
天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長の松本外務大臣表敬
平成23年3月18日
- 本18日(金曜日)13時15分から約15分間,松本剛明外務大臣は,大臣接見室において,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長の表敬を受けました。
- 冒頭天野事務局長から,以下のとおり発言がありました。
(1)今般の東北地方太平洋沖地震で多くの人命が失われたことについて,お悔やみ申し上げる。日本国内では原子力事故への対応に懸命に取り組んでいると承知している。国際社会は今回の事故に大きな関心を有しており,IAEAも懸命に対応している。
(2)被害を受けた福島第一原子力発電所(以下福島第一原発)を巡る状況を憂慮している。
(3)国際社会からもIAEAを通じて日本に対する支援表明がなされており,IAEAは支援の調整を行うことができる。IAEAとしては,今回の専門家チームの派遣以外にも,いかなる支援も日本側に対して行う用意がある。
(4)福島第一原発を巡る状況については,日本側から相当の情報提供を受けているが,状況は刻々と変化しており,情報連絡を強化していきたい。
- これに対し,松本大臣より,以下のとおり述べました。
(1)この度,IAEAから放射線の計測の専門家チームを派遣いただき心から感謝。チームの受入れのため効果的な体制をとりたい。
(2)今回の地震により,極めて甚大な被害が発生しているが,菅直人総理大臣を先頭に政府・国民は一体となって対応に取り組んでいる。
(3)福島第一原発の事故については,政府関係者が一丸となって総力をあげている。
(4)IAEAをはじめとする国際社会に対し必要な情報を提供し,透明性を確保すべく今後も努力していきたい。
- その後,福島第一原発を巡る状況について意見交換が行われ,引き続き日・IAEA間で緊密に連携していくことが確認されました。