
日・蘭租税条約の署名
平成22年8月25日
- 本25日(水曜日),東京において,武正公一外務副大臣とフィリップ・ドゥ・ヘーア駐日オランダ大使(His Excellency Dr. Philip De Heer)との間で,「所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とオランダ王国との間の条約」の署名が行われました。
- この条約は,これまでに我が国が諸外国との間で締結してきた租税条約と同様に,経済的交流,人的交流等に伴って発生する国際的二重課税の回避を目的として,オランダとの間で課税権を調整するものです。日・オランダ間の緊密化する経済関係を反映して,積極的に投資交流の促進を図るため,配当,利子及び使用料(著作権,特許権等)に対する源泉地国課税の更なる減免を図り,併せて条約の濫用防止規定等現行日・蘭租税条約には含まれていない規定を設けています。この条約によって,日・オランダ間の経済的交流,人的交流がより一層促進され,経済関係が更に強化されるとともに,国際的な脱税及び租税回避行為の防止に資することが期待されます。
- この条約は,両国において国内手続(我が国の場合は国会承認が必要)に従って承認された後,その承認を通知する外交上の公文の交換の日の後30日目の日に効力を生じます。