12日16時20分より約15分間、麻生外務大臣は、ドゥースト=ブラジー仏外務大臣との間で電話会談を行ったところ、概要以下のとおり。
(1)北朝鮮のミサイル発射問題に関する安保理決議案に関し、一昨日のライス米国務長官との協議の結果、北朝鮮に対する中国の外交的努力を見守るべく、暫時、決議案の採択を求めないこととした。
(2)他方、我が国として迅速かつ力強いメッセージを発出すべしとの考えにはいささかの変更もなく、中国の外交的努力が不調な場合には、直ちに当初の決議案採択プロセスを再開する考えである。
(1)北朝鮮の挑発行為に対しては、国際社会は、安保理を通じて、速やかに一致した断固たる反応を示すべきである。
(2)日本と米国が賢明な判断により安保理採決をいったん停止し、中国の外交努力の結果を見守ることとしたことを評価する。この時間の猶予を国際社会は有効に活用している。
(3)国際社会は、北朝鮮が更に挑発行為を重ねることを阻止しなくてはならず、そのため安保理が団結して具体的な行動をとることが重要である。