
国連ハビタットを通じた我が国のイラク(ムサンナー県)復興支援事業
平成18年7月20日
- 7月20日(木曜日)、我が国は、国連ハビタット(国連人間居住計画)を通じ、イラク・ムサンナー県において、(1)ルメイサ総合病院の補修、(2)サマーワ母子病院の補修、(3)ルメイサ・ユースセンターの補修、(4)ブハマド診療所の整備、(5)サルマン中学校の補修、(6)ムサンナ中学校の補修、の6つのプロジェクトを実施することとした(6件の事業経費計約200万ドル)。
右資金は、日本政府が既に拠出したイラク復興信託基金(総額4億9,000万ドル)のうち、国連ハビタットを通じた復興支援事業にイヤーマークしていた資金(3,340万ドル)から充当されるものである。
- これらのプロジェクトの実施は、教育、医療などの分野で我が国陸上自衛隊とODAで行ってきた復興支援をフォローアップするもので、陸上自衛隊撤収後のサマーワを中心としたムサンナー県の復興や雇用創出に引き続き貢献することが期待される。
【参考:国連ハビタットを通じたイラク復興支援】
我が国は、国連ハビタットを通じイラクにおいて以下の4事業を実施中(一部は完了)。今回の6プロジェクトは、下記4.の「生活インフラ・コミュニティ再建事業」等の一部として実施されるもの。
- 学校再建事業(完了。610万ドル)
幼稚園・小中学校あわせて200校を再建
- コミュニティ再建事業(実施中。271万ドル)
主に戦争等によって夫を失うなどの影響を受けた女性を世帯主とする社会的弱者用の住宅等の再建
- 教育施設再建事業(実施中。1,740万米ドル)
高等教育施設を中心に、バグダッドの大学、技術専門学校等計41校を再建
- 生活インフラ・コミュニティ再建事業(実施中。1,600万米ドル)
社会的弱者用の住宅に加えて、孤児院、汚水処理・ゴミ収集施設等の修復