
日オランダ外相会談
平成23年10月17日
本17日(月曜日)午後5時15分から約45分間,外務省において,玄葉光一郎外務大臣とウリ・ローゼンタールオランダ外務大臣(H.E. Dr. Uri ROSENTHAL, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of the Netherlands)との間で日オランダ外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,ローゼンタール外相は,18日(火曜日)には被災地を訪問する予定です。
- 冒頭,玄葉外務大臣より,ローゼンタール外相の初来日を歓迎し,震災に際してのオランダ政府・国民からのお見舞いと支援に謝意を述べた上で,本格的に復興に向かう日本の実情を視察され,帰国後,発信頂きたい旨述べました。
これに対して,ローゼンタール外相より,改めてオランダ国民の同情と連帯の念,日本人に対する敬意の念,及びオランダが知見を有する水や農業分野での協力の意向が示されました。
- 両大臣は,両国の400年以上の交流の歴史,皇室・王室関係,投資関係(日蘭租税条約の早期批准の重要性を含む。),「日蘭平和交流プログラム」,来年オランダで開催されるフロリアード(国際園芸博覧会)への日本の参加決定など,良好で安定した日オランダ関係に関して意見交換しました。
- 玄葉外務大臣より,日EU・EPAに対するオランダの支持に感謝しつつ,他のEU加盟国に対する更なる働きかけを要請したのに対して,ローゼンタール外相より,オランダは自由貿易を信奉しているとして,日EU・EPAに対する力強い支持が表明されました。
- また,玄葉大臣より,海上安全の問題として,シー・シェパードの問題に対して適切・迅速な対応を求めたのに対して,ローゼンタール外相より,海上安全が損なわれるべきではないとの点は同じ立場であり,しっかり玄葉大臣の言葉を受け止めたいとの説明がありました。
- この他,両大臣は,安保理改革や軍縮不拡散イニシアティブ(NPDI)等の国際場裡での協力や,地域情勢に関しても,短時間意見交換しました。