
玄葉外務大臣とストゥブ・フィンランド欧州・外国貿易相との会談
平成23年11月29日
- 本29日(火曜日)17時30分から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,アレクサンデル・ストゥブ・フィンランド欧州・外国貿易相(Dr. Alexander Stubb, Minister for European Affairs and Foreign Trade)と会談し,二国間関係,日EU関係,欧州経済情勢等について意見交換を行いました。
- 冒頭,玄葉大臣より,ストゥブ大臣に対し,2009年に外務大臣として来日して以来の再来日に対する歓迎の意及び今回の被災地訪問に対する感謝の意を伝えました。これを受けストゥブ大臣より,改めて地震・津波・原発事故に対するお見舞いと日本人の勇気ある対応への敬意が示され,前日に宮城県の荒浜を訪問して被害の甚大さを痛感した旨述べた上で,今回フィンランド製のムーミンの遊具を仙台市の子供達に寄贈した旨述べました。
- 欧州の経済事情に関して,ストゥブ大臣より,現下の危機への対応,EU内のルールの問題,今後成長を確保するための方途に関する見方・考え方の説明がありました。これに対して玄葉大臣より,欧州の信用不安克服の取組においては,日本もEFSF債(欧州金融安定ファシリティが発行する債券)を購入するなど連携しており,欧州の経済状況を注視している旨述べました。
- その上で両大臣は,世界経済の回復・成長のためには保護主義を排し,自由貿易を推進していく点で基本的に一致し,日EU・EPAを推進していく重要性,そのための方途につき意見交換しました。
- 最後に,ストゥブ大臣より,トゥオミオヤ外務大臣からの玄葉大臣のフィンランド訪問に対する正式な招待の伝達があり,玄葉大臣より時期を見て是非訪問したい旨応じました。