
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
欧州(西欧その3)
アイスランド
- アイスランド日本協会の呼びかけで,帰国留学生会,在留邦人,赤十字社等が募金活動を実施。また,各団体が「頑張れ日本」「日本の皆さん,頑張って下さい」「頑張れ東北」等と呼びかける映像をフェイスブックに投稿。
エストニア
- ラスナマエ・ギムナジウム(高校)の教師,生徒264名分の署名が添付されたお悔やみ状が,日本大使館に届けられました。
- 3月12日,フットボールクラブ「ノンメ・カリュ」が試合前に黙祷を行い,喪章を付けてプレーしました。
- 4月15日,日本アニメ映画祭のオープニングとして,日本人指揮者 野津如弘氏を招いたチャリティ・コンサートが開催されました。このコンサートでの義援金は,新しい楽器を買うための資金として,被災した宮城県吹奏楽連盟へ寄付されます。
- 5月17日,エストニア・日本協会主催のチャリティ・コンサート実施の企画。エレルヘイン少女合唱団や当地で活躍する音楽家が参加し,ソーアール日・エストニア友好議連副会長作曲「希望の歌11032011」(初演)等を演奏予定。チケット売上げや寄付金は,岩手・宮城・福島の合唱団が夏の甲子園野球大会の大会歌合唱に参加する資金として送金される予定。
- アウデンテス学校の学生たちが,被災した日本の子ども達への支援の意志を示すため千羽鶴を作りました。
- ナルバ市のNGOが,手作りの子供用キルト18枚を被災した子ども達に寄付。このキルトは,日本の内閣府青年国際交流事業参加者のOB組織を通じ,被災地に送られます。
スウェーデン
- 8歳の男児から菅総理宛に「日本の様子をテレビで見て助けたいと思った,月々自分がもらっているお金で水か何かを買えると思うので送金先を教えて欲しい」と書いた手紙が日本大使館に届きました。
- 3月19~23日,エクスプレッセン紙が,特別付録「S.O.S Japan ! 」を発行,新聞一部の売り上げにつき10クローナを広告料とともにスウェーデン赤十字に寄付。
- 3月19日,現代舞踏博物館が会場を無償提供し,Yaneka(日本人ロック・グループ。3月4日よりプロモーションのためスウェーデン滞在)のチャリティ・コンサートを実施。5月にも同様コンサートを行う企画。
- 3月26日,ソフィア・ゴスペル合唱団(指揮者は日本生まれのスウェーデン人)がチャリティのゴスペル・コンサートを実施。
- 3月27日,市内のレストラン・バーで,I am for Japan(フェイスブックコミュニティ)が,ギター,ハーモニカ等様々なアーティストのジャムセッションを企画。
- 3月29日, 音楽博物館にて,スタファン・シェイヤ氏(ピアニスト)をはじめとする音楽家によるクラシック・コンサート「Pray for Japan」が開催されました。
- 4月5日,音楽学校「小アカデミー」が,ニブロカイエン11でのコンサート実施を企画。
- 4月11日,王立劇場が,支援イベント「Tetsudai (to help) - Dramaten for Japan」を開催。震災を題材にした演劇の公演の他,折り紙ワークショップ,DJによるJ-P0P紹介,トップデザイナーによる作品展示・即売などが合わせて行われました。
- 4月28日,ヨーテボリで,松本響子氏(バレエダンサー)の呼びかけにより,日本・スウェーデン両国のアーティスト(舞踏家など)がガーラコンサートを実施。
- ヨーテボリ大学日本語学科学生が中心となり,同大学の日本人留学生と協力して募金活動を実施中。
デンマーク
- 3月14日,コペンハーゲン市民有志20人弱が,日本国民に対し哀悼の意を示す為に日本大使館前でろうそく点火式を実施。
- 3月19日,日本人会有志が, コペンハーゲン市内繁華街で募金活動。
- 3月23日,コペンハーゲンのコルセヴェイス教会で,追悼礼拝,チャリティ・イベントが実施されました。同教会のヘルブスト牧師は,「今,このタイミングで日本の皆さんへの連帯の気持ちを示すことが求められている。我々による支援は次の支援を生み出すはずである。その連鎖的効果は計り知れない。」と述べました。
