
「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集)
アジア(南東アジアその1)
カンボジア
- 多数のお見舞い・激励の手紙が日本大使館に届いています。
- 3月14日,バイク・タクシーの運転手が日本大使館を訪れ,5ドルを寄付しました(バイク・タクシーの料金は1回0.5ドル)。
- 3月15日,仏教二大宗派のタマユット派,マハーニカイ派が,それぞれ追悼式を実施。
- 3月16~23日,日本大使館での弔問記帳者は首都だけでなく,12州以上(全国24州)から来訪し,首都から400キロ以上離れた地方からの来訪者もありました。記帳の際にも,多くの花輪・花束,寄せ書き,日本とカンボジアとの絆を描いた絵など,被災者を勇気づけるメッセージが寄せられました。「何とかあなたの助けになりたいと心から思っているのですが,何をしたらいいのか分かりません。あなたの悲しみを少しでも軽減するために私に何ができるのかお知らせください。」,「カンボジアのために多くの支援をしてくれたことに感謝しています。日本の被害に心を痛めており,わずかばかりの寄付ですが,被災者の役に立てて下さい。」,「今回の悲劇で亡くなった日本人のために祈っています。来世でみんなが平和に楽しく過ごせるように祈っています。」等。
- 3月20日,約2,000名の学生,市民が参加して追悼式が行われました。
- 3月27日,元日本留学生会により追悼式が行われました。
タイ
- 市民から多くのメッセージ,義援金が日本大使館や日本総領事館に届きました。その中には,「少ない額ですが,日本の復興に役立てて下さい。」と270バーツの義援金を持参した老人や,「今回の地震で日本に行けなくなってしまったが,そのお金を日本の復興支援に役立ててほしい。出来ることなら,被災者が住めるように家を建ててあげたい。」と述べた日本への旅行を計画していた女性がいました。
- 政府や自治体,民間団体にて,大規模チャリティ・イベントや募金活動等が実施・計画されています。
- 大手企業グループ従業員が,義援金と共に従業員が作成した千羽鶴を日本大使館に託しました。大・小様々な千羽鶴それぞれに従業員からのメッセージが書かれています。
- 3月11~21日,子供ダンス・チームB-BOYが,バンコク市内の様々な場所でダンス・パフォーマンスを行って義援金を集めました。
- 3月18日,日本大使館前で,被災者への見舞いの気持ちを示すキャンドル点火セレモニーが実施され,市民約80名がろうそくに点火し,一斉に祈りを捧げました。
- 3月19日,チェンマイ県行政機構とチェンマイ商工会議所が,チェンマイ市内三王像前広場で,チャリティ行事「チェンマイは日本を救う」を行いました。
- 3月19日,チェンマイにて ,ランプーン県「ランプーン・ウォリアーズ」クラブとプレー県「プレー・ユナイテッド」クラブがチャリティ・マッチを開催し,市民1,500人が観戦。
- 3月20日,チェンマイ・サイクリング・クラブが,チャリティ・サイクリングを実施。
- 3月20日,チェンマイ県「チェンマイFC」クラブとチャンタブリー県「キャッシュ・トゥデイ」クラブがチャリティ・マッチを開催し,市民2万人が観戦。
- 3月23日,メージョー大学及び元日本留学生協会北部支部がチャリティ行事を実施。学長より,同大学教員には理工系を中心に日本留学経験者が多いことから,出来る限り復興支援に協力していきたいと挨拶。
- 3月27日,バンコク市内で,エンポリアム社がチャリティ・マラソンを開催し,5,000名が参加。
- 3月27日,チェンマイ市内にて, 2週間に渡り行われたチャリティ行事「チェンマイは日本を救う」を総括する行事が行われました。キャンペーンの中心であった商工会議所代表は,「キャンペーンによりチェンマイの多くの善意の人達から多くの義援金が集められたことはチェンマイ人の一人として大変誇りに思っている。他方,大切なことは,集められた義援金の多寡ではなく,困っている日本人をなんとか支援したいとするチェンマイの人達の一人一人の思いやりの気持ちである。その様な純粋な気持ちが多くの日本の人々の心に届くことを祈念すると共に一刻も早い日本復興を祈っている。」と挨拶しました。
