報道発表

地震・火山学専門家による北方領土訪問について

平成19年10月4日
  1. 10月5日(金曜日)から12日(金曜日)までの8日間、中川光弘・北海道大学大学院理学研究院教授を団長とする地震・火山学専門家等計18名は、四島交流の枠組みにより国後島を訪問する。国後島では、島民及び現地専門家との間で、北方四島及び周辺地域の地震・火山活動及び関連する災害に関するワークショップ(討論会等)や防災に関する講演を実施する他、国後島南部における津波堆積物及び火山噴出物の観察等が予定されている。
  2. 北方四島を含む日露の隣接地域において地震の予測及び対処、火山活動の研究等を含む防災分野での協力を進めることは、日露間の首脳レベルでも繰り返し確認されてきている。このような認識に基づいて、本年2月に行われたフラトコフ・ロシア首相訪日の際に、「日本国及びロシア連邦の隣接地域における地震、火山噴火及び津波の予測、警戒及び対処の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」が署名され、具体的な協力を進めていくこととなった。
  3. 今回の地震・火山学専門家による国後島訪問は、本年3回目の訪問(第1回訪問:5月25日から28日・色丹島、第2回訪問:8月10日から13日・択捉島)となる。このような専門家による北方四島への訪問及び交流事業を着実に実施するとともに、これを一層発展させていくことは、我が国国民と北方四島住民との間の相互理解の増進に寄与するとともに、北方四島を含む北海道東部における火山活動の研究、地震の予測に関する研究、これらの地域における災害への対処等を進めていく上で有意義である。このような専門家の交流が、今後、この分野における日露協力の拡大につながっていくことを期待する。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る