1.本26日(火曜日)14時20分から約20分間,松本剛明外務大臣は,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長の表敬を受けました。
2.松本外務大臣より,要旨以下のとおり発言がありました。
(1)東京電力福島原発事故以降,我が国とIAEAはこれまで以上に緊密に連携している。原発事故をめぐる状況は予断を許すものではないが,工程表の「ステップ1」が完了するなど,事態は徐々に着実に収束に向かっている。原発事故対応におけるIAEAによる積極的な関与は有意義と考えており,今後もIAEAからは客観的な観点から技術的な協力をお願いしたい。
(2)日本における今後の原子力安全の確保とIAEAによる国際的な原子力安全の向上はお互いに関連している。明年後半にIAEAと共に開催を予定している原子力安全に関する国際会議の成功に向けて,両者でよく連携していきたい。
3.これに対し,天野事務局長より,要旨以下のとおり発言がありました。
(1)昨日,東京電力福島第一原発の訪問では,現場の取組を直接拝見することができ,有意義な訪問となった。7月19日(火曜日)の事故収束に向けた工程表の「ステップ1」が完了したことを歓迎する。
(2)本年6月の原子力安全に関するIAEA閣僚会議における日本からの報告は透明性が高く,各国の評価も高かった。同会議の閣僚宣言に基づき,現在,IAEAでは行動計画案の作成を行っているところであるが,同計画案は国際社会における原子力安全の向上に向けて極め重要と認識している。
(3)IAEAは原発事故に関する経験と知見を有しており,明年の原子力安全に関する国際会議の開催を含め,日本と引き続き緊密に連携していきたい。