- バンコク最大のスラム街で募金活動が実施され,小さな子供を含む多くの人々が呼びかけに応じました。
- 国民的歌手のバード・トンチャイ氏が,復興支援の歌「明日のために」を作成,歌唱。日本人へのメッセージを伝える著名人や一般のタイ人を街中で撮影した映像と共にYouTube上で配信されています。
ベトナム
- 多くの弔問者が日本大使館,日本総領事館を訪れ,記帳とともに献花台に向かい祈りを捧げ,中には涙を流し犠牲者を悼む人もいました。
- 被災者を自宅に長期受け入れるとの申し出や,裕福とはいえない方の義援金の申し出,提供が多数日本大使館,日本総領事館にありました。
- 児童や各種団体等から,絵画や被災者に宛てた手紙等が日本大使館,日本総領事館に託されました。
- 政府各省の職員に対して,給料1日相当分の募金の呼びかけが行われています。
- 様々な団体や個人が,義援金の募集やチャリティ・イベントの企画を行っています。
- アムステルダム高校の生徒が,仲間で集めた募金とメッセージカードを携えて日本大使館に届けました。
- ハノイ国家大学内の人文社会科学大学の日本学科の学生が寄せ書きを日本大使館に託しました。
- ハノイ剣道クラブが,寄せ書き付の絵を日本大使館に託しました。
- レー・クイ・ドン中学・高校に所在する村山日本語学校(村山元総理が支援)の生徒達から,日本語で書かれた支援,激励のメッセージの寄せ書きがホーチミンの日本総領事館に届きました。「日本の為に祈りを」,「今回の天災に負けずにがんばって」,「私たちは日本の皆さんのそばにいるよ」等。
- ホーチミン市元日本留学生クラブが,義援金を日本総領事館に届けました。
- イギリス,カナダ及びサイゴンサウスインターナショナルスクールが,ホーチミンの日本総領事館に義援金を届けました。
- ホーチミン市人文社会科学大学日本語学部,ホーチミン市師範大学,ホーチミン市外国語情報大学,ヴァン・ヒエン大学,ラク・ホン大学,チュン・ヴオン高校や,ドン・ズー日本語学校,さくら日本語学校等で,日本語学習者が,募金活動を行い,義援金をホーチミンの日本総領事館に届けました。募金活動は継続されています。
- 3月12~13日,ベトナム国立交響楽団コンサート出演者が,コンサート冒頭に犠牲者のために追悼曲を演奏。両日のチケット売り上げ全額を義援金として寄付。
- 3月22日,ベトナム作曲家協会のドー・ホン・クアン会長が記帳のため日本大使館を訪問。同会長は,日本国民を励ますための曲を同協会で作曲したとして,同曲の収録されたCD等を日本大使館に託しました。
- 3月23日,ハノイ国家大学内の人文社会科学大学が,「頑張れ,日本!あなたたちはひとりじゃない」を開催し,教職員・学生約500名が参加。参加者は1万羽の鶴を折り,その鶴は,後日福島大学に贈られることになりました。
- 3月23日,ハノイ市内のトゥオイチェー劇場(The Youth Theatre)が,舞台舞踊「土の香り」の特別公演を実施し,義援金の寄付を呼びかけました。
- 3月25日,ナムディン省ナムディン市のホー・トゥン・マウ小学校生徒から,日本の小学校児童に宛てた,ベトナム語で書かれたお見舞いと励ましの手紙75通が日本大使館に託されました。
- 3月26~27日,ハノイ市で,「震災後の日本復興を支援しよう」と題したウォーキング行事が行われ,3,000人以上の青少年が参加。
- 3月29日,国営テレビ局ベトナム・テレビが,生中継のチャリティ番組「輝く桜」放映を企画。
- 3月29日,ハノイ動物園職員が,日本大使館に寄せ書きを託しました。
- 3月30日,ハノイ国立歯科大学のブイ・タイン・ハイ学長が,日本国民への曲「日本の痛み(Noi dau nuoc Nhat)」を作詞し,同曲の収録されたCDと楽譜を日本大使館に託しました。
