ソン国際刑事裁判所(ICC)所長の岡田外務大臣への表敬
平成21年12月21日
- 岡田外務大臣は、本21日(月曜日)11時45分から約30分間、外務省において、ソン国際刑事裁判所(ICC)所長の表敬を受けました。
- ソン所長より、岡田大臣の歓迎に感謝するとともに、日本のICCの活動に対する強力な支持や最大の拠出国としての財政的支援に対し謝意を述べました。これに対し、岡田大臣から、新政権下においてICCに対する支持を一層強化していきたい旨を述べ、尾﨑久仁子新裁判官を紹介しました。
- その上で、岡田大臣は、ICCの課題として、国際法廷は補完的な役割を果たすという基本原則の維持、アジア諸国や米国の加盟を通じた普遍性の確保、ICCの運営のあり方に関する不断の検討努力の重要性を指摘し、これらの点についてICCとの間で一層協力連携していくことでソン所長と一致しました。
- この他、ソン所長から、ICCを巡る現状と課題についての説明があり、意見交換が行われました。
(参考)国際刑事裁判所(ICC)
ICCは、「国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪」(ICCローマ規程前文)を行った個人を国際法に基づき訴追・処罰するため2002年に発足した史上初の常設国際刑事裁判所。オランダ(ハーグ)に所在し、2009年11月現在、締約国数は110ヵ国。我が国は2007年10月1日に加盟し、105番目の締約国となった。サン=ヒュン・ソン所長は、キルシュ前所長(カナダ)の後任で、第二代所長(略歴別添)。日本からは尾﨑久仁子氏が裁判官を務めている(本年11月18日に当選)。