報道発表

グルジア情勢に関するロシアへの申入れ

平成20年8月26日
  1. 25日にロシア議会が南オセチア及びアブハジアの独立承認の問題を検討するよう大統領に求める決議を採択したことを受け、26日、谷崎欧州局長は、ガルージン在京ロシア臨時代理大使に対して申入れを行った。
  2. 谷崎局長より、概要以下のとおり申し入れた。
  3. (1) 我が国は、グルジアの領土一体性の原則に基づく平和的解決を一貫して支持している。これまでに、ロシア側が、停戦合意に従って、ロシア軍を撤退させる動きを見せていることは一定の評価に値するが、我が国として、フランスの調停による停戦合意の6原則が確実に実行されることが重要であると考えている。この6原則に基づくコミットメントを完全に果たすことを求める。

    (2) 我が国としては、ロシアがG8のメンバーとして、地域の安定のために責任ある行動をとることを望んでいる。

    (3) このような動きの中で、昨25日、ロシア議会は、南オセチア及びアブハジアの独立承認の問題を検討するよう大統領に求める決議を全会一致で採択したが、我が国としては、かかる動きを強く懸念している。

  1. これに対し、ガルージン臨時代理大使より、ロシアとしては、南オセチア、アブハジアの住民がグルジアの中で安全に生活できるのか懸念を有しており、これらの住民の声に耳を傾ける必要があると考えていると述べつつ、お申し越しの点は本国に速やかに報告する旨述べた。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る