- 3月30日,ハノイ市内の60代男性が,義援金を預けるため日本大使館を訪問し,「自分は先週もここへ来て記帳して義援金を預けた。それを孫に話したら,ホーチミンに住む孫も義援金を出したいと言って,遠くから自分に送って来た。」と話し,孫から届いた義援金を大使館に託しました。
- 3月31日,ハノイ・アカデミー・スクールの校長,ベトナム人生徒が日本大使館を訪問し,生徒の作った手形集や生徒が祈りを捧げている風景を納めた写真を託しました。
- 3月31日,ハノイのインターナショナル・スクール(UNIS)関係者が,同校のベトナム人コミュニティー(職員,生徒の家族)から集めた義援金及びお見舞いと励ましの手紙を日本大使館に持参。中には,テト(旧正月;今年は2月3日)のお年玉(lucky money)を「日本の人にgood luckが届きますように」と全て寄付してくれた小学生もいました。
- 3月31日,ハノイ演劇場(Ha Noi Drama Theatre)で,「日本よ,強くあれ(Be Strong,Japan !)」と題した音楽・ファッションショーが開催され,約50名の歌手・音楽家・モデルが出演。ショーで使われた服はチャリティ・オークションに出されました。
- 4月1日~11日,ハノイで開かれた絵画展示会「ハノイの肖像(Chan Dung Ha Noi)」が,収益金の大部分の日本への寄付を企画。
- 4月5日,ハノイで,有名歌手,著名なモデルやサッカー選手が出演するチャリティ音楽ショー開催の企画。
- 4月18日,ベトナム舞踊家協会会長が,チャリティ・ショー「Towards Japan」を企画。
- マリー・キュリー高校の生徒が義援金募金活動を行った。生徒が書いたメッセージ,募金活動の様子を写した写真を貼り付けたアルバムが義援金とともに日本大使館に託されました。
- ホア・セン大学(私立大学)で,宮城県へ留学している同大学学生(震災後ベトナムに一時帰国中)が,被災地での写真を展示し,被災者を励ます寄せ書きと募金活動を実施。
- 日本研究拠点であるホーチミン市人文社会科学大学で,募金活動が行われました。
ラオス
- 全国から,犠牲者,被災者へのお見舞いとともに,日本支援の申し入れが多数日本大使館に届いています。平均年収を超える額の義援金を届けた市民もいます。
- 各銀行は,日本救済募金運動として,募金にかかる振り込み手数料を無料としています。
- 3月26日,ビエンチャン高校の日本語スピーチ大会で募金活動が行われました。
- 3月29日,ビエンチャン・タイムズ紙が,論説で「ラオスの人々は,日本が何十年にもわたりラオスの主要ドナーであることを知っている。今回,その立場は僅かながら逆転し,ラオス人の伝統でもある友人に対する親切心と寛容さから,全国の子ども,大人,老人に至るまでが,自分たちにできる限りの寄付を続けている。ラオスにおいては多くの家庭が貧困ライン以下の生活をしている。全国に144ある郡のうち72が貧困郡であり,その中でも47の郡は政府によって最も貧しいコミュニティに分類されている。しかし,そのような低収入の家庭までもが,日本への思いと友情から寄付をしている。」と掲載しました。
- 4月7日,ラオス国立文化会館にて,震災被災者のためのチャリティ・コンサート「Heartfelt Friendship:Give our Love to Japan」が開催され,ラオス国営テレビ及び民放テレビで4時間以上,全国及び海外に生放送されました。コンサートでは多数の有名歌手や芸術・舞踊グループが歌と演技を披露し,義援金を受け付けました。会場内には電話が設置されミス・ラオス入賞者が対応し,また,会場入口ではチャリティ・バザーが実施されました。コンサート終盤に,多くの市民がメッセージを寄せ書きした「日本支援の大旗」が,ヒエム外務副大臣から日本大使に手渡されました。
- ビエンチャンにて,5年に1度の全国党大会で参集していた国家/党の指導者576名全員が「ガンバレ,ニッポン」の激励の言葉とともに義援金を集めました。