報道発表

2011年国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙における候補としての小和田恆(ひさし)氏の指名決定

平成22年9月1日
  1. 本1日(水曜日),日本の常設仲裁裁判所国別裁判官団は,2011年秋に国連総会および安全保障理事会において行われる国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙の候補として,小和田恆(ひさし)現ICJ所長(略歴別添(PDF))を再び指名することを決定しました。
  2. 日本の国別裁判官団は,2011年秋のICJ裁判官選挙を控え,最高裁判所長官,東大総長等の意見を求めつつ検討を行いました(注)。その結果,国際的に認められた国際法の権威であり,豊富な外交実務経験を有し,さらに,2003年以来ICJ判事(2009年からは所長)として実務経験豊かな小和田恆氏が引き続きICJ判事を務めることが適当と判断した上,同氏を2011年選挙の候補として指名することを正式に決定し,9月1日その旨日本の国別裁判官団から岡田克也外務大臣に対し通知がなされました。
  3. ICJの重要性にかんがみ、裁判官のポストを恒常的に維持していくことは日本の国益にも合致するものであり,今後外務省として各国に対して積極的に支持要請を行うこととなります。

(注) 国際司法裁判所裁判官選挙の候補者の指名は,各国政府ではなく,国際紛争の平和的処理に関する1907年のヘーグ条約に基づく常設仲裁裁判所国別裁判官団が行うこととなっている(国際司法裁判所規程第4条。日本の裁判官団は,山本草二判事,安藤仁介判事,小和田恆判事,柳井俊二判事の四氏。)。また,国別裁判官団は,指名を行うに先立ち,自国の司法界,最高裁判所および法学界の意見を求めるよう勧告されており(同規程第6条),日本の国別裁判官団は,日本出身の候補を指名するに先立ち,最高裁判所長官,東大総長等の意見を求めてきている。

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