
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
中南米(中米)
エルサルバドル
- サンミゲル県チリラグア市チランゲラ村エル・タブロン地区初等学校(草の根・人間の安全保障無償の被援助機関)の生徒が校長に依頼し,日本大使館にお見舞いのメッセージを電話で寄せました。同校は,未舗装の山間の悪路を4輪駆動車で約40分移動したところに所在し,定期交通機関は週一回のトラックしかなく,電気や水道もありません。
- クスカトラン県オラトリオ・デ・コンセプシオン市タカナグア村サンフランシスコ地区初等学校(草の根・人間の安全保障無償の被援助機関)よりお見舞いの電話が日本大使館に寄せられました。同校では,生徒の発案で,朝礼時間に震災被災者のために祈りが奉げられました。同校校長は「創立以来,長年仮設教室で授業を強いられてきたが,教室建設の支援に応えてくれたのは日本だけだった」と,日本に対する感謝の念を改めて伝えました。
- 3月18日,フネス大統領が,東日本大震災にも関わらずエルサルバドルのため活動を継続しているJICA青年海外協力隊員41名を招き,協力隊員及び被災した日本を激励するための式典を行いました。大統領は「日本が常に我々に提供してくれた計り知れない支援について忘れることはできない。本日,私の政府とすべてのエルサルバドル国民は日本の惨事を自分の国のことのように苦しんでいることを心よりお伝えしたい。また,同胞が苦しみ,家族の状況が懸念される状況下,多くの隊員がボランティア活動の継続を望んでいることは我々に感動を与える。ここにいる隊員の皆さんは家族や友人の不幸に直面していないことを願うが,仮に直接的な被害を受けた人がいても,エルサルバドルの大統領,政府,国民が一緒にいることを知ってほしい。」と話しました。
- 4月5日,アメリカン・スクールの生徒7名が,義援金と励ましの言葉を収めた本を日本大使に渡しました。同スクール生徒は,エルサルバドルで災害が発生した際に,支援のためいつも最初に駆けつけてくれる国の一つである日本に何かできないかと考え,手作りのパン菓子類を販売する等の活動で得た収益金を義援金としました。また,小学部全生徒約600名のメッセージを入れて自分たちで作成した本も大使に渡されました。その本(横・たて・厚さ:52cm×39cm×4cm,タイトルは「日本に支援の手をのばそう」)には,生徒から「希望を捨てないで。エルサルバドルはあなたがたと一緒です」,「あなたがた一人きりとは思わないで」,「負けるな,やれるぞ日本!」等の,被災者や日本に対する思いが記され,また,手をかたどった色紙が学年ごとに収められています。
グアテマラ
- 3月23日,アロイシウス協会(孤児や貧しい児童・青年の教育振興,技術研修,経済的向上を目的とする。草の根・人間の安全保障無償資金協力の被供与団体)のシスターが,3名の生徒とともに,日本の復興を祈り,日本を応援するための多数のカードを日本大使館に持参しました。
- 4月13日,国立音楽学校で,国立交響楽団,ビクトリア合唱団ほかの音楽関係者が,チャリティ・コンサートを開催(市民600名以上が来場)。会場には,グアテマラの青少年たちが作成した応援メッセージや写真が多数掲示され,コンサートでは,交響楽団,合唱団の演奏が行われた他,グアテマラの少年少女による「鯉のぼり」の日本語による合唱などが行われました。
- 第6地区のサッカースタジアムにて,サッカー観戦の市民による義援金の寄付が行われました。両親に頼んで寄付する子供や,自分の小遣いから募金する子供も多数いました。また,「頑張れ日本!!」等のメッセージも多く寄せられました。
- 7月13日,国立劇場で,国立交響楽団がチャリティ・コンサートを実施し,市民600名に加えて,コロン大統領,エスコベド・スポーツ文化大臣,ルイス国防大臣等が出席しました。コンサートでは,指揮を行ったホルヘ・サルミエントス氏が1988年に来日し広島の原爆ドームを視察した際の印象を元に作曲した「広島のピカ(Destello de Hiroshima)」等が演奏されました。演奏に先立ち,サルミエントス氏による,世界の一市民として,日本の被災者に連帯を表明する旨のメッセージが代読されました。
