
グルジア支援国会合(我が国の支援策等)
平成20年10月23日
- 10月22日(水曜日)、ブリュッセルにおいてグルジア支援国会合が開催され、我が国からは西村康稔外務大臣政務官が出席し、紛争被害を受けたグルジアに対して最大約2億ドルの支援を表明した。これは、今回の紛争を受け、国際社会が協調してグルジア支援の姿勢を示すことが重要であり、また従来から民主化・市場経済化の道を歩むグルジアを支援してきた我が国の方針を踏まえて行ったものである。
- 具体的には、グルジア国内のインフラの復旧のうち、特に重要な運輸インフラの整備に有償資金協力により貢献すると共に、緊急の支援として、グルジア政府に対する12億円(約1,200万ドル)の無償資金協力を実施する方針である。本件支援により、グルジアが今次紛争被害から回復し、安定と発展の軌道に戻り、ひいてはコーカサス地域全体における民主化・市場経済化を発展させ、地域の繁栄と安定につながることを期待する。
- また、西村政務官は、今次会合の機会に、クシュネール仏外務・欧州問題大臣、フェレーロ=ヴァルトナー対外関係・欧州近隣国政策担当委員及びグルゲニッゼ・グルジア首相と各々会談し、我が国の援助に対して高い評価を得た。
【参考】グルジア支援国会合の概要
(1)日時:10月22日(水曜日)
(2)開催場所:ブリュッセル
(3)主催者:EU(議長国フランス及び欧州委員会)、世銀
(4)主な出席者:グルゲニッゼ・グルジア首相、クシュネール仏外相、バローゾ欧州委員長、フェレーロ=ヴァルトナー対外関係欧州委員、シュワルツェンベルグ・チェコ外相、勝世銀副総裁、フォアUSAID長官、フォスター英国際開発閣外担当省等
(5)会合には、38ヵ国と15の国際機関の代表が参加し、総プレッジ額は45.5億ドル(民間セクターへの融資を含む)であり、事前に公表された世銀のニーズ調査による復興支援ニーズ(3年間で総額32.5億ドル)を上回った。なお、日本のブレッジ額(2億ドル)は、米の10億ドル、EUとしての5億ユーロに次ぐ規模。