
松本外務大臣とミロショスキー・マケドニア旧ユーゴスラビア共和国外務大臣との会談
平成23年4月27日
本27日(水曜日)、午後4時20分から約40分間、松本剛明外務大臣は、アントニオ・ミロショスキー・マケドニア旧ユーゴスラビア共和国外務大臣(H.E. Mr. Antonio Milososki、 Minister of Foreign Affairs、 Former Yugoslav Republic of Macedonia)と、外務省において会談を行ったところ、概要以下のとおりです。
- 東日本大震災
(1)松本大臣から、我が国が困難な状況にある中、お見舞いや義援金を頂き、また、ミロショスキー外相に訪日頂いたことに対する感謝の意を表明し、両国の友好的な歴史を大切にしつつ、両国関係を発展させていきたい旨述べました。
(2)これに対し、ミロショスキー外相から、今回の震災に際し、被災者へのお悔やみを表明するとともに、同国国民は非常に同情しており、また、日本国民の示した尊厳に非常に感銘を受けている、1963年にスコピエが地震の被害を受けた際、日本側からは多大な支援を受けており、日本に対し恩返ししたいと考えている旨述べました。また、ミロショスキー外相は、日本において通常どおりビジネスが行われていることを示すためにも自ら訪日した旨述べました。
(3)松本大臣からは、福島第一原発事故の現状及び対応について説明し、国際社会に開かれた創造的復興を目指す旨述べました。
- 二国間関係
(1)松本大臣から、民族紛争を乗り越え、民主主義と民族融和を推進し、EU加盟への歩みを同国が進めていることを評価するとともに、同国の努力を引続き支援していく旨述べました。
(2)これに対し、ミロショスキー外相から、同国の独立及び発展に際しての日本からの多大な支援は地域の安定に資するものとして感謝する、今後は、様々な枠組みを通じて両国の友好協力関係を一層発展させていきたい旨述べるとともに、同国は、多民族、多文化を尊重しており、自国の発展のみならず地域の安定に責任を持つことを重視している旨説明がありました。
- このほか、両外相は、国連安保理改革をはじめ、国際場裡における両国の連携を一層緊密化していくことで一致し、関心を有する地域情勢等について意見交換を行いました。この関連で、ミロショスキー外相は、日本の国連安保理常任理事国入りへの支持を改めて表明しました。