本17日(水曜日)午後6時30分から午後8時30分にかけて、中曽根弘文外務大臣は、外務省賓客として来日したエルマル・メメディヤロフ・アゼルバイジャン共和国外務大臣と飯倉公館において会談及び夕食会を行ったところ、概要以下のとおりです。また、外相会談終了後に、「日・アゼルバイジャン外相会談に関する共同プレス発表」(骨子、日本語仮訳、英文)が発出されました。
中曽根大臣より、訪日を歓迎するとともに、近年、日アゼルバイジャン経済合同会議や外務省間協議が活発に実施されており、右に加えて今回の訪日は、二国間関係のより一層の進展に寄与する旨述べました。
(1)両外相は、日・アゼルバイジャン両国が政治・経済の両面にわたり大変良好な関係を維持していることを互いに高く評価しました。
(2)中曽根大臣より、アゼルバイジャンの順調な経済成長と安定がコーカサス地域の安定と発展に資することを期待する旨述べました。
(3)メメディヤロフ外相は、アゼルバイジャンにおける経済改革努力につき説明するとともに、これまでの日本の支援に対する謝意を表明しました。
(4)また、両外相は、特に環境保全と教育の重要性並びにこれら分野における協力の可能性につき意見交換を行いました。
(1)両外相は、アルメニアとアゼルバイジャンとの間のナゴルノ・カラバフ紛争が、OSCEミンスク・グループを含む多様なチャンネルを通じ、アゼルバイジャンの領土保全と主権の原則及び国際的に承認された国境の不可侵性に基づき平和的に解決されることの重要性につき一致しました。
(2)また、両外相は、北朝鮮やイランの問題についても意見交換を行いました。
中曽根大臣より、安保理改革問題に関する我が国の基本的立場を改めて説明するとともに、日本の安保理常任理事国入りに対する支持に感謝の意を述べました。両外相は、常任議席の拡大を含む改革の早期実現に向けて共に取り組んでいくことで一致しました。