世界が報じた日本

海外主要メディアの日本関連報道
(4月17日~4月23日)

平成25年4月24日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。(メディア側から予め同意が得られたものの中から選んで、その要約を掲載しています。)転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文にあたって下さい。

掲載日

22日付

紙面(国名)

ニューヨーク・タイムズ紙(米国)

執筆者・掲載欄・発信地

マーティン・ファクラー東京支局長(東京発)

 日本の保守的な総理が率いる内閣閣僚が週末にかけて靖国神社を参拝したと,日本の国内メディアが21日,報じた。日本と韓国・中国との関係が不安定な中,この象徴的な行為に両国が反発する可能性がある。昨年12月に誕生した安倍総理のもとで初めて,麻生副総理を含む少なくとも4人の閣僚が同神社を参拝した。日本の固有宗教である神道の同神社は,第二次世界大戦後に処刑された戦犯を含む戦死者を祀る神社である。これは,20世紀前半の日本の勢力拡張の試みの結果として大きな打撃を受けた中国と韓国において,非難の対象となってきた。国内メディアは,安倍総理は中国と韓国を刺激しないように参拝を避けたが,式典で使用される祭具の真榊を同神社に奉納したと報じた。日本の過去の総理は近隣諸国の反発を買うことなく奉納を行ってきた。しかし日本の戦時中の行為を擁護してきた安倍総理に対しては注目が高まっている。総理は今までのところ,自制をもって行動してきている。一見したところ,アジア域内での日本の孤立を避けることに意欲的だ。総理は,東シナ海で領有権争いの対象となっている島群周辺海域への,ほぼ毎日の中国船の侵入に対して平静に対応してきた。また総理は,別の領有権争いが起こっている島群に李明博前大統領が上陸して以降悪化している韓国との関係修復にも働きかけてきた。

   

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