- 3月26日~27日,デンマーク在住のバイオリニスト安井優子,ピアニスト牧村英里子,パリ在住のチェリスト五味敬子が,東海大学とリテラチュアハウスで,チャリティ・コンサート開催(双方約170名程度参加)。2時間ほどのコンサートで,坂本龍一,クニミツ・タケウチ等日本を代表する作曲家の曲も演奏されました。聴衆の一人(デンマーク人)は,「日本は今までも様々な災害に見舞われているが,今回の震災は津波と原発の問題も加わり大災害となった。その中でこのチャリティ・コンサートのような海外で日本を救おうとする活動が在留邦人によって開催されることに日本のパワーを感じるし,それをポジティブに受けて復興を成し遂げてほしいと願う。」と話しました。
ノルウェー
- 市民から,日本大使館に献花や200件を越えるお見舞いや弔意のメール・手紙(含む小学生らのカード)が届いています。
- 芸術家らが,日本への連帯を視覚的に示すために,日本大使館前の木に,メッセージを書いた布を結わえました。
- 3月21日,オスロで,有志音楽家によるチャリティ・コンサート「Gift to Japan」が実施され,ホーコン皇太子殿下らが出席しました。
- 3月22日,ベルゲン大学が追悼集会を実施。邦人学生や日本語コース担当講師による震災後の日本の状況報告等が行われました。
- 3月27日,日本・ノルウェー音楽家協会が,ノルウェー人音楽家らを交えてチャリティ・コンサートを開催。
- 4月2日,オスロフィヨルド室内フィルハーモニーがチャリティ・コンサートを開催。著名なノルウェー人ソリストらがゲスト出演した他,邦人声楽家・ピアニストが日本の歌を披露しました。
フィンランド
- 大統領,外相他多くの要人や市民が,日本大使館を訪問し,記帳。
- 3月15日,今期最後の国会本会議冒頭で,議長の提議により犠牲者等に対する黙祷を実施。
- 3月16日,フィンランド・日本協会,日本人会等が,「がんばれ!日本」のポスターを作成し,募金の呼びかけを行いました。
- 3月18日~19日,現地学生,在留邦人を中心に,雪の中,デパート「ストックマン」前で街頭募金活動を実施。
- 3月20日,トーロ教会,フィンランド・日本協会メンバーの音楽プロデューサー他が,チャリティ・コンサート「When Words Run Out(言葉では表せない時)」を実施。
- 3月25日,在留邦人の発案で,フィンエアーや被災地ボランティア等が協力し,フィンランド製の乳幼児用乳製品2,000パック(母乳代替飲料:日本の粉ミルクと異なり,パックのままあたえることが出来る)が被災地に届けられました。
- 3月27日,マイケル・モンロー氏(元ハノイ・ロックスのヴォーカル)等6人のアーティストにより,合同チャリティ・コンサート「Save the Red Globe」が開催されました。会場には巨大な日の丸が掲げられました。
- 3月28日,ヘルシンキ大学で,フィンランド・日本協会と日本人会の主催で,在留邦人やフィンランド人音楽家によるチャリティ・コンサートが開催されました。
- 3月29日,フィンランド国立バレエ団所属の日本人ダンサー中川真樹氏とヴィルフリード・ヤコブス氏を中心とする団員有志が,国立オペラ劇場にてチャリティ公演を実施。
- 3月30日,聖心礼拝堂にて,シベリウス音楽院留学中の日本人が,チャリティ・コンサート「First Concert in Finland」を実施。
- 4月9日,ロータリー・クラブ・サロ支部が,市内の公園で,日本の伝統芸能,バンド演奏,手品等の子供向けチャリティ事業「Children Help Children」を開催。
- 4月9日,フォルッサ福音ルーテル協会,地元新聞社等が,フィンランド人音楽家とフィンランド在住の日本人音楽家によるチャリティ・コンサート「さくらさくら」を実施。
- 4月9日,トゥルク・フィルハーモニーが,トゥルク市コンサート・ホールでチャリティ・コンサートを実施。
- 4月9日,ヘルシンキで活動するフィンランド人の茶道家が,チャリティ茶道教室を実施。
- 4月10日,エスポー文化サービスが,エスポー市在住の子供達によるチャリティ・コンサートを開催。
- 4月11日,ハミナ中央学校の小学生が,日本を応援するメッセージを込めた絵200点を載せた画集「日本国民への心からのお悔やみ」を作成し,日本大使館に送付。
- 4月14日,タンペレ交響楽団と地元の音楽関係者が,トゥルク・ホールにてチャリティ・コンサートを公演。フィンランド国際赤十字社会長カッレ・ローヴィ氏による被災地支援に関する講演も実施。