コスタリカ
- 「世界の手本であり,愛する日本の危機に少しでも協力したい」等の多数の連絡が市民から日本大使館に寄せられました。
- Escuela San Martin de Venecia小学校(草の根・人間の安全保障無償資金協力の被供与団体)の生徒が,被災した日本の子供達を元気づけるために作成した手紙や飾りを,日本大使館に持参しました。手紙には「日本の子供達に,コスタリカにも日本の友達がいることを知って,元気になって欲しい」等のメッセージが書かれています。また,その他の学校等からも,被災者へ向けた手紙が日本大使館に届いています。
- 3月11日夜,日本大使公邸の近隣に居住する前大統領が,大使公邸を急遽訪問し,弔意を表しました。
- 3月20日,国立文化センターにて,文化・青年省,日本大使館,日本人会が共同でチャリティ・イベント「ありがとうの日:コスタリカ人から日本へ(Dia Arigato: Ticos por Japon)」を実施し,1万人以上が参加。コスタリカを代表するミュージシャンのEditus(グラミー賞を3回受賞しているバンド)等の公演,バザー等が行われました。国営TVがこの行事の冒頭1時間を生放送しました。
- 3月22日,日本への国費留学生の壮行会が日本大使館で行われ,留学生の一人は,「日本が困難な時期に留学することは,連帯表明の一つの形である。日本人は困難な状況を乗り越えようとしており,私は留学に何の不安もない」と語り,全員が予定通り4月上旬に日本に渡航しました。
- 3月23日,文化団体Nueva Acropolisが,被災者に向けた俳句等を披露する募金活動を実施。
- 4月9~10日,アニメ団体が,アニメ・漫画フェアによる募金活動を実施。
- コスタリカの複数の文化団体が,各地でチャリティ募金を実施。
- 5月6日,2009年のコスタリカ大地震の際に被災したADEバイリンガル高校の生徒が,千羽鶴を折る日本の習慣を自ら調べ,自分達で折った千羽鶴や手紙を日本大使館に届けました。生徒達は,被災した子供達を元気づけたいという思いを込めて折ったと話しました。
- 5月21日,当地を代表するコーラス・グループ「コーラス・カマラ・スラ」が,グループ結成20周年記念コンサートで,被災者への連帯を表明したいとして,沖縄民謡「花」を日本語で歌いました。グループ代表のコルデロ氏は,「日本の友人達に少しでも連帯の気持ちが届き,被災者の癒しになれば嬉しいです」と話しました。
- 5月30日,コスタリカ赤十字が,政府関係者の同席も得て,全国から集められた義援金の引渡式を実施し,日本大使に日本赤十字への送金証明書を渡しました。赤十字総裁は,「コスタリカの大事な友人である日本は,これまでコスタリカを助けるために多くの資金・技術協力をしてくれました。その日本でこれだけ大規模の災害が発生し,多くの犠牲者が出たことに,コスタリカ国民は深く心を痛めています。この義援金は,コスタリカの政府,企業,国民のあらゆる人々の善意の集合体であり,この兄弟国日本への恩返しとして,コスタリカ全体の日本への連帯を示すものです。」と話しました。
- ラテン・グラミー賞の創設者・審査員の一人でもある作曲家のホルヘ・カストロ氏が発起人となり,グラミー賞受賞のEditusのミュージシャンを含む,賛同した10人の有名ミュージシャンが集まり,被災者応援ソング「Costa Rica for Japan: Un Mar de Amor (A Sea of Love)」を,ビデオクリップとともに制作しました。カストロ氏は「コスタリカは日本と同様に自然災害が多く,地震や豪雨災害に苦しめられてきました。これまでコスタリカを助けてくれた日本の友人達に対して,私同様多くのコスタリカ人が感じている"Solidaridad"(連帯)の気持ちを集め,日本の被災者に届けたい。少しでも日本の皆さんの役に立てれば嬉しいです。」と話しました。この応援ソングは,インターネットのみ(Amazon,iTunesなど)で販売され(0.99ドル),全売り上げが被災者への義援金として寄付されます。曲・ビデオクリップは,ウェブサイトでも鑑賞可能。
