天野之弥ウィーン代表部大使の国際原子力機関(IAEA)次期事務局長への擁立について
平成20年9月26日
- 日本政府は、明年11月に任期満了を迎えるモハメッド・エルバラダイ(Dr.
Mohamed ElBaradei)IAEA事務局長の後任候補として、天野之弥(あまの ゆきや)ウィーン国際機関日本政府代表部大使を擁立することを決定した。
- IAEAは、核不拡散のために鍵となる役割を担っているのみならず、原子力安全、核セキュリティ、技術協力など原子力の平和利用を推進する上で主要な役割を果たしており、また、我が国の基幹エネルギーの一翼を担う原子力について責任を有している重要な国際機関である。
- 天野大使は、初代の外務省軍縮不拡散・科学部長を務めるなど、軍縮・不拡散及び原子力分野において豊富な経験を有し、国際的な知名度も極めて高い。特に、2005年から1年間IAEA理事会議長を務めたほか、2007年4月末より開催されたNPT運用検討会議第1回準備委員会の議長を務める等、国際会議の議事運営におけるリーダーシップは高い評価を得ている。我が国としては、次期IAEA事務局長として最適な候補と考えており、今後、各国からの支持を得るべく全力を尽くす考えである。
- 本件選挙に対し外務省全体として取り組むため、9月26日付で、外務大臣を本部長とする「次期IAEA事務局長選挙対策本部」を設置した。
別添1:天野之弥ウィーン代表部大使略歴
別添2:国際原子力機関(IAEA)事務局長選挙(今後の日程)