
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
欧州(中・東欧その1)
オーストリア
- 3月29日,ウィーン在住の日・ウィーン音楽家で構成される日本室内管弦楽団が,チャリティ演奏会を開催。
- 4月10日,ウィーン・フォルクスオペラが,日本人音楽家と共にチャリティ・コンサートを開催。
- 4月14日,ウィーン少年合唱団がチャリティ・コンサートを開催。
ギリシャ
- 3月20日,ギリシャ・サッカー一部リーグにおけるオリンピアコス対AEKの試合に先立ち,震災被災者に対する義援金の贈呈式が行われ,マリナキス・オリンピアコス会長から日本大使に同試合のチケット売り上げの一部が託されました。また,同リーグの各地で行われた全ての試合(上記を含む)で,試合開始前に震災被災者に対する1分間の黙祷が行われました。
- 3月28日,テサロニキの日本折紙協会講師ミルト・ディミトリウ氏とシキエス(Sykies)小学校1~5年生が,黙祷を行った後,日本の被災児童のために1,000羽の折り鶴を作成しました。
スイス
- 閣僚,スイス所在の国際機関の長等多数が日本大使館を弔問。花束,置物等が多数届けられました。
- 子供が描いたと思われる「Tsunami」の字とハートマークが描かれた白い買い物用ビニールに30フランと数ユーロがくるまれ,日本大使館の敷地に置かれていました。
- スイス・コム(スイス電話会社)が震災後3月31日までの日本への電話料金等を徴収しないことを決定。
- 3月14日~23日, UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)職員有志の発案により,ジュネーブ事務所内に募金箱が設置されました。
- 3月16日,グリンデルワルド(松本市と姉妹都市)で,チャリティ・イベント「がんばって日本」が開催され,約400名が参加。集まった義援金は,松本市を通じて被災地に送られます。
- 3月20日,サンモリッツのコルビリア・テニスセンターで,ヨーロピアン・ユニオン・ユース・オーケストラ(アシュケナージ音楽監督の下,EU27カ国から選抜された若手音楽家で構成)が,アシュケナージ音楽監督指揮でチャリティ・コンサートを実施。体育館等で避難生活を余儀なくされている被災者に思いを馳せるため,会場となった屋内テニスホールに座席を設置せず,聴衆は床に座って演奏を聴きました(約800名参加)。コンサート終了後,アシュケナージ氏は,「仙台を含め東北地方で何度もコンサートを開いたが,思い出深い同地方が大震災と津波で甚大な被害を受けたことに心底胸を痛めている,大好きな日本のために何かできないかという,居ても立ってもいられない気持ちでとりあえず自分が住むスイスで今回のコンサートを開催することとした」と話しました。
- 3月20日,サッカーリーグの公式戦(FC Servette vs SR Delemon)が,震災被災者のためのチャリティ・マッチとして行われ,チケット代金の一部が義援金としてスイス赤十字へ寄付されました。試合前に黙祷が行われ,日本大使館ジュネーブ駐在事務所長がキックオフし、両チーム選手は,日章旗を施した腕章を着用しました。
- 3月20日,ジュネーブ市内で,国連主催のチャリティ・コンサートが行われました。
- 3月21日,軍縮関係の各国外交団の中で,ジュネーブ・ハーフマラソンに日本復興を呼びかけるTシャツを着て出場し(Tシャツの売り上げは日本赤十字に寄付),出場者と賛同者で被災者のために寄付する企画がありました。
- 3月24日,ジュネーブで,College Du Leman International Schoolが募金活動「JAPAN RELIEF DAY」を行いました。
- 3月24日, バーゼル市の教会Reformiete Kirche Basel Stadtで,チャリティ・コンサート「KOKORO」が開催されました。
- 3月25日,国連常駐のドイツDPA通信社が,ジュネーブ市内で,チャリティ・ライブ「JAM FOR JAPAN」を実施。
- 3月27日,チューリヒのヨハネス教会で追悼ミサが行われました。
- 3月27日,チューリヒ州立オペラハウスで,チャリティ・コンサートが開催され,約1,500名が参加。同オペラハウス・オーケストラは2007年に日本公演を行っています。
