
前原外務大臣のカリモフ・ウズベキスタン大統領表敬
平成23年2月9日
本9日(水曜日),午後2時45分から約30分間,前原誠司外務大臣は,迎賓館において,公式実務訪問賓客として訪日中のイスラム・カリモフ・ウズベキタン大統領(H.E. Mr. Islam KARIMOV, President of the Republic of Uzbekistan)への表敬を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 二国間関係
(1)前原大臣から,今回のカリモフ大統領の訪日を契機として,地政学的に重要なウズベキスタンと我が国との戦略的パートナーシップを強化していきたい旨述べました。
(2)これに対し,カリモフ大統領から,ウズベキスタンの更なる発展のためには日本との協力が不可欠であり,両国関係が有するポテンシャルの更なる活性化に向けて弾みをつけたい旨述べました。
(3)前原大臣から,ウズベキスタンにおけるナヴォイ劇場の建設に係る歴史,日本人抑留者の墓地整備に対するウズベキスタン国民の配慮等に触れつつ,二国間経済関係とともに,人間的な信頼関係の醸成こそが重要である旨強調しました。
- 二国間経済関係
(1)カリモフ大統領から,ウズベキスタンと日本との関係は長年に亘りダイナミックに発展してきている旨述べ,世界でも高い技術を有する日本と,中央アジア地域の中でもウラン,レアメタル,レアアース,炭化水素資源等の資源を豊富に有するウズベキスタンとは,相互に協力すべき関係にあるとの認識を表明しました。
(2)これに対し,前原大臣から,今回のカリモフ大統領訪問に際し,両国間でウラン,レアメタル等の分野における協力や,円借款供与による鉄道電化に対する協力を確認することはもちろん重要であるが,両国の信頼関係が同大統領の訪日により一層強化され,更に高い段階へと引き上げられることが何よりも重要である旨述べました。
- 国際場裡における協力
カリモフ大統領から,安保理改革により日本が常任理事国となることを引き続き支持する旨述べたのに対し,前原大臣から,ウズベキスタンによる我が国への一貫した支持に対する謝意を表明しました。