報道発表

麻生外務大臣とナルィシュキン・ロシア副首相の会談

平成19年7月2日

1.麻生外務大臣は、本2日午後5時15分から40分間、ナルィシュキン・ロシア副首相と会談した。

2.会談では、麻生外務大臣より、日露関係は肯定的なダイナミズムをもって幅広い分野で拡大していることを歓迎している、ハイリゲンダムで両首脳が一致したとおり、今後は、領土問題の最終的解決に向け、日露行動計画の重要な柱である平和条約関係交渉を更に促進していく必要がある旨述べた。

これに対して、ナルィシュキン副首相からは、現在の両国関係が高いレベルとダイナミズムをもって発展しているとの意見に全面的に賛成である、ハイリゲンダムでの日露首脳会談は、両国関係に新たな弾みを与えるものであった、領土問題においても、現在は双方の立場は異なっているが、双方の立場の開きが徐々に近づいていくよう率直に議論していく用意がある旨述べた。また、安倍総理より提案のあった極東・東シベリア・イニシアティブについて、ロシア側はアジア太平洋地域への統合というプロセスの観点からも非常に高く評価しており、具体化に向け努力したい旨述べた。

3.また、先月の日露首脳会談で青少年交流を強化していくことで一致したことを踏まえ、両国国民の相互理解と協力の道を開く青少年交流は重要であり、協力を拡大していく方策を双方で検討していくことで合意した。

4.さらに、麻生大臣より、日本としてこれまで同様、日本センターを通じてロシア大統領プログラム「企業経営者養成計画」に協力していく、特に中小企業分野での協力が重要である旨述べたのに対して、ナルィシュキン副首相から日本側から得ている協力に感謝の意が表された。

5.最後に、ナルィシュキン副首相より、次は秋にロシアの経済関係者を引き連れて、再度訪日したいと述べるところがあった。

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