
麻生外務大臣とベケット英国外務・英連邦相の会談について
平成19年5月22日
22日19時30分頃から約2時間、飯倉公館にて、麻生外務大臣は、訪日中のベケット英国外務・英連邦相との間で、外相会談及び夕食会を行ったところ、概要以下のとおり。
- 麻生大臣より、ベケット大臣の訪日歓迎に続き「日英関係は友好であり、これまで両国は国際的諸課題につき緊密な協力が行われていること、2008年の外交関係開設150周年に向けて、より一層の協力関係を進めていきたい」旨述べた。これに対し、ベケット大臣からは「二国間関係は非常に良好であり、日本の国際社会における大きな役割を高く評価する、日英間で協力できる余地はまだ沢山あり、一層協力を強化していきたい」旨述べた。
- またリンゼイ・ホーカー殺害事件について、ベケット大臣より「日本の警察の協力を多とする、引き続き事件解決のため協力を得たい」旨述べたのに対し、麻生大臣より「警察当局が懸命の捜査をしており、早期解決を強く望んでいる」旨述べた。
- 気候変動については、日英間の局長級協議を立ち上げることとし、本日会談に先立ち開催、2005年のグレン・イーグルズ・サミットから両国間の緊密な協力を歓迎し、主要排出国が参加する実効性のある国際的枠組みの構築に向けた日英間の協力を促進していくことで一致した。
- また国際開発問題についても、政策協議や現地レベルでの協力を進めるとともに、TICAD
IVに向けてアフリカ開発につき協力関係を強化していくこと、また9月にも英国際開発省との職員の相互派遣を実施することで一致した。
- この他、安保理改革において我が国の常任理事国入りも含め、引き続き改革につき協力して行くことを確認し、北朝鮮、イラク、ダルフール等山積する国際問題につき、日英共同声明も踏まえ引き続き協力していくことで一致した。