- 3月30日,ジュネーブで,サークル・スイス・ジャポン(ローザンヌ日本人会)とローザンヌ音楽院がチャリティ・コンサートを開催し,バイオリン奏者のアモヤル夫妻と同音楽院専門科の学生らが演奏を披露。
- 3月30日,チューリヒの教会Predigerkircheでチャリティ・コンサート実施。
- 3月31日,ジュネーブで,国連欧州本部職員組合がチャリティ・イベントを開催し,80人以上が参加。国連のコーラス・グループが国際社会の団結を示すため民族衣装を着て合唱を行い,「幸福」と「活力」をテーマとしたタイの伝統民族舞踊の演舞が行われました。最後に国連職員有志のジャズ・バンドが被災地域へのお見舞いと復興を祈念し作った曲「OUT OF SENDAI」を演奏。冒頭に,バンドマスターから,「震災当日に偶々日本に出張中であったバンドメンバーから,『日本は震災による原発問題や被災民の苦境が大変だが,どうかハイチの地震についても忘れないで欲しい』とのメールがあった,困難な状況でも他者への支援の気持ちを忘れない日本人のメンタリティに感激した」との挨拶がありました。
- 3月31日,チューリヒのヴィンタートゥールでチャリティ・ライブ実施。
- 4月1日,トゥーン市にてチャリティ・コンサート実施。
- 4月2日~3日, ジュネーブ及びローザンヌで,ローザンヌ音楽院が中心となってチャリティ・コンサートを開催。
- 4月3日,チューリヒ芸術大学の卒業生,在学生を含む音楽家が,チャリティ・コンサート実施。
- 4月9日,ウスターで,チャリティ・コンサート「がんばれニッポン」実施。
- 4月10日,伊藤ノエ氏(ソプラノ)他が,ベルプで,チャリティ・コンサート実施。
- 4月10日,チューリヒのヴィンタートゥールでチャリティ・ライブ実施。
- 4月12日,チューリッヒ・トーンハレ(音楽ホール)で,トーンハレ協会,トーンハレ管弦楽団,オペラハウス管弦楽団,室内管弦楽団が,チャリティ・コンサートを開催(約1,500名が来場)。チューリッヒの3大管弦楽団が合同で演奏するのは初めてのことです。
- 4月19日,バーゼルで,特別コンサート「Gala-Konzert fur Japan」実施。
- 4月30日,ジュネーブ音楽院大ホールで,世界的評価を得ているミケランジェロ弦楽四重奏団が,チャリティ・コンサートを開催(満席の約350名)。
- 5月7日,ベルンでチャリティ・イベント「独り芝居」実施。
- 5月29日,ジュネーブ音楽院(Conservatoire de Musique de Geneve)で,スイス・ロマンド管弦楽団第一バイオリニストの久宝由美氏を発起人として,被災者のための弦楽五重奏チャリティ・コンサートが開催されました(約350名の聴衆が来場し,満席)。会場2階で,「記憶」と題された東日本大震災・報道写真ギャラリー(写真提供:日経新聞社)が併設され,多数の来場がありました。
- 6月15日付各紙は,エッシェン・ネンデルン市の小学校と幼稚園児童が,地方自治体の仕事を行い,その報酬を被災者支援のために寄付したことを大きく報じています。報道によれば,子供たちは3週間かけて,道に落ちている枝等を拾い,大量の細かい木片やおがくずを敷き詰める等の作業を行い,森の中を巡る1,250メートルの散歩道「意義ある小道」を整備し,エッシェン・ネンデルン市から報酬を受け取りました。「意義ある小道」には,今後,彫刻作品が設置され,8月末に正式なオープニング式典が実施される予定と報じられています。また,バラの花を売る募金活動や,教員たちの寄付などで集まった義援金が,リヒテンシュタイン赤十字社総裁に手渡されたことも報じられました。
- 6月15日,ローザンヌのボーリュウ劇場で,ベジャール・バレー・ローザンヌが,東京バレエ団の2名の参加を得て,宮城県石巻市のためのチャリティ・ガラ公演を行いました(約1,800名鑑賞)。プログラムは,日本とのなじみのある演目が特別に選ばれました。公演に際して日本大使がフランス語に翻訳して代読した,亀山石巻市長からの御礼の挨拶の中で,石巻市はこの義捐金を震災による地盤沈下等で通学路が冠水している同市小中学校の学童・生徒用通学バスに要する費用に充当する旨を表明しました。同バレエ団のジベル会長は,8月末に来日し,石巻市を訪問することを検討しています。
