7日夕刻、麻生外務大臣は、ロシュコフ在京ロシア大使を招致して、北朝鮮のミサイル発射に対する対応について協議を行ったところ、やり取り概要以下のとおり。
(1)5日に北朝鮮が発射した弾道ミサイル等は、貴国のナホトカ沖合に着弾しており、日露両国の安全保障に直接関わる重大な問題であって、断固たるメッセージを迅速に発出することは、両国共通の利益となるはずである。
(2)「安保理決議案」について、大多数の安保理メンバーは採択を支持しており、「議長声明」を追求しているのは貴国と中国のみとなっている。引き続き、決議案の採択に向けて貴国の支持を要請する。
(3)G8サミットにおいても断固たるメッセージを発出することが重要である。
(1)お申し越しの点は、プーチン大統領及びラヴロフ大臣を始めとしてロシア指導部に対して正確に伝える。
(2)今回のミサイル発射に対するロシア政府の反応は極めて否定的なものであり、厳しい内容の声明を発出した。また、ロシアは、北朝鮮に対してもハイレベルで自らの立場を伝えた。
(3)北朝鮮に対し明白な強いメッセージを出すことが必要であるという点で、ロシアは日本と立場を同じくする。
(4)G8においても、自分(ロシュコフ大使)としては、本件は必ず議論されると考えるし、その結果を踏まえて、成果文書に盛り込まれることになると考える。