7月11日22時10分過ぎより約10分間、麻生外務大臣は、マーガレット・ベケット・英国外務大臣との間で電話外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1.麻生大臣より、以下を説明の上、我が国の考えに対する英国の支持と協力を求めた。
(1)北朝鮮のミサイル発射問題に関する安保理決議案に関し、昨日のライス米国務長官との真剣な協議の結果、北朝鮮に対する中国の外交的努力を見守るべく、暫時、決議案の採択を求めないこととした。
(2)他方、我が国として迅速かつ力強いメッセージを発出すべしとの考えにはいささかの変更もなく、右外交的努力が不調な場合には、直ちに当初の決議案採択プロセスを再開する考えである。
2.これに対し、ベケット外務大臣より次のとおり述べた。
中国の外交努力の結果を見守るととともに、引き続き迅速かつ力強いメッセージを発出すべきとの立場を支持する。安保理は、一致して強い立場をとるべきである。本件の解決に向け、常に状況に応じプロセスを見直して行くべきと考える。
3.両外相は、引き続き密接に連携していくことで一致した。