- 6月25日,ジュネーブ州立ヴォルテール高校の卒業式で,生徒が募金活動の報告をしました。卒業を控えた有志が,母が釜石出身で,祖父母も津波による損害を被ったある在校生を思って行われた募金活動について報告が行われ,日本総領事館員や州関係者,市議会関係者が耳を傾けました。
- 8月9日,ルツェルン音楽祭の一環として,東日本文化復興支援チャリティ・コンサートが行われ,約1200人が参加しました。このコンサートは,各被災地にて移動式コンサートホールを用いて国内外の音楽家・演奏家によるコンサートを実施するプロジェクト「ARK NOVA-A Tribute to Higashi Nihon ~東日本への贈りもの~」を受けて実施され,東京国際フォーラムのホールにもライブ中継されました。コンサートでは,クラウディオ・アバド氏の指揮で,ルツェルン・フェスティバル・オーケストラが,マーラー交響曲第10番アダージョを演奏しました。
ドイツ
- ウルフラース市立ギムナジウムが,校内で記帳を実施し,デュッセルドルフの日本総領事館に記帳簿を送付。「希望を失わないで」「被災者の家族,友人が再会できますように。そして早く日常を取り戻せますように」「早く復興しますように,そして二度と地震や津波が起きませんように」「私達は日本の皆さんと共にいます」等のメッセージ。同ギムナジウムは,5月に追悼ミサを企画。
- デュッセルドルフ市立ルイーゼン実科学校10年生のクラス全員から,メッセージが記載されたイラスト入りポスターが日本総領事館に届けられました。
- デュッセルドルフ市内セント・ウルスラ ギムナジウム5年生が,メッセージ・スケッチを日本総領事館に送りました。日本語で「わたしたちはあなたたちのことをたすけます。みんながまた元気になったらいいな。」等書かれています。
- ボーフム市内グラーフ・フォン・デア・レッケ学校1年生から「遠く離れたドイツの子供たちも,皆さんと一緒に悲しんでいることをわかって欲しいです。」と書かれたレターと共に,子供たちが描いた絵が多数デュッセルドルフの日本総領事館に届けられました。
- 3月13日と19日,デュッセルドルフの「恵光」日本文化センターで,仏教式の追悼式が行われました。
- 3月16日,大手自動車メーカーが,地震の犠牲者に対する義援金を,日本赤十字とSave the Childrenに寄付すると発表。加えて,同社グループ社員にも,上記2団体への寄付をよびかけました。また,日本から一時帰国した同社日本駐在社員の家族である日本人女性1人を,ミュンヘンの日本総領事館での仕事を支援するための無償ボランティアとして派遣したいと申し出がありました。
- 3月18日,ベルリンフィル(ハイティンク指揮)が,フィルハーモニーでチャリティ・コンサートを実施。ホフマン総監督が冒頭短いスピーチをした後,冒頭にルトスワフスキーの「葬送曲」演奏。
- 3月19日,ドイツ・シンフォニー・オーケストラ(ケント・ナガノ氏指揮)が,フィルハーモニーでチャリティ・コンサートを実施。
- 3月19日, カイザー・ヴィルヘルム教会にて,核戦争防止国際医師会議(IPPNW)主催で,ベルリンフィルメンバーによる室内楽演奏(バッハ,ヴェルディ等)チャリティ・コンサートが実施されました。
- 3月20日,デュッセルドルフの独日友好サークル「独日なごみ」が,メンヒェングラードバッハでの女子ワールドカップサッカー記念行事で募金活動実施。
- 3月22日,北ドイツ放送交響楽団とハノーファー音楽大学がチャリティ・コンサートを実施。大植英次同交響楽団終身名誉指揮者兼ハノーファー音楽大学終身正教授が指揮し,1,400席分のチケットを完売しました。
- 3月22日,メアブッシュ市立ギムナジウムが,日本の国旗をモチーフとした腕輪を1,000個製作し,売り上げを寄付しました。
- 3月23日,ミュンヘン空港協会ビーラー第一会長が,地震犠牲者に対する義援金の口座を同協会に設け,会員から義援金を募りました。義援金を日本総領事館に寄付するセレモニーをミュンヘン空港内で行うことを企画。
- 3月23日,デュッセルドルフで,10歳から14歳の16人の青少年団体「エクスプローラー・ボーイズ」が,庭仕事,洗車,犬の散歩,ベビーシッター等の家事サービスを提供し,その時給(6ユーロ)で集まった金額を募金しました。
- 3月24日,エッシュボルン市のハインリッヒ・フォン・クライスト学校が,生徒全員の記帳簿をフランクフルトの日本総領事館に送付。「希望を持ち続けてほしい」「早く復興しますように」「福島原発のヒーロー達に敬意を表する」といった激励のメッセージ多数が含まれています。
