地報道では1,000人以上が参集)。日の丸をイメージして紅白の服装で参集した数百人の市民が,人文字で日の丸を形作りました。
- 3月22日,レコバッツ市のスベトザル・マルコビッチ(Svetozar Markovic)小学校を日本大使館員が訪問した際,同校生徒が,「日本の一日も早い復興を願っており,日本がこの困難を乗り越えることができると信じているので共にがんばろう」と挨拶しました。
- 3月23日,プロテニスのノバク・ジョコビッチ選手の呼びかけにより,マイアミで米国のプロサッカーチームによるチャリティ・サッカー試合とチャリティ・ディナーが開催されました。ジョコビッチ選手は,3月に米国のインディアンウェルズで開催されたBNPパリバオープンで,「日本に支援を(Support Japan)」とのメッセージを書き込んだテーピングを左足に巻き付けて試合に出ました。同選手は「日本国民のことを非常に心配している。支援が必要な人達を助けるために全力を尽くすことが,唯一の正しいことだと考えている」と述べました。
- 3月23日,セルビア進歩党(約35%の支持率の野党)によるチャリティ・コンサートが開催され,約300人が参加。
- クラリエボ(2010年11月3日に地震が発生し,被害を受けた同市小学校を日本が修復支援)の市民から義援金の提供がありました。
- セルビア赤十字が,「日本との連帯」という募金キャンペーンを展開。ベオグラード市内の多くの場所に大きなボードを掲げました。
- 5月23日,ラジオ・ベオグラードで,同局と国営放送RTSが主導し,作曲家パブロビッチ氏が作曲し,著名な音楽家が歌った「あなたの心に愛を」が収録された,チャリティDVD及びCDの発表記者会見が行われました。「あなたの心に愛を」は,指定されたセルビア赤十字の番号に電話をかけると,曲が流れ,その際に課金される50ディナール(約55円)が募金される活動も行われます。
- 6月24日,セルビアにあるインドネシア大使館が,ベオグラード市内で,市議会と協力して,インドネシアのアチェ地方の民族舞踊団Sanggar Tari Cut Nyak Dhienによるチャリティ公演を行いました(数百人出席)。冒頭に挨拶をしたインドネシア大使は,インドネシア西部が2004年に大きな津波の被害を受けたこと,東日本大震災で多くの子供が親を失ったが,あしなが育英会が支援していること,セルビアでも2010年に中央部のクラリエボ地方で地震被害があったことについて話し,本件公演の収益が,あしなが育英会とセルビア赤十字社の活動支援に充てられる旨説明しました。1時間半の舞踊に先立って,インドネシア西部における津波,東日本大震災及びクラリエボ地震の被害とび現在の復興状況に関するビデオが上映されました。
ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 多数の政府要人や市民から,面会,電話,書簡,メール等による弔意が日本大使館に伝えられ,館前には献花やろうそくが供えられました。支援の申し出も多く寄せられました。支援を申し出た一人は「日本はボスニアの紛争後の復興に多大な協力をしてくれた。今は我々が日本を助けたい。」と話しました。
- 3月18日,コソボ・フィルとバルカン室内管弦楽団が,元々予定されていた柳澤寿男氏指揮(コソボ・フィル指揮者・バルカン室内管弦楽団指揮者)によるコンサートをチャリティとして実施。同氏により三枝氏作曲の「レクイエム」(阪神大震災の追悼のため作曲された)が追加演奏されました。
マケドニア
- スコピエ市で,Youth Cultural Cenre in Skopjeの有志(JICA研修経験者)が,募金活動を実施。
モンテネグロ
- 日本支援の一環として,政府による義援金の他,各閣僚が1か月の給与の10%を義援金とすることを決定。
- 東部のアンドリイェビツァ自治体ヤパン村(「ヤパン(Japan)」は,モンテネグロ語で「日本」の意。)が,その村の名前の縁により,義援金を被災地に送ることを決定。村の名の,モンテネグロの東部に位置しているので,同国で最も早く日が昇る所を意味する等諸説があります。