
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
アジア(インド)
インド(平成23年9月11日現在)
- 国民各層から見舞いや支援のメッセージが日本大使館,日本総領事館に多数寄せられ,また日本人との連帯を示し日本の再生を期待する追悼集会やチャリティ行事が各所で開催されています。3月25日までに日本大使館に寄せられた市民から電話,書簡,電子メール等によるメッセージは1,000件を超えました。
- コルカタ各地で開催された追悼集会で,多くの参加者が,日本は戦後の廃墟,阪神・淡路大震災から復興してきた国であり,今回の大震災からも復興を果たし,より強い国になるものと信じていると発言しました。
- 3月11日,コルカタで,当初から予定されていたNGO5団体との草の根無償資金協力の署名式が行われましたことについて,翌12日の新聞は「地震と津波の災害にもかかわらず,日本政府は恵まれない人々を支援するとの約束を守った。」と報じました。
- 3月13日,日本大使館前で,国会議員有志やアスラニ元駐日大使をはじめとする日印関係に縁の深い関係者が,被災者の追悼とともに,日本との連帯をアピールする会合を開催。会場には「インドの議員,ジャーナリスト,芸術家等は,この悲しみの時に,日本の友人のために祈り,日本と共にある(Indian Members of Parliament, Journalists and Artists pray for Japanese friends, stand with you in this time of grief)」と記した横断幕が掲げられました。元駐日大使は,「日本が未曾有の津波と地震に襲われ,日印関係に携わった者のみならず多くのインド人が我が事のように深く心を痛めている,日本は再び立ち上がると信じている」と発言。
- 3月13日,NPO(Lake Gardens Chapter of Indian Association of Retired Persons)が追悼式を開催(約35人参加)。
- 3月14日,連邦議会上下両院にて,各議長が追悼のメッセージを読み上げ,黙祷が行われました。
- 3月16日,アンドラ・プラデシュ州にて,女子大学が追悼集会実施。
- 3月17日,チェンナイ,アメリカン・スクールが,被災者追悼行事を実施(生徒約880名と保護者約900名が出席)。
- 3月17日,South City International Schoolの生徒一人一人の手作りによる見舞いの手紙が在コルカタ日本総領事館に届けられました。また,Loreto Day Schoolから,大きな紙に日本地図と被災地ならびに生徒のメッセージを記した見舞い状が届けられました。
- 3月18日,コルカタのLoreto Day Schoolが,追悼式を開催(教職員,生徒1,000以上参加)。
- 3月18日,芸術家を中心とするコルカタ市民が,Academy of Fine Artsの前庭で,著名な画家スニル・ダス氏の呼びかけで,市民追悼集会を開催(約200人参加)。
- 3月18日,コルカタのRamakrishna Mission Institute of Cultureが,同ミッション内で追悼集会を開催(教師,学生300人参加)。
- 3月18日,インド門で,民間団体Delhi Solidarity Groupが,犠牲者追悼及び日本人との連帯を示す集会を開催。
- 3月18日,ビハ-ル州ボドガヤで仏教僧侶が主催した追悼式に,ビハ-ル州首相が出席。
- 3月19日,仏教系学校Shishu Koruna Sanghaが,追悼集会を開催(教師,生徒等約300人参加)。
- 3月20日,コルカタ市民有志が,市民広場で追悼集会を開催(約300人参加)。
- 3月20日,チェンナイで,市民が追悼集会を開き,太陽を描いた大きな看板「日はまた昇る(The sun will rise again)」を掲げました。
- 3月21日,Kolkata Metropolitan Development Authorityが,ソルト・レイクで追悼集会を開催(公社職員等約300人参加)。
- 3月23日,スラム地区(内閣府青年の船参加者同窓会がNGOと協力して教育支援活動を行っている)の生徒約50名が,被害にあった日本の子供達に対するお見舞いのメッセージを持参し,日本大使館を訪問,記帳を行いました。
- 3月25日,日本大使館前で,連帯をアピールする集会が開催され,参加者約50名は献花台に置かれた数十本のろうそくに火を灯し,祈りを捧げました。
- 3月26日~27日,デリーで,宗教団体等が,追悼集会を開催。
- 3月28日,インドからの支援隊(国家災害対応部隊)46名が,初の海外派遣として日本に到着し,翌29日から4月5日まで宮城県女川町で,主に行方不明者の捜索活動を行いました。
- 6月2日,ムンバイの芸術振興機関ナショナル・センター・パフォーミング・アーツが,同機関のコンサート・ホールで,シンフォニー・オーケストラ・オブ・インディアによるチャリティ・コンサートを開催(約600名来場)。
- 6月13日,デリー大学で日本文学を教えるインド人教授他当地の文学関係者等が,国際交流基金日本文化センター内岡倉天心ギャラリーで,追悼と激励のための写真絵画展の開会式を実施。同展示会は18日まで開催予定で,会場には市民から寄せられた写真,絵画,詩の作品など約60点が展示されています。開会式で,アスラニ元駐日大使が,「今回の震災では,日本人の忍耐強さや秩序維持といった美点を改めて知らされた,日本は間違いなく復興を果たすと信じている」と挨拶しました。開会式の最後に,被災者に捧げる追悼の詩が数首朗読されました。
- 6月13日~18日,国際交流基金日本文化センターで,デリー大学で日本文学を教えるインド人教授等が,被災者に対する追悼と激励のための写真絵画展を開催しました。会場には一般市民から寄せられた写真,絵画,詩の作品など約60点が展示されています。13日の開場式典では,アスラニ元駐日大使より,「震災で,日本人の忍耐強さや秩序維持といった美点を改めて知らされた。日本は間違いなく復興を果たすと信じている」との挨拶の後,被災者に捧げる追悼の詩が数首朗読されました。
- 8月23日,小原流生花ボンベイ支部会長らが日本大使館を訪れ,犠牲者に対し哀悼の意を表するとともに,同支部が作成した生花写真日記帳の売上金を義援金として寄付しました。同会長は「これまで日本の方々とは長いお付き合いがあることから,日本は我々の第2の故郷であり,多くの日本人を家族と同様に考えている。大震災による犠牲者を心から追悼するとともに復興に取り組む日本人に敬意を表する。」と述べました。国内大手航空会社の賛同を得て,ムンバイ市内中心部の看板に生花写真日記帳の告知バナーが掲示されました。
- 9月11日,震災犠牲者への追悼と復興への祈りを込め,国際啄木学会デリー支部「あこがれの会」が,インド国際センターで,国際交流基金と共催の日印詩人交流行事を行いました。この行事は,6月に「あこがれの会」代表等が,追悼と激励のための写真絵画展を開催したことへのお返しの意味を込めて,国際啄木学会会長である望月義次盛岡大学学長や仙台在住の詩人,歌人等計6名がインドを訪問したものです。行事では,著名な詩人であるクンワール・ナラヤン氏による被災者と日本の復興への思いを込めて5月に書いた詩「フェニックス」の朗読,黙祷に続き,望月学長が,岩手県釜石市と福島県における震災発生時の上映と写真の紹介がありました。その後,日印双方の参加者から,自作の短歌,俳句や詩が朗読されました。