著作権を有するカストロ氏は,日本のメディアやイベントでこの曲を使う際は,使用許諾などは一切必要なく,自由に使用して,被災者に届けて欲しいと述べています。
- 5月31日,コスタリカの権威ある音楽祭で,被災者応援ソング「Costa Rica for Japan: Un Mar de Amor (A Sea of Love)」のビデオクリップが流され,オブレゴン文化大臣も同席して,カストロ氏から日本大使館館員への曲引渡式が行われました。
ジャマイカ
- 5月10日,アルファ女子高校(生徒総数1,600名)の小5~高3生徒代表11名が日本大使館を訪れ,生徒達が折った千羽鶴と,イラスト付きの応援メッセージを託しました。生徒を引率したMaria Robinson氏(JETで日本で英語教員の経験がある)は,「被災地でたくさんの子供が犠牲になり非常に胸が痛むが,早く日本が回復することを祈っている」との語りました。
- 5月11日,エドナマンレー芸術大学のトリニダッド・トバゴ人学生Jenielle Carrington氏が,震災をモチーフに作成した作品3部を日本大使館に披露。同氏は「友人がJETプログラムで日本におり,震災はとても人ごととは思えない」と述べました。作品のテーマは「破壊と変化をもたらす水」で,水の怖さと恵みの両方を表しています。
- 5月11日,バルバドス出身の詩人で,ニューヨーク大学教授であるKamau Brathwaite氏の実姉が日本大使館を訪れ,同氏による「福島第一原子力発電所」と題する詩と書簡を届けました。同作品は,被災地の人々の悲しみに焦点を置きつつ,世界中の人々に与えた影響を表現し,また復興への期待が込められています。
- 世界的にも有名で,訪日経験もあるジャマイカ人レゲエアーティスト達15名(Bunny Wailer,Carl Dawkins,Little John,Coco Tea,Dean Fraser,Half Pint,John Holt,Josey Wales,Junior Reid,Luciano,Marcia Griffiths,Pinchers,Tabby Diamond,Triston Palma,U-Roy,Yellowman)が集まり,日本への応援歌作りに参加。この応援歌は今後インターネットの音楽販売サイト等で配信され,すべての売上金が寄付される予定。この応援歌の動画はウェブサイトで観覧可能。(英語
,日本語
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ドミニカ共和国
- 3月16日,教育省次官が追悼ミサを主催。
- 3月25日,貿易投資促進センターが追悼ミサを主催。
- 4月16日,サントドミンゴ自治大学,当地主要紙編集長,日・ドミニカ友の会,JICA元研修生の会,元国費留学生の会,JICA事務所,及び福島県人会等複数の団体が,サントドミンゴ自治大学で,式典「日本のための線香」を実施。
トリニダード・トバゴ
- 4月2日,文化省と教育省が,震災犠牲者の追悼コンサートを実施。収益金は赤十字に寄付。
- 西インド諸島大学の学生が,キャンパスにて募金活動を開始。
- 著名なスチールパン奏者Earl Brooks氏が,被災地支援のため日本でチャリティ・コンサートを行うことを企画。
ニカラグア
- 3月11日,日オルテガ大統領が,地震発生の12時間後,急遽日本大使館を訪問し,弔意を表明。
- 3月18日,外務大臣をはじめとする外務省のほぼ全職員約90人が日本大使館を訪問し,記帳。
- 3月23日,貧困度が高く開発の遅れているシウナ市の農村部を対象にした草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの竣工式で,先方担当者からお見舞いの言葉と連帯の表明があり,また1分間の黙祷が行われました。
ハイチ
- 3月12日,ル・ヌーヴェリスト紙が一面で「私たちは皆日本人」と題し,「昨年1月の大地震をはじめとする数々の自然災害に見舞われてきたハイチ人にとって,今回の日本の地震は人ごとではない,日出る国の友人達に対し,私たちから同情とお見舞いの気持ちを申し上げる」との記事を掲載。
