報道発表

松本外務大臣とアッセルボルン・ルクセンブルク副首相兼外相の会談(概要)

平成23年4月19日
(写真)松本外務大臣とアッセルボルン・ルクセンブルク副首相兼外相の会談 1 (写真)松本外務大臣とアッセルボルン・ルクセンブルク副首相兼外相の会談 2




松本剛明外務大臣は,外務省に於いて,本19日(火曜日)午後4時30分より午後5時20分まで,来日中のアッセルボルン・ルクセンブルク副首相兼外相(H.E.Mr.Jean Asselborn, Vice-Prime Minister and Miniser for Foreign Affairs of the Grand Duchy of Luxembourg)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,松本大臣から,アッセルボルン副首相兼外相の訪日を歓迎するとともに,東日本大震災に際し,アンリ大公,ジャン=クロード・ユンカー首相を始めとする多数の方々から温かいお見舞いのメッセージを頂いたことについて謝意を表明しました。
    これに対し,先方より,多数の人命が失われ,まだ行方不明者も大勢いる大惨事にお悔やみ申し上げる,ルクセンブルク国内でも民間の募金活動などが盛んであり,官民挙げて支援を惜しまない旨の発言がありました。
  2. 福島第一原発について,松本大臣から,現状を説明するとともに,これまでも外交団に対する説明会を行ってきたが,これからも国際社会に対して最大限の透明性をもって迅速・正確な情報提供に努めていく,今後、日本として原子力発電の安全強化に貢献したいと述べました。また,我が国からの輸入品に対しては,データに基づいて適切に対応をお願いしたいと述べました。さらに、震災に伴う日本経済の現状及び今後の見通しについて説明しました。
    これに対し,先方より,EUでは,現在,再生可能エネルギーの比率を如何に向上させるか,及び,原発の安全性を向上するため,既存の原発のストレス・テストを進めることを議論している、貴国とEUは、現在の状況のリスク評価のみならず,今後、原子力の技術面での協力も進めていける旨発言しました。
  3. 日・EU間のEPAに関しては,松本大臣から,日・EU定期首脳協議での交渉開始に向け,貴国の協力を得たい旨述べたところ,先方より,震災後,日本とEUの間には連帯が生まれた,この勢いを使って日・EU間のEPAに係る議論を進めたい,その観点から同定期首脳協議は重要な機会である旨述べました。
  4. 二国間関係については,松本大臣から,日・ルクセンブルク社会保障協定が本年2月に実質合意したことを歓迎する旨述べました。先方からは,松本大臣に対してルクセンブルク訪問の招待がありました。
  5. その他,両大臣は,欧州の経済情勢や国連改革等の国際的課題について意見交換を行いました。
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