報道発表

カムチャッカ半島周辺における我が国漁船の拿捕について

平成19年6月3日

  1. 6月2日、在ウラジオストク総領事館が、カムチャッカ半島周辺において富山県の漁船がロシア国境警備局の警備艇による取締りを受けているとの情報を入手したことを受けて、同総領事館において事実関係の確認に努めていたところ、6月3日、我が国関係漁業者より水産庁に対し、カムチャッカ半島東方のロシア連邦の200海里水域においてさけ・ます操業を行っていた我が国漁船「第88豊進丸」が、日本時間6月3日午前、ロシア国境警備局の警備艇により拿捕され、現在、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に向けて連行中であるとの連絡があった。

  2. わが国関係漁業者によれば、「第88豊進丸」は、日本時間1日昼以降、船舶備え付けの書類に記載された漁獲量と実際に船上にあった漁獲量との間に差があるとの疑いによりロシア国境警備局の臨検を受けていたとのことであり、同船のペトロパヴロフスク・カムチャツキー港への到着日時は現時点で未定である。

  3. 在ウラジオストク総領事館が「第88豊進丸」に確認したところによれば、同船の船長を含む乗組員17名全員の健康状態に問題はない。

 

(参考)

(1)「第88豊進丸」は、富山県の株式会社「池田水産」所有のさけ・ます流し網漁船(173トン、乗組員17名)。

(2)当該漁船は、1984年の日ソ地先沖合漁業協定に基づき、ロシア連邦の200海里水域内においてロシア系さけ・ますの操業を行っていたもの。

 

 

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