
国際刑事裁判所(ICC)裁判官選挙への齋賀富美子(さいが ふみこ)ICC裁判官の候補者指名について
平成20年5月23日
- 5月23日の閣議において、高村正彦外務大臣より、明年1月に行われるICC裁判官選挙の候補者として、我が国の人権・ジェンダー問題の第一人者であり、昨年11月のICC裁判官補欠選挙でトップ当選した現職の齋賀富美子裁判官を指名する旨の発言を行った。
- ICCは、集団殺害(ジェノサイド)犯罪や人道に対する犯罪等の「国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪」を犯した個人を国際法に基づき訴追・処罰するために2002年に発足した史上初の常設国際刑事法廷であり、我が国は、昨年10月にICCの正式な締約国となった。我が国は、裁判官をはじめとする日本人職員をなるべく多く輩出し、人的貢献も通じてICCの活動を積極的に支持していく考えである。
- 今次選挙において、我が国加盟直後に我が国初のICC裁判官となった齋賀裁判官が再選されることにより、国際刑事法・人道法の発展に対する我が国の主体的な取組を目に見える形で強力にアピールでき、我が国が重視する国際社会における「法の支配」の推進にも寄与するものと考えている。
(別添1) 齋賀裁判官略歴
(別添2) ICC裁判官一覧表
(別添3) ICC概要