
日・スロバキア外相会談(概要)
平成24年6月27日
本27日(水曜日)午前10時50分頃から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,来日中のミロスラフ・ライチャーク・スロバキア共和国副首相兼外相(H.E.Mr.Miroslav Lajčák, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Slovak Republic)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭
玄葉大臣から,駐日スロバキア大使経験者であるライチャーク副首相兼外相の来日を歓迎したのに対し,ライチャーク副首相兼外相から,アジアで最も重要な友好国である日本を再び訪問出来て光栄である旨述べました。
- 二国間関係
両大臣は,来年の外交関係設立20周年を見据え,社会保障協定,大学間学術交流,科学技術,文化,観光など,様々な分野で二国間関係を発展させていく意志を確認しました。
- 日EU関係
(1)玄葉大臣から,東日本大震災に関するスロバキアの支援に謝意を述べた上で,EUの食品輸入規制の一層の緩和を要請したのに対し,ライチャーク副首相兼外相から,規制の緩和を進めるためスロバキアも貢献していきたいとの発言がありました。
(2)玄葉大臣から,日EU経済連携協定(EPA)の重要性を改めて強調し,交渉の早期開始に向けたスロバキアの支持を要請したのに対し,ライチャーク副首相兼外相から,スロバキアにとっての自動車産業の重要性や非関税措置への取組みの重要性に言及しつつ,スロバキアは自由貿易を重視しており,建設的な対応に努めるとの発言がありました。
(3)ライチャーク副首相兼外相から,欧州債務危機に関し,欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債の購入や国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化への貢献などの日本の取組みを評価するとの発言がありました。
- 国際場裡での協力
(1)ライチャーク副首相兼外相は,我が国の安保理常任理事国入りへの支持を改めて述べました。
(2)両大臣は,アフガニスタンの開発分野の重要性で一致しました。ライチャーク副首相兼外相からは,7月のアフガニスタンに関する東京会合の成功のために協力していく旨の発言がありました。