- 3月31日,ポルトープランスのエリ・デュボワ高校等の計7校の生徒達が,日本の復興を祈って鶴を折りました。集まった折り鶴は被災地に送られるとともに,鶴一羽につき2ドルが米国のベゾス家族財団(Bezos Familly Foundation)より拠出され,米国NGOアーキテクチャー・フォー・ヒューマニティー日本支部より被災者に届けられる企画。
パナマ
- 3月11日,マルティネリ大統領が,急遽日本大使館を訪問し,震災に対するお見舞いとパナマ政府としてできることは何なりと協力したいと申し出を伝えました。
- パナマ工科大学卒業生を中心とするグループが,千羽鶴に被災者へのメッセージを記載し,日本大使館に渡しました(日本大使館受付で展示中)。
- メルセス協会(草の根人間の安全保障無償資金協力被供与団体:パナマ市内の貧困地区であるエル・チョリージョ地区で孤児院,託児所,老人福祉施設等を運営。)から,日本大使館に対して震災のお見舞いの手紙と共に義援金の提供がありました。
ベリーズ
- 3月19日,ベリーズにて実施された在外公館文化事業の際に,在留邦人らの主導で,震災の様子の写真パネルの展示や,チャリティ・バザーなどが行われました。
- ベリーズ南部の貧困層児童と女性教育のための特別学習施設(Samuel Haynes Institute of Excellence)で補習教育を受ける生徒合計24名(初等・中等教育レベル)が,東日本大震災を受けた日本を励ますメッセージに署名しました。ベリーズの花と鳥をモチーフにした手書きの絵が書かれた封筒に収められたメッセージカード24通は,特別学習施設を主宰する外務大臣夫人を通じて日本大使に手渡されました。
ホンジュラス
- 多数の政府機関,民間企業,訪日経験者,NGO等から,メール,電話,書簡によるお見舞い及び弔意のメッセージが日本大使館に寄せられ,貧困層の市民から知日派に至る国内様々な層から弔意と連帯の意が示されました。
- 在留邦人の多くが,日本を心配する,見知らぬ市民から,買い物先等で災害の状況や家族の安否を尋ねられました。
- 3月17日,テグシガルパ市長が近隣の小学校生徒約100名と日本大使館を訪れ,大使館前に設置された布に被災者へのメッセージを書き,献花及び献灯を行いました。その後も,多くの市民が献花及びメッセージ記入のため大使館を訪れました。
- 3月24日,国内でも貧困の厳しく,水害等の被害をたびたび受けているチョルテカの市民が,日本に向けて連帯の意を表明しました。
- 3月24~27日の期間,国立アイデンティティ博物館(展示会等を日本大使館と共催したことがあります)が入場料を義援金とすると発表。
- 3月26日,JICA事務所現地職員有志が,テグシガルパ市内中央公園及び大型モールで募金活動を実施。
- 多くの小・中学校において,学校行事(国際デーや図書寄贈式等)実施時に被災者を悼むための黙祷が行われました。
メキシコ
- カルデロン大統領が日本大使を大統領府に招き,被災者に対する深甚なる同情及び連帯の念を直接表明すると共に,震災の現状に関する説明を熱心に聞き,メキシコ政府として出来得る限りの支援を行うことを表明しました。
- 3月3日,アカプルコ市Amigos de Japon(日本の友達協会)が,市内日本公園の支倉常長像の前で黙祷を捧げ,募金活動を実施。
- 3月15日,連邦上院及び連邦下院が,「日本への哀悼の意及び連帯の念」を表明する決議を可決。
- 3月18日,サバラ大統領夫人が日本大使館を訪れ,「メキシコは日本国民及びその文化である芸術,伝統文化,文学,音楽,料理,そして日本国民がどのような人々であるかを示すすべてのものに敬服しています。今日,逆境に立ち向かう日本国民の力強さと国民の連帯にも敬服しております。この困難な局面に,我々メキシコ国民は,日本国民に敬服するとともに,日本国民とともにおります。」と記帳。
- 3月19日,メキシコ市トラルパン区(インフルエンザの蔓延を受け,草の根・人間の安全保障無償資金協力で衛生環境改善)でチャリティ・イベント「400年の善意の交流,トラルパンの子ども達の恩返し」が開催。
- 3月19日,民間団体レッツ・ボーナスが,日本大使館前の歩道で千羽鶴を展示。
