報道発表

日・ラトビア外相会談(概要)

平成24年3月27日
(写真)日・ラトビア外相会談(概要)-1 (写真)日・ラトビア外相会談(概要)-2




 本27日(火曜日)午後5時30分から約30分間,外務省において,玄葉光一郎外務大臣は,エドガルス・リンケービッチ・ラトビア外務大臣(H.E. Mr. Edgars Rinkēvičs, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Latvia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 二国間関係
    (1)玄葉外務大臣より,リンケービッチ外相に対し,来日を歓迎するとともに,東日本大震災に対するラトビアの支援や,ラトビアの首都リガで開催された震災後一年に際するレセプションへのリンケービッチ外相の出席に対し謝意を述べた上で,今次来日には企業関係者も同行していると承知しており,交通の要所にあり美しいラトビアは観光面を含め,二国間関係においても高い潜在性がある旨述べました。

    (2)これに対し,リンケービッチ外相より,昨年の震災にラトビアは深い悲しみで接し,心からの御見舞いを改めてお伝えしたいと述べ,また,今次訪日で政治的・経済的対話を深めることを期待している旨述べました。
  2. 日EU関係
    (1)玄葉大臣より,欧州債務危機について,我が国もEFSF(欧州金融安定ファシリティ)債の購入等を通じて欧州と連携している点を指摘し,また,日EU・EPAの早期交渉開始に向けたラトビアの協力を求めた他,食品等のEUの輸入規制措置につき,科学的データに基づく合理的な対応を求めました。

    (2)これに対し,リンケービッチ外相より,日EU・EPA交渉を支持する旨,また風評被害に関する日本側の懸念を理解し他のEU各国外相にも共有する旨述べました。
  3. 両大臣は,国際場裡での協力や,イランや北朝鮮等の地域情勢に関しても意見交換を行いました。玄葉大臣より,イランの核問題に対する懸念を表明しつつ,EUのイラン産原油の輸送などに係る保険・再保険に対する措置について我が国の立場を説明し,引き続き緊密に協力したい旨述べました。また,北朝鮮に関し,「人工衛星」と称するミサイルの発射は明確な安保理決議違反であると指摘し,ラトビアを含む各国と緊密に連携し,強く自制を求めていきたい旨述べました。これに対し,リンケービッチ外相より,イランについては,核問題に対する懸念を共有する,EU措置に関しては関係国と受け入れ可能な解決を得るべくEU各国と引き続き協議する,北朝鮮については日本の立場を完全に支持し,北朝鮮の行動は容認できない旨述べました。
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