- 3月25日,ケルン大聖堂で追悼ミサを実施。
- 3月26日,医療ボランティア組織マルテーザー(Malteser)と,アイスホッケーチームが,カッセルのアイスホッケー競技場での試合で,岩手の孤児院再建のための募金活動を行いました。
- 3月26日, ベッツラー市の教会ドームにて,人道援助団体ヒューメディカが追悼ミサを実施し,市長,連邦議会議員や約100名の市民が参加。ミサの終了後,老婦人が,「日本で貴重な人命がかくも多く失われ慰めの言葉も見つからないほど悲しい。日本は必ず困難を克服すると信じている。頑張って欲しい。」とフランクフルトの日本総領事に話しました。
- 3月26日,文化公益法人コングスト(Congusto)がワールド・ビジョンと協力し,フランクフルト最大の繁華街で募金活動及び犠牲者への記帳を実施。多くの買い物客が足を止めて記帳しました。
- 3月26日,デュッセルドルフ交響楽団が,佐渡裕氏指揮によるチャリティ・コンサート実施を企画。寄付がより多く集まるようにと入場料は無料。
- 3月26日~27日,デュッセルドルフで,和太鼓グループ和同響がチャリティ・コンサート実施。
- 3月27日,ハンブルク北ドイツ放送交響楽団がチャリティ・コンサートを実施。アラン・ギルバート氏(母が日本人)指揮。
- 3月27日,デュッセルドルフ市内の北公園(1万人まで収容可)で,ノルトラインヴェストファーレン州(州内に在留邦人が12,000人。)が、追悼式典の実施を企画。式典ではクラフト州首相(現ドイツ連邦参議院議長),日本総領事が挨拶を行う予定。
- 3月29日,フランクフルトオペラ座管弦楽団有志が,チャリティ・コンサート開催。ドイツ外務省のマーティン・ナイ国際法局次長がフルートを演奏しました。
- 3月29日,デュッセルドルフの芸術家団体(Antifoto,絵の具箱会,WP8美術連盟他)が,募金活動を実施。
- 3月29日,ベルリンフィルとベルリン国立歌劇場管弦楽団が,地震被災地域を支援するための特別コンサートを共同開催。チケット収入の全額を被災地の子供に送る企画。
- 4月2日と9日,デュッセルドルフの「恵光」日本文化センターで,チャリティ・コンサートを実施。
- 4月3日,バイエルン州立歌劇場にて,地震被災地域を支援するための特別コンサートを開催。ケント・ナガノの指揮の下,ヨハネス・ブラームスのレクイエム等が演奏されました。
- 4月15日,バイエルン歯科連合の代表者が,約8,600名の会員が寄付した義援金を,被災地の歯科医療と歯科医師を支援するために日本歯科医師会に送金するとミュンヘンの日本総領事に伝えました。また,被災者へのお見舞いと,被災地の歯科医への支援メッセージを日本総領事館で記帳しました。
- 4月23日,武道協会Ito Ryu Wuppertalが,募金活動を実施。
- 5月,バイエルン・ミュンヘン(サッカーチーム)が,日本にてチャリティ・マッチ実施を企画。
- ボッパルト市(東京青梅市と姉妹都市)が,青梅市と連携しての被災地支援を企画。
- ジーグブルグ独日協会が,地元のギムナジウムの学生と共に折り鶴を使った募金活動を実施。義援金は,交流がある秋田県湯沢市を通して,特に震災被害が大きかった宮城県栗原市,同石巻市,岩手県一関市支援のために送る企画。
- デュッセルドルフ市内ゲレスハイム・ギムナジウム学生が,折り鶴を使った募金活動を実施。
- 6月,デュッセルドルフ市民のシュピールベルク氏夫妻から,日本旅行中の3月11日に,夫妻と娘が多賀城から仙台に向かうタクシーで移動中に津波に巻き込まれたが救助され,多賀城市の避難所で5日間を過ごした後,仙台市,新潟県村上市,新潟市,長岡市を経由し,新幹線で東京に出て日本を離れるまでに,多くの日本人から受けた支援について詳細に記し,関係者に謝意を伝達頂ければ有り難いとの書簡が日本大使に届きました。日本大使は,未曾有の災害を体験したにもかかわらず,そうした趣旨の書簡を頂いたことに感謝する返書を夫妻に出すと共に,日本の関係県知事,市長に夫妻の手紙を転送しました。
リヒテンシュタイン
- 多くの市民や民間企業から,日本大使館や赤十字に募金が寄せられています。
- 4月2日,ファドゥーツ大聖堂で,チャリティ・コンサートが実施され,約100名が参加。オーストリア在住邦人が大聖堂のパイプオルガンでバロック音楽4曲を演奏しました。