2月25日(月曜日)、高村外務大臣は訪日中のシャリホフ・アゼルバイジャン副首相と大臣接見室において約30分間会談を行ったところ、概要以下のとおり。なお、シャリホフ副首相は、日本・アゼルバイジャン経済合同会議にアゼルバイジャン代表として参加することを主目的として訪日した。
1.二国間関係全般
高村大臣より、地政学的に重要な位置を占め、エネルギー資源の豊富なアゼルバイジャンとの関係を重視している旨述べ、2006年のアリエフ大統領訪日以降、両国関係の様々な分野における緊密化を指摘したのに対し、シャリホフ副首相より、大統領をはじめ、アゼルバイジャン政府は、日本との関係に優先度を与えており、政治・経済分野の関係発展を重視している旨述べた。
また、シャリホフ副首相より、メメディヤロフ外相よりの伝言として、高村大臣をアゼルバイジャンに招待したい旨述べたのに対し、高村大臣より謝意を表明し、検討したい旨述べた。
2. 経済関係・経済協力
シャリホフ副首相より、人材育成、円借款による発電所等の建設、学校建設や病院改修等、様々な分野で日本がアゼルバイジャンに供与してきた支援に対する感謝の念が繰り返し表明されるとともに、エネルギー分野での協力の拡大、合弁企業設立等を通じた日本の高度技術の導入、留学生の派遣の拡大、耐震設計技術、鉄道建設の分野での協力等への期待が示された。
高村大臣より、アゼルバイジャンが資源開発における安定的・協調的パートナーであることを評価しており、今後資源分野をはじめ多様な分野で両国経済関係が進展することを期待する旨述べた。