- 3月20日,メキシコ市にて開催されたメキシコ・サッカー一部リーグの試合前に,地元の選手が「Viviremos Juntos(共に生きよう)」と題した応援旗とともにフィールドに立ち,被災者に対して黙祷を捧げました。
- 3月23日,マリア大統領令嬢(14歳)が日本大使館を訪れ,「今回の震災に対し深い哀悼の意を表します。災難が少しでも早く去り,痛みを乗り越えられることを心よりお祈りします。日本を訪れたことがありますが,日本ほど豊かで精神的な文化を持つ国はありません。このような災害においても希望を捨てない日本国民を尊敬します。今回の災害が私たちを強くすることを祈っています。日本のためにいつも祈っています。支援出来ることがあれば,皆さんの兄弟であるメキシコ国民に遠慮なく声をかけてください。」と記帳。
- 3月24日,バハ・カリフォルニア州メヒカリ市の日系人協会が,チャリティ・ビンゴ大会を開催し,集まった義援金を日本大使館に寄付。
- 3月27日,メキシコ国立芸術センターで,バイオリニストの黒沼ユリ子氏の呼びかけによるチャリティ・コンサート「1985年日本はメキシコに・2011年メキシコは日本に」が開催され,30組を超えるメキシコ人音楽家有志が演奏。コンサートは9時間に及び,この日のために書き下ろした新曲を含め,「上を向いて歩こう」,「荒城の月」,「五木の子守唄」等,被災者や日本国民向けにエールを送る曲が演奏されました。
- 3月29日,メキシコ市で,作詞家,作曲家,アーティスト,他の音楽会社,テレビ局等の協賛を得て,チャリティCDが発売開始(37曲収録,99ペソ)。
- 4月2日,メキシコ市にてボクシングのチャリティ・マッチが開催。
- 4月10日,メキシコ最大の寺院で,年間参拝者数が世界一と言われるグアダルーペ寺院旧聖堂で,聖堂長主宰の震災犠牲者追悼ミサが行われました(約1,000人のメキシコ人及び日系人が参加)。
- 4月15日,メキシコ韓国人協会のチョ会長が,日本大使館を弔問し,「韓国と日本は兄弟のような関係にあり,今般の大震災に対して謹んで哀悼の念を表したい。韓国人社会としても精神的及び物理的支援を行いたい」と述べ,同協会が義援金を振り込んだことを伝えました。
- 5月14日~29日の間,メキシコ市が行った友好文化フェア(100万人の人出)で,メキシコ市が,被災者向けの募金を呼びかけました。同フェアは,2009年に新型インフルエンザの風評被害に苦しんだメキシコが同年に開始し,今回が第三回の開催。防災局長経験者の市長が,風評被害対策として開始された友好文化フェアの精神に則り,同フェアでの日本への募金呼びかけを決定し,会場内で最も目立つ場所へ「日本への連帯」と題した専用テントを設置し,開幕式の国別パレードの先頭に日本を指名しました。フェアの期間中,市内メインストリートのレフォルマ通りでは,日系企業により,「がんばろう日本:La Esperanza sigue vigente (希望は未だある)」と書かれた,日本への支援を呼びかける横断幕(日本大使館及びメキシコ赤十字の義援金口座情報,ウェブアドレスを記載)が掲げられました。
- 「日本が教えてくれた10のこと(10 Cosas que nos enseno Japon)」というタイトルの,日本国民による震災対応の姿勢を賞賛するメールが,メキシコ市民の間で話題を呼んでいます。メールでは,日本の人々の冷静さや,譲り合いの姿勢,節度ある報道姿勢,建物の頑丈さなどが賞賛されています。
- 7月15日,メキシコ赤十字社で,チャリティCD「Voces por Japon」(上記3月29日付エピソードで紹介)の収益を含む義援金引渡式が行われ,赤十字関係者に加えて,日本大使やチャリティCD制作関係者,アーティストが出席しました。義援金は日本赤十字に送金されます。式の模様はチャリティCDのウェブサイト
で公開されています。
- 8月23日,メキシコシティ市内の子ども向け職業体験テーマパーク「キッザニア」で,義援金引渡式が行われ,キッザニア・メキシコ社のロペス社長から木村日墨協会会長に小切手の複製が渡された他,同会長と日本大使にキッザニアの「市の鍵」が渡されました。