報道発表

日・モンテネグロ外務省間協力覚書署名式,日・モンテネグロ外相会談及びワーキングディナー(概要)

平成24年6月4日
(写真)日・モンテネグロ外務省間協力覚書署名式 (写真)日・モンテネグロ外相会談及びワーキングディナー(概要)-1 (写真)日・モンテネグロ外相会談及びワーキングディナー(概要)-2






 本4日(月曜日)午後5時50分から約1時間40分間,玄葉光一郎外務大臣は,飯倉公館において,外務省賓客として訪日中のミラン・ローチェン・モンテネグロ外務・欧州統合大臣(H.E.Mr. Milan ROCEN, Minister of Foreign Affairs and European Integration of Montenegro)と日・モンテネグロ外務省間協力覚書署名式を行いました。その後,会談及びワーキングディナーを行い,二国間関係、国際場裡における協力及び地域・国際情勢につき意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 日・モンテネグロ外務省間協力覚書署名式の概要
    (1)二国間協力の更なる強化のため,原則年1回の局長級による定期的な政策対話を実施。

    (2)協力の具体的分野として,安全保障問題や国連改革等を明示。
  2. 外相会談及びワーキングディナーの概要
    (1)玄葉大臣より,モンテネグロからの初の外務・欧州統合相の訪日を歓迎した上で,東日本大震災後にモンテネグロから寄せられた支援について御礼を述べつつ,着実に復興している被災地を見て頂くとともに,自分(玄葉大臣)としても被災者に寄り添って復興を成し遂げたい旨述べました。また,本4日(月曜日)の在京モンテネグロ名誉領事館の開館に触れ,幅広い分野において両国関係がさらに強化されることに期待を述べました。

    (2)ローチェン大臣より,今回の訪日招待に感謝しつつ,被災地の復興を世界が目の当たりにしているが,モンテネグロは象徴的な額だが支援をしており,自分(ローチェン大臣)としても,明5日(火曜日)に被災地を自ら訪問して復興の姿を確認したい,また,被災地児童をモンテネグロに招待したい旨述べました。さらに,日本は大国であるが,モンテネグロのような小さい国とも,大国との関係と同様に良好な関係を築いていることは,大国の証である旨述べました。

    (3)玄葉大臣より,モンテネグロの世界貿易機関(WTO)加盟を祝しつつ,モンテネグロの投資環境整備への期待を表明しました。また,モンテネグロの具体的なニーズを勘案しつつ,日本の強みである「技術」を活かして,技術協力を中心に環境保全などの分野で協力を検討していく旨述べました。

    (4)ローチェン大臣より,独立後に日本から得た経済支援に謝意を表明の上,日本との経済関係拡大への期待を述べました。また,EU・NATO加盟を目指した取組について説明があり,玄葉大臣より,モンテネグロがいわばフロントランナーとしてEU・NATO加盟に向けて進捗を得ていることなど,モンテネグロの潜在力を評価しました。

    (5)また,両大臣は,安保理改革を含め,国際場裡でも協力を進めることで一致した他,双方が関心を有する国際情勢などについて意見交換を行いました。
このページのトップへ戻る
報道発表へ戻る