- 4月24日,ヘルシンキ日本チャリティ・オーケストラ,フィンランド日本人会,在留邦人音楽家の呼びかけにより,フィンランドで活躍する音楽家約100人によるチャリティ・コンサート「音楽家から音楽家へ」をフィンランディア・ホールで開催。アハティサーリ元大統領夫妻が名誉総裁を務め,収益は被災地での音楽活動支援のため日本オーケストラ連盟に寄託されました。
- 5月1日,ハミナ・フィンランド日本協会とハミナ文化サービスが共催で,地元のフィンランド人音楽家とフィンランド在住の日本人音楽家による「ふるさとコンサート」を開催。
- 5月13日,ダンス・グループ「アキ・スズキ・スピリッツ」(日本人舞踏家・振付師が主宰)のフィランド人ダンサー達が浴衣を着用し,様々なジャンルの日本の踊りを紹介するチャリティ・ダンス「がんばれ日本!支援公演」を実施。
ラトビア
- 3月26日,首都旧市街中心の大聖堂で,ラトビア外務省及び大聖堂の主催により,日本の人々に捧げる祈りの式典とクラッシクコンサートが行われ,外相,国会副議長他の議員,市長,市民約300名が参列。キリスト教会各派代表による祈りの後,リーガ文化学校(日本の中学校,高校に該当。日本語を学習している)の生徒が,日本語で聖書の一節を朗読しました。コンサートは,オペラ座や国立交響楽団,音楽アカデミーの協力のもと,当地有名音楽家により,歌やオルガン,バイオリン,サックスの演奏が行われました。
- 4月5日,Wheels And Pictures artギャラリーとラトビア赤十字が,日本支援のためのアートオークション「Art Help Japan」を実施。画家やグラフィックデザイナー,写真家,彫刻家など43人のアーティスト達が54作品を提供。
- 4月15日,リーガ旧市街(ユネスコ世界文化遺産登録)の聖ペテロ教会で,文化人・芸術家等の民間団体Latvia National Culture Societies Associationが,連帯をテーマとしたチャリティ・コンサートを開催(350名以上が参加)。黙祷の後,児童から高齢者までの多くの出演者が,日本,ラトビア,ウクライナ,アルメニア,ロシア等の楽曲の合唱・独唱,楽器演奏,舞踊を披露しました。
- 4月18日から5月9日まで,アートギャラリーAntonijaで,6名のプロ芸術家が装飾したイースターエッグの展示会が行われ,収益の一部が寄付されました。
- 4月29日,ラトビア国立オペラ劇場で,日本に捧げるとして,「蝶々夫人」が上演されました。メディア及び当日の同劇場館長による挨拶で,義援金用口座への寄付が呼びかけられました。
リトアニア
- 震災当日より,市民からの祈りの花束,ろうそく,折り鶴,メッセージなどが日本大使館前に多く供えられ,その数は累計で数百となりました。また,ビリニュス市内の高校及び小学校からそれぞれ千羽鶴が大使館に届けられました。
- クライペダ市が,姉妹都市の 岩手県久慈市への義援金贈与を決定。更にクライペダ市民は3月21日から2週間の間,折り鶴キャンペーンと募金を実施。終了後,折り鶴の写真に義援金を添えて久慈市民に届ける企画。
- 3月27日,有名歌手アンドリウス・マモントバス氏(日本での公演ツアーから帰国したばかり)が,チャリティ・オークションに出席し,同氏が日本で撮影した写真などを出品。
- 3月29日,カウナス大学内のヴィータウタス・マグヌス大学,杉原記念館,アジアセンター及び音楽アカデミーが,合同でチャリティ・コンサート「Help Japan」を実施。アウレリウス・ジーカス・アジアセンター長は,「第二次大戦中カウナスに在住した外交官杉原千畝や,後にカウナス大学教授になるカイリースがリトアニア語で初めて日本に関する本を書いたこと等に見られるように,カウナス大学と日本との間には特別な関係がある,今回の震災はリトアニアにとっても悲しい出来事である」と述べました。
- 4月,リトアニア国立交響楽団(昨年6月,日本各地で公演)が,同楽団の第2バイオリンである首相夫人の呼びかけで,チャリティ・コンサートを実施。
- ビタウタス・マグナス大学が,同大学と提携している日本の4つの大学(中部大学,早稲田大学,国際基督教大学,関西外国語大学)に対して,自分たちが出来ることとして,日本の大学からの留学生(各校5人,計20人)を受け入れ,授業料,宿泊料,生活費の一部を負担すると発表。