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本17日(木曜日)午後14時45分より約30分間、岡田外務大臣は、外務省内において、公式実務訪問賓客として訪日中のベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領の随員として訪日したメレドフ・トルクメニスタン副首相兼外務大臣と、日・トルクメニスタン外相会談を行ったところ、概要以下のとおりです。
冒頭、メレドフ副首相兼外務大臣より、今回の訪日で日本から示された温かな接遇に対し、トルクメニスタン外務省を代表して感謝の言葉が述べられました。また、メレドフ副首相兼外務大臣は、前日の日・トルクメニスタン首脳会談後の署名式において両国外務省間の協力に関する覚書に署名したことに触れ、今後両国外務省間で定期的に協議を行いつつ、外交関係の樹立以来18年の間に積み上げられた二国間協力経験を活かし、両国関係全体の発展に資する緊密な協力を行っていきたいと述べました。
これに対し、岡田大臣より、メレドフ副首相兼外務大臣の初の訪日に歓迎の意を表した上で、両国外務省間の協力はきわめて有益であり、日本としては、今後も民主化・市場経済化に向けたトルクメニスタンの改革努力を支援していくと述べました。
メレドフ副首相兼外務大臣より、両国関係の発展に向けた(イ)政治対話の深化、(ロ)貿易・経済関係の拡大、(ハ)文化・人文分野における協力促進が重要であり、将来的には日本に大使館を開設することも検討したいと述べました。また、前日に二国間経済委員会の第8回経済合同会議が成功裡に開催されたことは、両国の貿易・経済関係を一層拡大するためのポテンシャルの大きさを示したと述べたほか、トルクメニスタン国民の日本への関心は高く、文化・人文分野においても二国間協力の促進には大きな展望があると述べました。
両大臣は、今後も二国間関係の更なる発展に向け協力をおこなっていくことで一致しました。
岡田大臣より、中央アジア諸国との二国間関係の増進と中央アジア全体との対話の推進を目的として日本が立ち上げた「中央アジア+日本」対話の枠組について、次回議長国ウズベキスタンの下で開催予定の第3回外相会合の早期実現に努める旨述べたのに対し、メレドフ副首相兼外務大臣より、同対話の枠組はきわめて興味深く、中央アジア地域内協力の促進のみならず、地域諸国とのより包括的な協力を促進するための枠組となり得るとの見方が示されるとともに、次回外相会合に出席できるよう最大限尽力したいと述べ、両大臣は、同対話の枠組においても引き続き協力していくことで一致しました。
また、両大臣は、アフガニスタンを含む地域的諸問題や、軍縮・不拡散、環境問題などグローバルな規模を持つ諸問題についても、国連をはじめとする国際機関の枠組を通じた協力及び二国間での協力を促進していくことで一致しました。