
南オセチアにおける武力衝突に対する我が国の対応について
平成20年8月9日
- グルジアの南オセチア自治州における武力衝突を受けて、8日夕刻(日本時間)ガルージン駐日ロシア臨時代理大使に対し兼原欧州局参事官より、また、ロムタティッゼ駐日グルジア臨時代理大使に対し大條中央アジア・コーカサス室首席事務官より、憂慮の念を伝えるとともに、事態がこれ以上エスカレートしないよう、すべての当事者が自制して、和平協議のテーブルにつくよう求めた。
- その後、南オセチアへのロシア軍の増派、武力衝突の激化、という事態を受け、8日夜(日本時間9日未明)、我が国は、現地日本大使館を通じて、グルジア政府及びロシア政府に対して、武力行使の即時停止と当事者間の直接対話を行うよう申し入れを行ったところ、先方の反応以下のとおり。
(1)グルジア(大木駐アゼルバイジャン大使(グルジア兼轄)からグルジア外務省局長)
「グルジア側としては何とかして解決策を見つけたいと考えている。貴国や欧米諸国の意見にも耳を傾けつつ、平和的解決に向けた協議のテーブルにつく用意はある。しかし、ロシア側が地域の安定を損なう行動をとっていることを憂慮している。」
(2)ロシア(在ロシア大使館一等書記官から露外務省アジア太平洋地域諸国局日本部参事官(なお、露外務省第4CIS局(グルジアを所掌)に連絡を試みたが担当部局の関係者は全て不在であったため、日本部への申し入れとなったもの。)
「申し入れの内容は確かに伺った。直ちに上司及び関係部局に伝達する。」